2019/12/10

20191208-14_しまなみトライアングル&石鎚山系縦走 山編1


Day3--12月10日(火)
宿に自転車関連の荷物と自転車本体を預け、宿から25分ほど歩いた伊予西条駅からせとうちバスに乗り石鎚山へ向かう。自転車は鍵付きの広い倉庫に置かせて貰い、荷物はなんと部屋にそのまま放置で良いとのことだったw

7:47 伊予西条駅
↓ -  0:46
8:33  河口BS着
↓ -  0:07
8:40 河口BS発
↓ - 3:00
11:40 石鎚神社成就社
↓ -  1:40
13:20 夜明峠
↓ - 0:50
14:10 弥山(石鎚山頂)
↓ - 0:30
14:40 弥山出発
↓ - 1:05
15:45 ベンチ2
↓ - 1:05
16:20 土小屋
↓ - 0:35
17:15 よさこい峠
↓ - 0:55
17:40 伊吹山
↓ - 0:50 (迷)
18:30 シラサ避難小屋

バスに乗ってから小一時間で登山口まで着いてしまうのが凄い。というか有難い。そして羨ましい。事前にロープウェイの運営会社かなにかに問い合わせたところによると、雪は山頂付近に少しあるくらいでほとんどないとのことだった。雪でCTより大幅に時間がかかってしまうようであればロープウェイを使わざるを得ないかなぁと思っていたが、普通に歩けそうだったので河口バス停から歩いて登ることにした。あまり使われていないルートのようで、ここから登るの?登ったことあるの??と運転手さんに聞かれるほどだった。バスの利用客は皆降りてしまい、途中からは私ひとりだった。
もう8:00すぎだというのになんだか薄暗い登山口
河口バス停は、尾根寄りを行く今宮ルートと、黒川谷を行くルートのふたつのスタート/ゴール地点となっている。黒川谷ルートは手元の地図(山と高原地図2015年版)では破線になっているので、私が利用した今宮ルートよりも更にマイナーなのだと思う。

山と高原地図には出ていないのだが、登山道は700mくらいまでの間に3回ほど林道と交差する。一度目か二度目に林道に出た時はその先の登山道が見当たらず、結局林道を歩く羽目になってすこしだけ時間が多くかかった。林道以外にも「三十六王子社巡り」をする人の踏み跡が錯綜しており若干わかりづらい。
途中までいくと参拝ルートと一般登山道ルートが合流するが、標高の低いところは登山道と違うルートに
社があるため、社に向かう人の踏み跡があって少し考えながら進む必要がある
まぁ、いずれにしても合流するので問題ないのかもしれないが・・・
参拝ルートに惑わされるエリアさえ越えてしまえばルートはきちんと踏まれていて、特に迷うところはない。暫くは尾根に上がりそうで上がらないコース取りなので、景色もなく薄暗く特に面白くない。足で登りたいという欲求を満たすのが目的ならば、ロープウェイ乗り場のバス停のひとつ先である西之川バス停まで行ってから登った方がいいのかもしれない(西之川からだとCT2:40、河口からだとCT3:30)・・・
誰とも会わずに石鎚神社に到着、ロープウェイの山頂駅付近。
大きな建物が並ぶロープウェイ駅付近に到着。どこも営業しておらず、人の気配もほぼ無い。登山口に登山届ポストがなくて登山届を出せていなかったのだが、ロープウェイで上がって来た人達が登山届を出すための用意がされている建物があったので、遅ればせながらここでお届けを出すことにした。建物にはおそらく奥に人がいたのだろうけれど、特に人も出てこなかったので勝手に入って勝手に書いてきた。猫のタマちゃんがお出迎え。
登山届けの上に鎮座w
ここに着くまでも結構長々と登ってきていたし、ロープウェイの駅も過ぎたし、少し歩けば山頂だろう、という気がしていたのだがそれは単なる思い込みでここから山頂までCT2時間以上あるため先を急ぐ。流石百名山だけのことはあって、ルートはますます整備されている。
巨大な鎖場の鎖
鎖場は3ヶ所、ほぼ垂直に垂れている。今日の行程が結構長いので無駄に疲れたくなく、鎖はすべてパスして巻道を使うことにした。
真ん中あたりにある鳥居から先、山頂まではピストン。
鳥居のあたりに荷物をデポしてピストンしても良かったのだが、山頂が寒いと困るので
全て担いで登ることにした。鳥居のところにはトイレもあるが、この時期は利用不可。
巻道は金属製の階段などでできていて歩き易いが、鳥居からはかなりの急勾配できつい。雪はたまに足首くらいまで積もっていたけれど、スパッツをするほどでもない。丁度山の向こう側に日が隠れてしまっていてコース上に日が差さず寒い。14:00を過ぎた頃ようやく日の差す山頂へ到着。な、ながかった・・・
この日は全部で4名ほどの登山客とすれ違い、同じ時刻に登頂したソロ男性登山者も2名いた。何度か登っているらしき方が「向こうまで歩けるよ」と指差すので、荷物を山頂にデポして天狗岳へも登頂。
天狗岳から石鎚山頂を見た眺め。結構なナイフリッジ
天狗岳から先をそのまま赤い矢印のルートで進めばわざわざ鳥居(下の地図上で公衆トイレ休憩所と書かれたところ)まで戻らなくて済むのだが、先がよく見えないほどのナイフリッジぽかったのでやめておいた。私の地図だと赤い破線がついているのだが、現行の地図(下の地図)だと無線になっているようだ・・・行かなくて良かったかな。岩場だったし、この4年ほどの間にどこか崩れたりしたのかもしれないなぁ。
写真におさまらないほどの絶景!
私は百名山を目指しているわけではないけれど、百名山を目指している人は「行ってみるとやっぱりいい山が多い」と言う。ここも例に漏れず、360度の絶景でとても良い山。
鳥居まで戻る
元々この日のゴール地点に定めていたのは土小屋というところ。鳥居から土小屋までのルートは割と雪が積もっていたのでチェーンスパイクを履いたりしながら歩みを進めた。土小屋は車も入れる道路と交差していて、人も多そうだし、テントを張るのが憚られる感じかなぁと思っていたのだが、到着してみると人っ子ひとりおらず閑散としていて建物もすべてがクローズ、車も一台もない。逆に廃墟みたいで怖い・・・
冬場は完全クローズなのだろうか、建物の二階の窓のあたりには木の板がバッテンに打たれている
地図だと、土小屋には水場のマークもあったので道路に幕営地すれば良いかなと思っていた。しかし翌日の幕営予定地を笹ヶ峰から35分おりた丸山荘にしようとすると、翌日の行程がかなり長くなるなぁと思い、頑張ってシラサ避難小屋まで進むことにした。この先に1ヶ所、更にシラサ小屋にも水場マークがあるので、土小屋界隈では水の補給はなし。まぁ避難小屋到着前に日が暮れるのは間違いなかったがそれも想定内。
よさこい峠までの登山道は道路と平行して走っているトラバース道なので、左下を見下ろすと時々道路が見える。少しすると水場らしき谷筋があったので、ここが水場かー凍ってなくて良かったなーとか言いながら水を汲んだ。シラサ小屋の水場が枯れていると困るし、ここから先そんなにきついコースでもなさそうだから荷物が多少重くなっても構わないなと思って汲んだのだが、その後少しするときちんとした水場が現れたw さっきのはただの谷筋だったか・・・まぁ普通に美味しかったし、濁っておらず綺麗な水だったので入れ替えもしなかった。
地図に記載された正式な水場はこちらですw
登山道が道路と交差したところがよさこい峠、ここでヘッドライト点灯をすることにした。うーん、まだまだかかりそう。
地図に書いていないけれどやたらと平らで普通にテント張れそう。
夏場は売店として営業しているよう
道路すごくきれい
本日最後の登りを終えると満月に照らされた笹の平原が現れた。ああこれは絶対に昼間来るべき山頂だわと思いながら伊吹山の山頂に佇むこと暫し。見渡す限り笹で高い木などの障害物が無く、それ故に風が抜けて寒い。きっと景色いいんだろうな・・・
いつか昼間訪れたいw
ここから僅か15分ほどでシラサ峠の舗装路に到着。やれやれ一安心、、、と思ったのも束の間、避難小屋が見当たらない。舗装路の向かい側に工事中の建物があり、道路を挟んだ手前側に二階建の建物があったが、どう考えても避難小屋ではなさそう。ダメ元で二階建建物の一階と二階のドアノブをいずれも回してみたが当然開かない(おそらく工事現場の方のための待機用プレハブだったのだろう)。キャッシュしておいた地形図を見ても細かいところがよく見えない。やむを得ず携帯(docomo)の機内モードを切ると電波が通じていたので、詳細地図を読み込んで登山道や避難小屋の位置を細かく確認してみることにした。この先の道路の途中から道がのびているように見える。

道路を進むと、進行方向左に避難小屋と書かれた立派な看板があった。しかし近くに道と思しきルートはまったく見当たらず、うっすらと笹薮の倒れた跡があった。こんな真っ暗なのに藪漕ぎは嫌だなと思ったが、まぁ入ってみてダメならGPS通りに戻ってくればいいか、ということで藪へ。

ほんの10分もかからず、いや5分くらいだったのかも知れないが林道のような広い道に出て、少し下っていくと避難小屋に辿り着いた。こんな広い林道、どうして見つからなかったのだろう?今すぐにでも答えを見つけたいという気持ちもあったが、明日の朝この道を登ればどこかに出るのは間違いないので、答え探しは翌日に持ち越してすぐにご飯を食べて眠ることにした。小屋が見つからなくて、もうとっととそこらでテントを張ってしまいたいなぁと思ったりもしたけれど、執念で見つけて良かった。とても綺麗な小屋で、どうやらできたばかりのようだった。因みに、水場を確認できるほど明るい時間でもなく、翌朝も暗いうちに出発してしまったので、この辺りに水場があったのかどうかは定かではない。

山編2へつづく

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