2012/08/19

20120818-19_MITAヤビツカップ(ヒルクライム)

初輪行にして初ヒルクライム。

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2006年3月中旬、私が三軒茶屋で一人暮らしをしていた頃に赤坂のワイズで一目惚れをし
手に入れたカーボンのロードバイク。
ロードに乗っていた大学の先輩に付き添われて店の2階へ上がると、ひときわ目を引く自転車が1台、ど真ん中に鎮座していた。

美しい塗装に思わず息を呑む。
それは某メーカーの前年度モデルの型落ちで半額くらいになっているという最後の1台だった。友人は「俺が欲しいくらいだ」と宣う始末で、とにかくお買い得のよう。

私は身長が161cmなので、700cのそのバイクは矢張り少し大きめだった。でもそんなに極端に身長が低いわけでもないから、そこにこだわる程でもないでしょう、というありがちなコメントを頂いたりなどしつつ、一方で、今日はじめてチャリ屋さんに来たというのにこの金額を衝動買いするのもどうかと思いつつ、でももう途中からは兎に角欲しい欲しい欲しい!となってしまって自分的に収拾がつかなくなった。
その場で内金払って品物押さえて、納車の時に現金一括とかで買ったんだったと思うw

詳しいことは何も分からなかったし、詳しいことが分からないどころか「カーボンフレームは軽い」という次元のことすら分からない状態だったけれど、信頼していたその先輩は絶対に買いだと言い切っていたし、私は普段の物欲がそんなに無いので、欲しいと思った時は買い時なんだと思っている。

手に入れてからしばらくは通勤に使っていて、池尻大橋をスイスイ登れるということに大変満足していた。
一緒に買いに行ってくれた先輩とはその後一緒にツーリングに出掛ける機会もないままで、他に周りに自転車をやっている人が全く居なかったので遠出もしなかった。

更にその後転職や引越しを経て、ここ数年は本当に全然乗っていなかった。

しかし山を始めて暫くすると、山屋さんでチャリをやっている人が意外と多いことがわかってきた。アウトドアが好きな人を母数にしているので当たり前なのかもしれないが、普通の人がチャリをやっている確率と比べると、山屋がチャリをやっている確率の方が圧倒的に高いと思う。

丁度その頃、近所用に使っていた折り畳み自転車がサビて使い物にならなくなったこともあり、いよいよ重い腰を上げてコンテナに仕舞っておいたロードバイクを取りに行ったのがほんの1、2ヶ月前のこと。そうこうしている内に、ほぼ山屋で構成されたMITA(Most Incredible Tough Anals)というチャリチームに入れてもらっていた。今回が私にとってのMITAデビューイベント。とか何とか言いながらも、メンバーのほとんどが山の友達なのでメンバーかぶっているのだけれど。

いやいや、長距離走って痛くなるのはアナルじゃない別のトコロだと思うんですけどもなんでかアナルズ。
秦野駅で集合をしてから名古木の交差点までゆるゆると移動し、交差点のところからがレースの始まり。
今回のメンバーはnutsさんキマツさんwander-zさんナリさん、エツラクさん、タケさん、私の6人、峠までの区間を3つに分割して一旦集合、区間ごとの順位を出そうということになっていた。

第一区間 名古木交差点 - 蓑毛バス停
第二区間 蓑毛バス停 - 菜の花台展望台
第三区間 菜の花台展望台 - ヤビツ峠

それでは第一区間スタート!ってなんだよこれキツイよ!
のぼってものぼっても坂。もうひたすらに坂。少しも斜度が緩まらないし救いがない。楽しくチャリを漕ぐイメージは一転し、言ってみれば「皆でトレーニングに来た」という感じ。抜いたり抜かれたりというのは確かに楽しいし興奮するんだけどね、いやとにかく辛かった。しかも雨酷くなってくるし。

通ったことが無いので、ゴールまであとどれくらいなのかがよくわからないで漕いでいると前方にはピストでガシガシ追い抜いていった鬼馬力のなりさんがチャリを押して歩いているのが見えた。私も降りたくてたまらなくなりかなり迷ったが、降りたら多分もう乗って走れないと思って漕ぎ続けて追い抜くことに。

その後100mか200mくらいするとゴール地点の蓑毛バス停でエツラクさんが手を振るのが見えた。ギリギリ2位になったw なりさんとは僅か数十秒の差。エツラクさんはぶっちぎり。
雨宿り中
MTBで参戦のナッツさんは大分つらそうだったがなんとか6位で到着。
しかしクロモリのキマツさんが何故だかかなり苦戦。家から秦野まで漕いで来た分疲労度が高かったのかも?
30分くらい待ってようやく全員が集まったが雨が酷く、しばらく雨宿りをした後に第二区間スタート。

第一区間が一番キツイとのことだったが、確かに第二区間は第一区間よりは斜度もなく楽。しばらくナリさん/エツラクさん/私 の順で進んでいたが、途中までエツラクさんの後ろについて風をよけたり回転数合わせたりして頑張っていたが、矢張りずっと着いて行くことはできず途中で引き離されてしまった。更にエツラクさんはナリさんを抜いて1位に踊り出たようだ。
最後の登りはキツかったのだが、またしてもナリさんがチャリを降りたところで私が追い抜いてまたまた2位に浮上w 順位かわらず。

キマツさんは第二区間の途中でリタイヤ、以降しばらく単独行動にw

そして最後の第三区間。
後半がきつかったが、最後の方で雲の切れ間がでてきて景色が見えたのは気持ちよかった。しかし結局ゴールまで前の2人に追いつくことはできず3位となった。
峠についた頃にはすっかり雨も止んでいた。

私となりさんが2位争いを何度かしたのと同様にして、ワンさんとタケさんは4位争いを
繰り広げているようだったので、次に誰がやってくるかをそわそわしながら待つこと数分。
ゴール地点のヤビツ峠で4、5、6位の到着を待つ3人。
そして全員到着!
では、謹んで順位を申し上げます。

1位 エツラクさん(1位・1位・1位)クロモリロード
2位 私(2位・2位・3位)カーボンロード
3位 ナリさん(3位・3位・2位)シングルピスト
4位 ワンさん(5位・4位・4位)カーボンロード
5位 タケさん(4位・5位・5位)クロモリロード
6位 ナッツさん(6位・6位・6位)MTB
7位 キマツさん(7位・リタイア)クロスバイク

ナリさんまさかのピストでこの大検討。
今までピストを馬鹿にしてきてすみませんでした道具じゃないんですねと峠で頭を下げた人が居るとか居ないとか。
しかしこんな坂をシングルピストで登り切るなんて相当の変態。というか絶対敵わない・・・

ここからは来た道を一気に下る。とはいえ路面も濡れていてブレーキもキュウキュウいっているし落車が怖いので、私はエツラクさんに見守られながらマイペースで下ることに。
カーブの曲がり方とかバランスのとり方とかを教えてもらってその練習をしつつあっという間にスタート地点に戻ってきた。ああお腹すいた。高カロリーなもの食べよう、高カロリーなものを。
皆でガチャガチャと駐輪してご飯!
チャリ内訳はsurly2台、bmc1台、colnago1台、klein1台、ルイガノ1台。
とりあえずサイゼリヤで!(ナッツさん車のためお水で乾杯w)
ご飯食べて1杯つけて1000円くらいとかやっぱサイゼ安い。
そのあと湯花楽でお風呂に入り、酔いもさめたところで更に移動。
大倉高原山の家で幕営のため、トレイルの入口より少し手前で駐輪・駐車。

キマツさんはとっくに幕営地に着いているはずだった。
車のナッツさんは駐輪部隊よりも早かったので一足先に歩き出しており、夜の内に帰ると言っていたエツラクさんは、夜ひとりで歩くの嫌だからと大分奥までチャリで入り、ワンさんと私と一緒にチャリをとめたナリさんも歩くのが速すぎて引き離され、結局ワンさんと私だけ、道に迷ったかわいそうな子みたいなことになりながらずるずると到着。
沢登りに行っていたいのうえさんも合流して乾杯!
夜景を見ながら5時間くらい飲んでた・・・
起きたら9時。
今日予定があるからと先に帰る宣言をしていた人も数名いたこともあり、起きて人数が減っているのはわかっていたことだったが、目覚めた時には既にいのうえさんとワンさんと私の3人しか残っていなかったw

更に、ダラダラとコーヒーを飲んでまったりしながら、いのうえさんカー駐車ポイントへのショートカット(道はないけど山の中を突っ切る)案がまとまり、いのうえさんを道なき道方向へ見送って我々も下山。。。8人もいるのにこのバラけっぷりが気ままで良いw

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今回もあまり軽量化とか考えずに大荷物背負って行ったので、帰りに渋沢駅まで坂を下るのは不安だったが、幕営装備を持ってチャリに乗るならもう少し軽量化しないと怖いなと思った。そんなに遠いところでなくても良いし短期間でも良いけど、いつか軽い幕とシュラフ背負ってチャリ旅してみたいな。

公共交通機関にあまり頼らずに長距離の移動ができて、終電とか終バスとか気にせず動けるというのは色々な縛りがない分本当に気楽で気軽な気がする。

ま、本当は行き先で山にも登りたいし沢にも入りたけど、その装備全部背負ったら漕げないというジレンマはあるのだろうけれど。

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