2012/05/27

20120526-27_山菜キャンプ in 北ア

すけろくさんプロデュースの第一回山菜キャンプが華々しく行われてから早1年が経過し、
二回目となる今回、我々も参加させて貰えることに。
メンバーは一部入れ替わっての合計9人+α。昨年よりは小規模だが、それでもかなりの大所帯。

都内からの車が2台、静岡から1人乗りの車が1台、25日の夜中に出発し、
某SAで丑三つ時に9人全員が合流。
メンバーはすけろくさん、えつらくさん、nuisyntheticさん、K太郎さん、ハムちゃん
せいよーくん、イカちゃん、マスタ、私。
1名車で爆睡中。というわけでここに今8人(撮影1名含む)。今日の予定について密談中・・・w
さらに車を走らせ現場に到着したのが4時半頃。
ここから10時間に及ぶノンストップ山菜採りが幕を開ける。ていうか皆寝てなさすぎwww
装備を整えて、ザックを軽くして、出発。

漫然と進む。「きっと山菜エリアはもっと奥で、今はそこに至るまでの序章だろう」と。。。
しかし気付けば既にすけろくさんの目が光っている。
歩き出して1、2分。もうそこは山菜天国だったのだ。だから目が光ってたのか!
知らなければ気付かないで通りすぎるのだろうけれど、言われてみてみるとそこらじゅうに、
なんだか信じられないくらいあれこれ生えている。
まずはウドだらけ。1つ採って、10歩20歩進むとまた生えてる。
ていうか1つ採ったらその周りにまだまだ何本も生えてる。なに、なんなのこれは、、、
なんだか食べ物だらけじゃないか。山に食料持っていくのがバカらしいことのように感じられるほど。
ウドですよー。山ウドはスーパーで見かけるウドよりもずっと色が濃い。
正直元々ウドってそんなに好きなものでもなかったので、始めのうちは「早くタラノメ採りたい((o(´∀`)o))」
とか思いながらダラダラ採っていたのだが、途中で生で食べてから世界観一気にかわった。。。
ウドってこんなに美味しいものなのか。人生で今まで食べてきたウドって何だったんだろうか。
タラノメきた!
コゴミですよー
師匠ずんずん藪に突っ込んでいきます、、、今度は何?ただの雑草にしか見えないけども、、、
ヨブスマソウだとのこと。亜種がたくさんあるけど別にどれでも食べられるらしい。
パッと見、食べられそうにないですが、、、
もう、こうなったらドンドン行きましょう。というわけで皆思い思いに斜面を登り始める。
ウドだのフキノトウだの。
コシアブラ採り中。昨年よりも藪は濃いらしい。
採って間もない状態でないとウドは生で食べられない、とのことで途中で味噌をつけて食すことに。
げ、、、激ウマ。あまりの美味しさで皆お代わり。行動食に採りたてのウドとはなんと贅沢な。
むしゃむしゃ・・・
うわ、藪濃い。昨年より濃いらしい・・・
後ろを振り返っても藪
かと思えば雪渓もあり。
最終的に、歩くスピードで3グループくらいにわかれたw
目指すは行者ニンニク群生エリア。
道すがら、すけろくさんが「今年は雪多いから行者埋まっているかも・・・焦」と何度も呟いていたが
蓋を開けてみたらご覧の通り!見えづらいけれど、緑の矢印の先にある緑色のものが全部行者!
というか、その辺に生えている草という草が全部行者ニンニク!なんだこれ!
上の方へ行くとかなり傾斜がきついので慎重に。それぞれの持ち場でガシガシ採る。
もう全然採りきれるような量じゃない。美味しそうなものを選んで採るという贅沢さ。
あまりにも辺り一面行者ニンニクだらけで感覚が麻痺して価値とか全くわからなくなる。
この後の調理もあるため、後ろ髪を引かれつつもとりあえず12時頃に引き上げることに。
ここが取り付きで、ここから下るんだけどね、、、(目の前の藪を眺めながら)
藪濃い・・・
藪と倒木と最早何が何だか、、、とりあえず進みます
足元が怪しいので、木を伝って雲梯のように進む
最後はワサビ地帯!
花も食べられる。というわけで適当にむしりとって進む
下山してババッと温泉に入って(これがまた気持良かった、、、もっとゆっくり入りたかったw)出て17時。
そしてようやく設営、山菜下処理、調理と進むものの、皆眠い。仮眠したい。けどできない。
昨日の朝起きてからずっと起きっぱなしだからそりゃ眠いはず。

山の仲間で行ったとはいえ、今回の拠点は平湯のキャンプ場。
それぞれの寝床は山仕様でこぢんまりとしているが、集う場所はキャンプ仕様でバカでかい。
普段狭いところでチマチマと作業してばかりなので、あまりの巨大な装備に面食らって逆に挙動不審気味。
きっと今日は「テン泊」って呼ぶものとは違うんだ。あくまでも「キャンプ」だ・・・ああ広い
なんかもう椅子とか、、、そうだそうだ、キャンプって言えば椅子だよね。久しぶりだなこの感覚。
ファミキャン装備を貸して下さったほげさんありがとうございました!
出るわ出るわ、、、(これはごく一部)
フキノトウ
洗います
コシアブラ洗うと凄くキレイ
みんなで包んだ100個近い行者ニンニク餃子!
行者ニンニク、干しエビなどを入れて作った「食べるラー油」。美味!
衝撃の旨味!コシアブラご飯(塩味)。家で作るより現地で食べたモノの方が風味が強かった。
やはり鮮度が良いからか?塩気は塩昆布で。これがまた良い~
インスタでもパチリ。

夜も更けていきます、、、って言ってもまだこれ19時台ぐらい(でも皆かなり眠い、、、はず)
そして27日はすけろくさんの誕生日!ということでマスタの手作りケーキでお祝い。
お得意、弓田先生レシピのTarte au Fromageを2台焼いて持参。
皆でヘッデン消してから持ち込む、とか、合図は、とか、打ち合わせした割にはグダグダになり、
挙句キャンドル1本付かなかったwww しかも肝心の年齢のところ、下1桁が・・・
おめでとうございます!
20時頃に私が寝落ちしたのを皮切りにそれぞれ脱落して12時頃には完全消灯。
(12時頃まで起きていた人本当に凄い)

そして翌朝。
最初に落ちたのに最後に起きたのはワタクシ。出来上がったバッケ味噌と炊き上がったご飯を
起き抜けに食らう。そしてこちらはマスタが撮ったバッケ味噌作成中の1枚↓
おいしゅうございました。
(因みに昨夜満腹すぎて天麩羅まで到達しなかったので、フキノトウはこの日になってようやく口にした。)
そして、フキノトウと同様、昨夜満腹すぎて到達しなかった鹿肉を朝からいただく!
とりあえず生。(意味違う)ていうか寧ろ生でほとんど食べた、、、w
誕生日にもかかわらずひたすら調理を続けるすけろく兄、、、
焼き鹿、左手前のアルミホイルはカマンベールチーズ。生ハム×行者ニンニク(生)をとろけたチーズに
突っ込んで食べるとこれがまた美味。
山菜は最早食べきれないので、恒例?のお土産振り分けタイム。
その辺の袋に入っていた行者をとりあえず並べる。
これ以外にもまだまだあった。。。(うつ伏せの私は身長161cmなので比較対象にどうぞ)
ウドもどっさり
その傍ら、まだ調理は続く、、、こちらはジンギスカン用のラム肉と行者ニンニクを焼き中
ベーコンだのモツだの、、、
ぼちぼち収束してきましたかね
まずは乗鞍岳登山班の車1台を見送り、キャンプサイトを片付けて12時前に撤収、
あとの3台は連なって沢上谷へ。遡行は私含め3人のみ、あとは辺りの散策。
沢のリーダーは、昨日の夕方にキャンプ場で合流したとっしーさん。
っていきなりフィックスロープでかなりの長距離を沢まで下降!
「ここが今日の1番の核心だからwww」とのこと、、、。落ちたら怖いので一応私はプルージックで確保
昨年はこれより下の大滝の釜のあたりも歩いていたようだが、今回は本当に水遊び程度の遡行。
そして沢への下降に続く核心はこの滝。
いや、別に大したことないけど、この先がもっと大したこと無いから。
真ん中より上のあたりまではそのままフリクションをきかせて登り、
そこから先はロープが垂れているのでゴボウで登る。
ビビリの私でも全く怖くない。けどこれで本日の核心終了w
あとはずっとこんな感じ。因みに沢水は濁ってて飲めそうにない。
とっしーさんは魚影を見たらしいが私にはさっぱり見えず、、、居るんでしょうか。
乗鞍班と沢上谷班はキャンプ場近くで15時半頃スムーズに合流、そのまま帰路に。
途中のSAでご飯を食べたりお土産を見て、解散した。怒涛の土日であった・・・

後日のご飯がひたすら山菜づくしになったのは言うまでもない・・・
翌日の晩はコシアブラご飯、タラノメだの何だのあれこれの天麩羅、左奥に見えるネマガリタケ。
またこうして次の週末がきている今でもまだ食卓には山菜が並んでいる。嗚呼山の幸。
しばらく食卓が緑色でしたとさ

2012/05/20

20120520_日原川倉沢谷本流+倉沢鍾乳洞

1泊2日で別の沢に行く計画をしていたものの起きられずに計画が流れたため、
確実に日帰りで終えられて、しかもあまり下調べをする必要のなさそうな沢にしようということで
決まったのが倉沢谷本流。ウォーターウォーキングに掲載されているルートそのままだ。
しかも横にずっと林道が通っているので、時間的に厳しかったら林道に乗ればすぐエスケープできる。
しかし「谷」と名前が付くだけあって地形的には割と険しく、水量も多くて水深も深い。
夏場は泳ぎ中心で楽しめる沢だとのこと。
尚、倉沢谷は今回のゴールとなった魚留滝の先から、東の長尾谷と西の塩地谷に分かれてゆく。
いずれもグレードは1級程度のようで、今回もしも時間があったら詰めても良いかなーと思っていたが
私がビビリなので遡行ペースが遅く、そんな余裕はなくなってしまった。
  ※因みに、その後更に調べてみたところ、塩地谷は2級と書いてあるブログもいくつかありました。
実際長尾谷や塩地谷を遡行する人はこの本流は遡行せずに林道を歩き、
魚留滝からスタートして日帰りをするようだ。
詰めると一杯水や蕎麦粒山に出る。アクセスが良い割には大きな稜線に出られる良いルートだ。
またの機会にでも。

10:00 倉沢到着
↓ - 0:10
10:20 入渓ポイント
↓ - 0:48(入渓準備&おにぎり)
11:08 入渓
↓ - 1:30
12:38 標高630m付近
↓ - 1:47
14:25 堰
↓ - 0:30
14:44 倉沢鍾乳洞
↓ - 0:30(往復)
15:14 渓へ戻る
↓ - 0:25
15:39 魚留橋
↓ - 1:16(ラーメン休憩&装備解除)
16:55 出発
↓ - 0:30
17:25 倉沢バス停
川乗山大人気、殆どの人がここで下車した
倉沢下車(カメラのストラップが入り込んでてすみません)、橋を越えたところで停車する。
橋のすぐ右の道に入る(赤い車の方)
本には緑の看板のところから沢に下りると書いてあるが、看板のところは斜面がかなり急で
とても降りられるようには見えなかった。かと言って最初の最初に懸垂するのも馬鹿らしいので
もう少し先へ進んでみると、ガードレールが攀じれた辺りの斜面が緩そうだったのでここから下ることにする。
もう少し先の植林地帯のような所からも降りられそうだった。
ここの斜面に踏み跡があった
この薄い尾根から下る(中央奥に私)。割と明瞭な踏み跡
降り始めの段階から沢は見えている
因みに、一番手前にあったはずの沢への踏み跡をたどると「マイモーズの悪場」という有名な
S字ゴルジュがあるらしいのだが、そこへ向かう踏み跡がどれなのかイマイチよくわからなかった。
ただ、この悪場は入ると抜けるのに時間がかかるのと、それなりに難しいようなのでスルー。
ていうか「マイモーズ」て何よ。
最初は割と穏やか
と思ったのも束の間、水量が多いと書かれていただけのことはある。全体的に結構深い。
(今回日除けでラン用のキャップをヘルメットの下に被ってみたが、、、悪くないけど、、、見た目が酷いな)
結構深いのでへツリで抜ける(ちょっと寒い)
抜いたり抜かれたり、、、でナントカ大学ってメットに書いた大学生らしきパーティー
空身だったし歩き慣れているみたいで早い。途中から完全に追い抜かれた
右側の岩の上を歩いていったけれど、帰りに左側のところを林道から覗いたら
物凄いゴルジュぽくなっていた。あんなところ間違えて突っ込んだら絶対に抜けられないし溺れそうw
高低差がない分ラク。
残置スリングのあった場所を突破しているところ。
別に巻いても良いんだけれども、、、横が林道とかこういう好条件の時にこそアレコレ練習しておかないと
ということでド真ん中を突破し続ける・・・
この辺が630m地点らしい(他のブログで見た)。少し休憩できそうではあるけれど虫が多い!
というか、ここだけではなくこのルート、虫が無茶苦茶多かった・・・
どこかの滝を巻いているところ。下りに箇所にロープがかけてあるので伝って下りる
へつり(別にそんなに深くはないけど寒いのでへつる)
これも大きな滝を巻いているところ。左岸。
逆側も行けそうだったのでトライしてみたが失敗したのでこちらへ。
なんかこうして写真見ていると巻いてばかりに見えるな、、、
CS小滝
ここだったかな、、、足つかなくて立ち泳ぎした(ぱっと見そんなに深くないと思ったのに深くて焦る)
下に穴が開いているのでそこを潜るという堰堤はこれか?(別に穴を通らなくても巻いてもOK)
穴発見。ここを通る(普通に立ってても頭つかないくらいの高さがあるので難なく通過できる)
某サイトには「蜘蛛の巣をはらいながら通過した」と書いてあったがこの日は大丈夫だった。
もしかしたら大学生のパーティーが通過した後だったからかも?
因みに穴は2つあるが、左側の穴は向こう側が倒木で塞がれているため右側を通過する
穴を抜けるとまた穏やか
と、橋脚跡発見。ここが倉沢鍾乳洞の入口に通じていた橋か?
ツメるのも諦めていて時間的に余裕がありそうだし、折角だから鍾乳洞跡を見に行ってみた。
林道から沢を挟んで逆側に鍾乳洞跡がある。
一応階段ぽくなっている。崩れかけてるけど。
少し高台に登るとすぐにこんな穴があるけれど、これはただの窪み。別に奥行きはない。
そして右側にこのようなフェンスが。ここを入り、岩沿いに少し登る。足元は不安定ながらも崩落の心配はなさそう。
かつては観光地だったのでしょうね
更にここを入る
ちょっと道幅狭い
ここが鍾乳洞の入口のよう。かなりデカイ。中から物凄く涼しい風が吹き出してきて寒い
入って出られ無くなっても怖いので入口から覗きこんで終了。ケイビングの人とか来てそうですね
再び遡行
時間もあるので無駄に面倒臭そうなルートを練習で通過してみる
ゴールの魚留滝。ここから先行くにはこれを突破するのか・・・(大変だな)
(→と思ったら、どうやらここは登らなくてもいい模様。林道で通過できるとのこと。)
普段は昼食はとらずに行動食だけで過ごしているが、今回は泊まりの予定で準備していたネギとか
そのまま持ってきていたのでラーメンを食べてから帰ることに。お箸忘れたのでその辺の木で。
林道へあがってくると、ビジュアル系のしなっとしたソロバイカー(ハイカーじゃなくて)が佇んでいた。
コンニチワしてもほぼ無反応、そのままメット被って去っていった。何してたんだろう・・・
ソロバイカーに続きもう一組、、、
コッヘルを片付けていると、街中でつままれてココへいきなり落とされたような雰囲気の
20代カップルが現れて「倉沢ってどこですか」みたいなことを聞いてきた。
この辺一帯が倉沢でこれが倉沢谷だよって教えると
「この辺に廃村とか鍾乳洞とかあるらしいんですけども、、、どこだかわりますか」
と。廃村はわからんけども鍾乳洞行こうとしてるんかい。
しかも廃村とセットで考えている辺り、営業してない鍾乳洞だということも理解した上で行きたいようで。

女子の足まわりをチラと見ると、素足ともストッキングともつかない足に小洒落たぺたんこ靴。
視線を上へあげると、なんと膝丈のフレアースカートw
とりあえず沢渡りますよっていうのと、道ぐずぐずで崩れそうですよっていうのだけは伝えた。
カップルはその後、その先に続く林道を少し進んでいったけれど、
林道は確か途中までで行き止まりの筈だし、きっとあのままピストンで戻ってきたんだろうな。
女子が率先して行きたがっているようだったけれども、次回は是非鍾乳洞に辿り着いて貰いたいw

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この沢はグレードが低い割にダイナミックで面白いし、横に林道もあるので練習には丁度良いと思う。
更に時間を掛けて良いならツメても良い。
また、どういう時間配分と日程で入渓したパーティーのものかは分からないが、
途中に焚火跡が2ヶ所くらいあった。
(まぁこんなところで寝泊まりしている間に鉄砲水でも来たら完全にアウトだろうけどw)

距離も短いし迷いようがなく、殆ど遡行図も見ずに終わってしまった。
また、今回は今までで初めて胸の上ぐらいまで水に浸かったということもあり、
帰宅後はザックなどの防水についても色々と考えさせられた。些細な試行錯誤もまた楽し。

いつもお世話になってます、東工大ワンダーフォーゲル部の記録はこちら
ヤマレコはこちらからドゾ