2015/07/05

20150705_北丹沢12時間山岳耐久レース

5月末の奥久慈のレースから約1ヶ月ちょっとでやってきた毎年恒例キタタンは、かれこれ今年で3年目の出場。2回目となった昨年は気温も涼しく天気も曇りで走りやすかったにもかかわらず、酷暑の1回目と比べてたかだか15分程度しかタイムは伸びなかったのだが、今年は奥久慈のために相当走り込んだし、その後も走っているし、タイムは大幅に更新できてもおかしくないはずだろうと思っていた。

レースは日曜日。コンディションを万全に整えて立ち向かってPBを更新したいと思う気持ちに待ったをかけたのは金曜夜のNathan Fake来日。いやもう久しくクラブなんて行ってないけど、一時期かなりハマったアーティストの来日で、しかもいつかのイベントで凄く良い音をかけていたのをきっかけに注目していたGonnoさんも出るとのことだったので結局行ってしまった。朝になるまでひたすら踊り続けてしまって帰宅は7時過ぎ。持参したプロテインは音終了直後に摂取、帰宅してシャワー浴びて2時間ほど仮眠し、Run or Dieの仲間と車で現地入り。絶対車で寝てしまうだろうなぁ申し訳ないなぁと思いつつも、妙な興奮状態で結局一睡もできず。ここ1週間ほど降り続いている雨でトレイルはぬかるんでいるだろうし、昨日も大雨だった。勿論土日の天気予報もとても悪い。

えー、前日なのに飲んじゃう?でも意識高くノンアルコールビールにする?早い時間なら少しくらいいいんじゃないかな。夜何食べる?朝は?どうする?とか言いながら皆でスーパーで買い出し。受付を済ませるとなんだかざわついている一角がある。コース短縮?どれどれ?
山いっこ消えた・・・
自称登りに強い私にとって、山がいっこ消えるというのはダメージが大きい。そもそも、今回の目標が「PB更新」だったのに、コースが変更になったらもう何を目標にしたらいいのかわからないじゃないか。動揺すると同時にちょっとやさぐれる。ええい、もう飲んでしまえ!飲んでしまえ!
photo by fuusora-san
お酒は敢えてほとんど買ってきていなかったけれど、結局人から譲ってもらったりして飲んでやった(ヤケ酒気味)。一体何を目標に走ったらいいんだ!一体いつどこに着けば早いのか、遅いのか、もうさっぱりわからない。どういう時間配分でいけばいいのかよくわからない。自分の走りがキロ何分なのかというログをとることぐらいしかできないじゃないか。もやもやする気持ちを酒にぶつける(最悪w)。雨は益々酷く、タープの真ん中くらいから雨が滴り落ちる始末。夜はそれぞれ、車中やらテントやらゴロ寝やらで就寝。着替えもしないといけないので、私は自分のエスパースに撤収。

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朝起きてもまだ雨模様。夜は雨が酷くて目が覚めてしまったという仲間もいた程。予報は益々酷く、雨は4mmとか5mmとか書いてあったように思う。朝食と支度を済ませてスタート地点へ向かうと、コースはさらに短縮されて、ラスボス姫次まで消えていた。距離は44から37kmとそこまで大きな短縮にはなっていないものの、こんなの山岳耐久レースじゃない!ほとんどロードじゃん!もはや脱力感しかない。これからほとんどロードの37kmを走るのか・・・と思うと本当にやっていられない。まぁしかし、これまでのキタタンの歴史でコース短縮は初めてのことだったらしいし、その年に参加しているというのもある意味貴重な経験なのかもしれない。「キタタンて、昔、山3つのうち2つカットになったことがあるらしいよ!」って、将来語り継がれることになるかもしれないのだから。
photo by take-san
ちょっとネジ外れ気味に激坂を走りながらスタート。6月の頭に皆で試走に行ったのだけれど、そのときに登ったところは全部カットになってしまったので全く試走の意味がない。試走と今回を足してやっとキタタンと呼べるのか、呼べないのか、、、最早何のレースだかわからない。今回選んだシューズはinov8のTrailroc235だったけれど、今回はロード用のシューズでもよかったんじゃないかと思った。
photo by take-san
雨は酷く、修行さながら。しかしCP手前くらいから予報に反して雨が止み、すっかり蒸し暑くなってきたのでシェルを脱いで走る。待ってくれていた応援部隊は寒くてインナーダウンを着込んだりしていたようだけれども。
最早自分がどこを走っていてあとどれくらいかも大して把握していない。あれこれ考える余裕もないくらいにずっとロードなのでひたすら走らされる。大して走ってないしそんな疲れてもいないけれどもうじき終わるよねこのレース(なんだこりゃ)。

疲れてはいないんだけれどもラストスパートをかけるほど気持ちも昂ぶらず、そして太腿にはそれなりの疲労はあって上にあがらず、なんだかもっさりとした感じでゴール。私はスタート時刻が6:30で皆よりも30分くらい早いので、果たして早かったのか遅かったのかもよくわからない。まぁとりあえずお疲れ様でしたってことで・・・
奥久慈で共にゴールを決めたビビちゃんのラスト快心の爆走!
photo by Akira-san
普段山に行って疲れる程度の疲れしかないので食欲がある。ゴール後に提供された恒例の冷やしうどんをペロリと平らげ、応援部隊が用意してくれていたソーダやコーラを飲みつつ、仲間のゴールを待つ。川で靴を洗っていると体がいよいよ冷えてきたので、お風呂セットをとりにテントへ戻ることにした。

と、そこへ背後から私の名前を呼ぶ大きな声が聞こえた。ん?アナウンスは繰り返される。私か!私なのか!入賞か!
photo by fuusora-san
39歳以下の部で入賞!
photo by Akira-san
ひとつのレースに3回も出ていることなんてキタタン以外になくて、そのレースで表彰台に上がれたことの幸せ。コースは短縮になってしまったし、このコースはキタタンとは呼べないと思うけれど、モチベーションを削がれて雨の中走らなくてはならないという条件下、それでもなんとかギリギリのところで気持ちを保って走り切って結果を残せたということは誇りに思っていいだろう。そして来年は本来のキタタンのコースを走って入賞してみたい。

結局私は本当に登りに強いと言えるのだろうか。。。
誰が撮った写真だかわからなくなってしまったスミマセン
お疲れ様でした!