全然大した山行ではないのだけれども、自分にしてみたら久々に少し距離長め。
散々年末年始に計画しては悪天候に阻まれるってのを繰り返し、ようやくチャンスがやってきても結局到達できなかったり、なんだかんだで中々辿り着くことのできなかった蝙蝠岳にようやく辿り着いたのでとりあえず記録に残しておく。ルートはざっくり言うと東西横断。数年越しの憧れの蝙蝠岳に何故急に行こうと思い立ったかというと、鳥倉山の手拭いプレゼントというのに当たって家に水曜か木曜に手拭いが届いたからだった。そうだ、鳥倉山に行こう。ついでだから蝙蝠岳も行っちゃおう。そんな感じだった。
Day0--10月11日(金)
仕事を1時間早退して高速バスで飯富まで。最近ステビスポットがマンネリ化しつつあるがここはマンネリというか安心・安定のステビポイントで地味に気に入っている。向かいのローソンに夜も朝も世話になる。
見慣れた光景w |
Day1--10月12日(土)
7:35 飯富
8:16 伝付峠入口
奈良田行の始バスに乗って伝付峠入口下車。こんなところで降りる人は居ないだろうなーと思いきや、自分含め3名が下車。皆バラバラに出発した上に大した会話もしなかったので、一緒に下車した2人がどこに向かってどんな計画の山行だったのかはわからない。
歩き始めて割とすぐ、前回一番過酷と思えた激登りポイントの取り付きあたりで落石に備えてヘルメットを装着する。しかし登り始めると、荷物が格段に軽いせいか思った以上にラクで危ない区間の距離も短く感じた。前回太腿がミシミシいって壊れるんじゃないかと思いながら登った斜面、今回はいとも簡単にすいすいとこなす。落石も大したことはない。一安心。
前回からまた数年経っているので状況が悪くなっているかと思ったけれどそうでもなかった |
今回足元はトレランシューズ。 |
徒渉的なところもしばしば。足元が濡れることはない程度。 |
ぼちぼちヘルメットを外そうかというあたり。 前回途中で木に激突したりしてヘルメットにはお世話になったので今回も持参したが、今回はそこまでヘルメットの必要性は感じなかった。一応塩見の辺りでも被ったけど。 |
笹の道 |
穏やか~ |
犬が複数いてめちゃくちゃ吠えられた・・・ |
先行者はソロ男性×2。色が綺麗に3色揃って信号みたいw 手前で一番とっ散らかしている緑が私w |
この日は辛ラーメン(賞味期限切れw)+卵+にんにくの芽。 |
Day2--10月13日(日)
5:20 蝙蝠岳登山口
9:15 徳右衛門岳
昨夜は物静かだった黄色のテントの方が朝は会話をしてくださったので少しばかり話をしてから出発。昨日丁度ここからピストンで蝙蝠岳に行ってきたとのことで、今日はまた伝付に戻るのだという。蝙蝠の山頂までは6時間くらいはかかったと教えてくれた。自分の見立てとしてもそれくらいは想定していたので、まぁきっとそれくらいはかかるんだろうなぁ、と自分の手書きのメモを見ながら思う。出発して間もなく、手拭いをテン場に忘れたことに気付いて戻り、無事手拭を回収してようやくスタート。この時は「また手拭い無くすところだったよ!!危ない!すぐに思い出して良かった!」と思ったのだけれど、実はこの翌週に静岡にこの手拭いを持っていき結局無くしてしまったのだった。。。もうこの手拭いとは別れるべき時期だったのかもしれない。。。涙
朝焼けが綺麗 |
張ろうと思えば結構どこにでも張れそうな尾根。 |
期限切れや期限間近のアルファ米をたまに安く買えるので、 これを行動食にするのが一番安上がりだったりする。コンビニおにぎりより安い! しかもこの時は、飯富のローソンで貰って使わなかった辛子マヨネーズがあったので、アルファ米のチキンライスに辛子マヨネーズを入れて食べた。滅茶苦茶美味しかった・・・ |
以前幕営するならここかなーと思っていた徳右衛門岳に到着しアルファ米を食べる。テントを張ろうと思えば張れなくもないけれど、地形図で思い描いていたよりはちょっと狭い山頂だった。木に囲まれているので風の影響はなさそう。
ここは頂(いただき)なのか?と思わずにはいられない徳右衛門岳をすぎて少しすると、木の隙間からようやく、蝙蝠岳が現れた。塩見から眺めたことはあったけれど、蝙蝠尾根の下からこの角度で見るのは初めてだ。鳥肌が立って耳の奥がグビグビいった。久しぶりだ、この興奮は。一瞬で釘付けになってしまって、瞬きを忘れて目が乾いて涙が出てきた。
なんて美しい形をしているんだろう。蝙蝠岳に魅了されて繰り返し訪れてしまう人がいるのも頷ける。こんなところに、こんなに穏やかで美しく穏やかな山が鎮座しているだなんて。嗚呼、南アルプスって本当に色々なメンバーを取り揃えていて私達をいつまでも飽きさせないんだよなぁ。うっとりだ。美しい形を際立たせるかのような紅葉の様子も見事だ。(写真がいまいちなのが心苦しいのだけれども。)
地味な山頂 |
なんて美しい形をしているんだろう。蝙蝠岳に魅了されて繰り返し訪れてしまう人がいるのも頷ける。こんなところに、こんなに穏やかで美しく穏やかな山が鎮座しているだなんて。嗚呼、南アルプスって本当に色々なメンバーを取り揃えていて私達をいつまでも飽きさせないんだよなぁ。うっとりだ。美しい形を際立たせるかのような紅葉の様子も見事だ。(写真がいまいちなのが心苦しいのだけれども。)
お天気も最高 |
尾根独り占めできるのがまた最高に良い |
ようやく! |
ひとたび山頂につけば蝙蝠岳の姿は見えないわけで、またここを離れて塩見に向かえば蝙蝠岳の姿が拝める。蝙蝠を後にし塩見を目指しながら何度も振り返っては蝙蝠岳の御姿を楽しませてもらった。仙丈ヶ岳のような女王の風格がある。とても良い山だ。
何度目かの塩見岳は何故かガスの中で展望はなかったため、さっさと山頂標を写真に収めて塩見小屋に駒を進めた。既に三伏峠小屋は今年の営業が終わっていると誰かから聞いたので(赤いテントの人に聞いたのだったかな?)、私は当然その手前の塩見小屋も営業が終わっているものと思い込んでいた。だから蝙蝠岳の山頂で会った人達は皆塩見小屋でテントかなと思っていたのだが、到着してみると小屋は営業しており、しかも塩見小屋はテン場を設けていないためテントは1つも張られていなかった。
標高の高いところで夜を明かせば翌朝の景色も良かろうと思っていたので、営業終了後の塩見小屋付近でテントを張るのもいいなと思っていたが、小屋が営業しているとなるとテントは張れないので、私は諦めてそのまま標高を下げることにした。
何度目かの塩見岳は何故かガスの中で展望はなかったため、さっさと山頂標を写真に収めて塩見小屋に駒を進めた。既に三伏峠小屋は今年の営業が終わっていると誰かから聞いたので(赤いテントの人に聞いたのだったかな?)、私は当然その手前の塩見小屋も営業が終わっているものと思い込んでいた。だから蝙蝠岳の山頂で会った人達は皆塩見小屋でテントかなと思っていたのだが、到着してみると小屋は営業しており、しかも塩見小屋はテン場を設けていないためテントは1つも張られていなかった。
標高の高いところで夜を明かせば翌朝の景色も良かろうと思っていたので、営業終了後の塩見小屋付近でテントを張るのもいいなと思っていたが、小屋が営業しているとなるとテントは張れないので、私は諦めてそのまま標高を下げることにした。
塩見新道、廃道なんだろうか?気になる。 |
あんなに晴れていたのに塩見から雲が多くなってきて森の中もガス。 まぁずっと晴れているのも芸が無いし(?)ガスも風情があっていい |
三伏峠に降りる途中で思ったけど、三伏山の山頂でテント張っても良かったな・・・ |
小屋から少し離れたところにある水場は、小屋の営業終了とともに撤去されていて水はとれなかった(更に谷の方に降ると水が出ていると後で聞いた)。私は蝙蝠の登山口で3.5Lくらい水を持ってきていたので特に足りなくなることはなかった。
かなり寒かった・・・ |
サバをつまみにホワイトラムをお湯割りで。合う訳じゃないけど合わないとかでもない。 地面の湿度がかなり高く、テント内にあがってきそうだったのでシートはテントの内側に敷くことに。 |
最近ハマっているZUBAANシリーズの豚骨。 ゆで時間1分というのもいいし何より美味しい。 前日に続きトッピングはにんにくの芽と卵。そして前日見当たらなくなっていた市販の 乾燥ラーメンの具と、昨年採ったシャカシメジを乾燥させたものも追加。 |
想像以上に寒くて、この日はレインウェアを含めてありったけの服を着てエマージェンシーキットに入れてあったホッカイロを使った。何の警戒心もなくテントの外に放り出していた水は、明け方には部分的に凍っていた。ろくに夏山に行かぬうちに、もう冬が始まったなと思った。
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