2011/04/22

20110422_レバ刺し女子会


その名を「まるい」と言う。

レバ刺しが、それはもう死ぬほど美味しかった店。
この店でレバ刺し以外の何を食べ、何を話したか、殆ど記憶に残らなかった。
けれど「まるい」というお店の名前は、別にどこにメモを残したわけでもないのに
9年にわたって記憶から消えることはなかったんだ。

9年ほど前というと、私はまだ大学卒業したばかりで、
ジャズのライブハウスでバーテンをして暮らしていました。
当時アフロをかぶってバンドをしていた10歳くらい年上のファンキーなお兄様方に
連れられ、錦糸町からタクシーで向かったこの店で、
神々しいほどのレバ刺しに出会ってしまったんだ。



今回、たまたま職場の女子どもとレバ刺しの話になったので、
ついに私は長年の、特に意味も無い封印を解いて、
「まるい」の名前を口にした。

「まるいなら、行きたいな、レバ刺しの会」

私は当時まだ若かったし、口にした時、時期尚早だ、と無意識的に感じたのだと思う。
それから今まで、なんとなく敬遠していた。
まだあのレバ刺しに相応しい人間になってないって思ったから。
私は新しい味に出会うことが凄く好きなのだけれど、
焦ってもいけないし、背伸びでもいけないし、
その時の自分の財力や味覚のおいつくものでなければいけないと思っている。
だからこそ、今だと思ったんだ。

別にこの店は高くない。
寧ろ、なんでこの値段でやれるのだろうと疑問に思うほど安い。
正直、おかしい。
だから今回追いついたと思えたのは、完全に私の「味覚」のほう。
もしこの記事を読んで、行きたいと思う人が居たら、
中途半端な気持ちではなく、本気で、向き合って欲しいと心から思うんだ。
もうね、事前に瞑想とかしちゃうくらいで丁度いいよ。
ほんとに。

一応皆様のコメントはこんな感じです。
http://gourmet.livedoor.com/restaurant/18049/
http://r.tabelog.com/tokyo/A1312/A131203/13002960/



17:30開店。
に対し、16:50に並んだのに、既に列が。。。
でも、前はこんなもんじゃなかった、、、2時間待ちとかだったよ、
とオジサマ方に言われながら、17:15頃入店。
早速オーダーを入れる。

まずお通しからこれです。
小さいけど、たれ無し、ワサビなんだよ。もういきなり期待させるじゃないか。


前来た時は開店と同時に入ったわけではなかったので、もの凄く待たされたけど、
今回は、もう、えらいいい具合に次が出てくるもんで。
(なんせ、家族ぐるみでやってるような感じなので、
従業員少なすぎて店まわってないんですよ、それがまたいい感じなんですけどね)



きたよ!!
指のサイズと比べてみてください、小皿のサイズと比べてみてください、
コルクのサイズと比べてみてください!!!!
あああああああ!

目の前にこの神々しいレバ刺しが現れた時、
嗚呼、私のかつての目に狂いは無かった、という確信と、
友達にデカイ声で「まるいは美味い!」と豪語したものの、
今食べたら実際どうなのかな、という不安が一気に吹き飛んだ
晴れ晴れしい気持ちとで、胸がいっぱいになりましたよ。
ムネアツです。

湧き上がる歓声。
4方向から、箸で、レバーをお迎えに上がります。

いざ。
まずは何もつけずに。



もう、言葉はいりません。
ただ、口の中にはレバーの豊かな甘みが広がっていきます。
レバーと私。感無量でした。
しばらくビールなど飲まずにレバーだけを味わいました。

そして、テッパンですが、胡麻油と塩で頂きます。
塩も、なにやらこだわりのありそうな粗塩でした(詳細は不明)。


うわあああああああ!!!
ニタニタ気味の悪い笑いが出てきて、顔がゆるんで仕方ない!!

レバーは子と親があって、子のほうがコリコリと歯ごたえがあります。
親の方がクセが強いのかな?とも思いましたが、
子も親もどちらもクセがなく本当に食べやすくて美味しい。
生臭さがない!
元々レバ刺しが好きな人には、
これまでのレバ刺しは何だったのかと考えさせられる品。
レバ刺し食べられない人にとっては、
食べられる唯一のレバ刺しになるかもしれない品。

黙々と食らいます。
レバ刺しだけでお腹いっぱいになってきます。
レバ刺し一切れで口の中が溢れるなんて、ほかでは考えられないです。
そうこういってる内に、軟骨のホイル蒸し?みたいのが登場しましたが
あまりにフォトジェニックじゃなさすぎて地味だったんで写真は撮らず。
で、タン刺し登場。


溶けますw
でも正直、私的にはレバ刺しメインだったので、ここからはもうオプション的な扱い
(すいません)。
ていうか、またもレバ刺ししか記憶に残らないんでは・・・
という食べ方をしてしまってます。
完全に負けです・・・

次は馬ステーキ。100gから選べます。とりあえず100gで。


甘めのタレで頂きます。
なんか、馬なのかもうよくわからん。
殆ど牛の味です。臭みとかゼロ。
ていうか普通の馬を食べたことがないんじゃないかという気がして、
比較対象がありません。
柔らかくて、もう、とろけまくり。


写真はここにて終了。

お隣席だったオジサマ集団に分けてもらったシロも超絶美味で臭くなく、
(しかも一皿が凄い量w)
最後に食べたモツ煮がーーーーーーもうーーーー
この世のモノとは思えないダシの旨み(涙)。
旨味の詰まった脂の膜が汁の表面を覆い、暫く経ってもアツアツです。

仔牛のサンドイッチ という〆のメニューがあり、これは
時間がかかるものなので、最初に頼んでおきましたが、
なんと頼んでいたのを忘れ、出てきてしまいました・・・
請求はされてませんでしたが・・・ショック・・・

結局また次も行かなければならないじゃないか!!
でもきっと、次も最初にレバ刺しを食べてしまって、
印象はそれだけになってしまって、
また何か食べ忘れて、、、(無限ループ)


神様まるい様。
まわしものではありませんが、これ食べたら多分皆まるい教徒になりますよ。

最後になりましたが、女子会ってタイトル付けたのにこんな記事ですいません。



■shop data
もつ焼き まるい
東京都墨田区業平3-1-1
03-3624-0205


定休日:日曜日
営業時間:17:30-22:00

最寄駅:東京メトロ半蔵門線 押上駅
四つ目通りを錦糸町方面へ、業平3・4、横川4の信号を右折。
Cico Martの斜め前

2011/04/16

20110415-20110416_ゴトメキ(2日目)

1日目はこちらからドゾ

4:30 起床
↓-2:05
6:35 出発
↓-0:11
6:46 トサカ
↓-1:54
8:40 ゴトメキ
↓-0:15 休憩
8:55
↓-1:08
10:03 トサカ
↓-0:03
10:10 幕営地点
↓-1:45 撤収
11:55 幕営地点
↓ 0:27
12:22 大ダオ
↓-2:05
14:27 砂防堰堤(大ダオ方面登山口)
↓-1:58 (途中、徳和渓谷遊歩道や滝などに寄り道)
16:25 乾徳山登山道入口(バス停)

1日目の夕方から降ったり止んだりしていた雨は
雪に変わることもなく、大雨になることもなく穏やかに過ぎ去り、
夜が明けるとそれはそれは素敵なお天気でした。

装備にSUUNTOのコメット君が加わった(今更)ので、気温もレポできます。
夜寝る前の気温は-2℃ほど。
夜中もさほど下がらず。

さて、テントに荷物を放置して、いざゴトメキ目指して出発です。
この雪ではどう考えてもピストンせずに抜けていくのは時間的に無理だし、
ピストンすると決め込んでいるなら、どうせ人なんて一人も来ない場所だし・・・
というわけでデポです。
サブザック持っていないため、通常のザックを軽くして持っていきました。

しばらく進むと、ゆるやかなピークに出ます。
あまりに露骨なトラロープの張りっぷりに驚きました。
余程道迷いが多いのでしょう・・・
トサカというピークです。
特に頂上標的なものもなく、展望も別になく、地味。
トラロープが張ってある方へは進めないので、強制的に右折する形になります。
まぁ確かに直進してしまいそう。

雪道をひたすら歩き、深いところだと股下ぐらいまで踏み抜きながら
大分緩んだ雪に埋まってモソモソと進みます。
キツイところは結構な斜度で、ワカンをつけつつの軽いキックステップ状態で
ゼイゼイ言いながら、ゴトメキを目指します。

ゴトメキ到着っ!地味っ!w
頂上はこんな感じ。和名倉山のピークに似てる気がします。
ほとんど展望も無いし、もっさり。

国師、金峰の方がかろうじて見えます。
雪やばそうですね。

尚、遭難碑は遠見山の方に立っていましたが、雪でほとんど埋まっていました。
きっと無雪期に来たらすぐ見つかるんだろうけど、今回はかなり探してしまいました。
何書いてあるかもよく見えぬ。
あとは引き返すのみ。
お天気も良いし、ノープロブレムで下山。
(相変わらず記事が長いし、同じ道を引き返すだけで内容がだらだらして
つまらなさそうなので端折ります。)


舗装路に戻った途端、
今回デビューさせた冬靴のソールの硬さで足の疲労が増幅。
へろへろ。
とりあえず、できるだけ土の上を歩きたい、ということで
大分廃れている徳和渓谷の遊歩道の方を歩くことに。

とりあえず夢窓の滝という滝が結構凄いので是非見てみてください。
ちょっとだけ行きづらいんですが、ちょっと頑張るとかなり近くまで行かれます。

はーお疲れ様でした。

スカルパサミット&ワカンデビューの旅となりましたが、
靴はこの程度の雪では当然足先冷たくならず
(まぁこの季節ですから当たり前かもしれないですが)、
ソールも硬くて言うことなしでした。

スカルパサミット・・・とか言う前に、そもそも冬靴が1つ目なんですよ。
夏靴に比べて大分ソールが硬くて疲れましたが、そのうち慣れるでしょう。
メンズを購入したので、ヒールカップが大きくてズコズコ抜けて靴擦れになりかけましたが
2日目は踵にテーピングをして事なきを得ました。

ワカンは、結構あっという間に慣れて歩きやすかったです。
ただ、矢張り装着するのがかなり面倒臭いし、しっかり締めないと緩みますね。
今後、素早く着脱できるように、慣れていかないといけないです。

雪山はテキパキさが生死を分ける!気がする!
来年頑張ろう。

ではでは、次の山計画は、
うまくいけば来週、無理だと来月の予定でーす。

ヤマレコはこちらからドゾ

2011/04/15

20110415-20110416_ゴトメキ(1日目)

4月16日はわたくしめのお誕生日でございました。
ぱちぱちぱちぱち・・・

というわけで、テン泊で山に登ってきましたぞ。

計画では、このルートを更に北上して北奥千丈岳、国師ヶ岳、
あわよくば朝日岳、金峰山と進んでしまおうか、とか、
瑞牆山へ抜けようか、とか、
色々考えていたんですが、
そもそも14日から3連休だったくせに、14日に寝坊してしまい
ただの2連休に成り果てたりとかで、計画がダダ崩れ・・・
挙句、行ってみたら2030m付近から雪が深くて進めず、
結局は乾徳山登山口からゴトメキ間のピストンに相成りました。
ぷすぷすぷす・・・

10:10 乾徳山登山道入口(バス停)
↓-0:20
10:30 乾徳山登山口
↓-1:08
11:38 砂防堰堤(大ダオ方面登山口)
↓-4:17(大ダオ手前で水の汲み忘れに気付き、空身で水場往復)
15:55 大ダオ
↓-1:05 ワカン装着
17:00 トサカ手前で幕営


いいお天気。

気乗りしない、気だるい林道を延々1時間半ほど進むと、
ようやく陰気臭い破線ルートの香りと共に、藪。
陰気臭いよ、陰気臭いんだけど、そそられちゃうんだよ。
軽い病気だね。
藪はすぐに去り、
なんとも言えない苔蒸した沢沿いの道。
沢の渡り返しが想像以上に多いんだけれども、
丸太をドキドキしながら渡るのも、これまた楽し。
ルートサインが多いのであまり迷うことはないです。

大ダオは2020m。
そこまで登らなくてはならない割には、しばらくゆるいルートが続きます。
しかしあるポイントで一旦沢から離れて、再び沢に近づき、
イマイチわかりづらい水場を経ると
そこから10分くらいで、12番の看板が見えます。
さて、この辺りからが修行。
目指すコルが視界に入ります。
たいした距離ではないですが、
もう脇目も振らずに下を向いて黙々と進むしかなくなってきます。
修行中はひたすら黙って呼吸整えて登ってください。
そうこうしている内に、とりあえず大ダオ到着ー!
でも・・・すぐ左(トサカ・ゴトメキ方面)には、何やら雪や笹が・・・

嫌な予感・・・
この先は、今までは何だったのか、、、というくらい雪が深いです・・・
あっという間にワカン騒ぎ。
と、ぼちぼちワカン装着。
この間買ったばかりなので、人生初ワカンでした!
思ったよりも歩きやすい。けど思ったよりは沈む。という印象。
ないよりは全然あった方がラクです。
大ダオに着いたのが16時手前でしたが、
最近は大分日も長いし、もうちょっと頑張って進んでおこうかなーと
思っていたのですが、
想像以上に雪深かった上、夜半に小雨の予報があったので、
途中で諦めて、幕営地点を選び設営。
そうこうしている内に小雨も降ってきました。
暖かかったので雪にはならず。

普段は山にアルコールを持参することは無いのですが
今回はお誕生日ということで、旦那ちゃんがこっそり
ビヤと缶スパークリングワインを1缶ずつ持参していました!
ということでマグで乾杯w
ご飯もアジャンタのカレーと地味に豪勢です。
初めて食べましたけど、アジャンタ美味しいですね~。
シーフードが特に美味しかったです!しかしアサリは剥き身でいいよな・・・
殻とかゴミになりますからね・・・

2日目はこちらからドゾ
ヤマレコはこちらをドゾ

2011/04/14

はじめましてご挨拶から

はじめまして。
やすよといいます。

2009年の夏に山を始めて、まだ2年にも満たないのですが、
生意気にもブログ始めてみることにしました。
宜しくお願いします。
普段は9歳上の旦那ちゃんと一緒に山に行っています。
山小屋泊無しのテン泊夫婦です。(勿論日帰りもあり)

これからは山行の記録を中心に、
マラソンやトレランのレース報告(あんまりないですが・・・)、
大好きなraveやクラブのレポ、日常のエトセトラを
綴っていこうと思っています。ちゃんと続けられますように・・・・・(←切実)



さて、わたくしめ、
山にド嵌りしたのは遭難未遂からなのですが(後述)、
とりあえず最初の登山は富士山でした。
体力がナイ方ではないと思っていたにも関わらず、
富士山があまりにキツくてキツくて衝撃を受けたのが
2009年7月、梅雨明けのまさにその日でした。

富士山のためにトレッキングシューズ&レインウェアを
購入した訳だけれども、
まさかこれだけでこのアイテムの出番を終わらせてしまうのも
勿体無い!ということで、次に選んだ山が、
奥多摩からのアクセスも割と楽な川乗山。

と言っても、最初は完全になめてましたんで、
奥多摩11時過ぎに出発のバスに乗ろうとしてビジターセンターで
止められる始末・・・
地図も、まさかまさかの「エルブレス」の冊子オンリーですよ。
ビジターセンターで300円の地図買いなさいと言われて買いましたけど。

強引に乗り込んだ川乗山は、百尋の滝で14時をまわりタイムアップ。
当然そのままスゴスゴと退散。ほよよ。



…おかしい。
こんなはずではない。
これじゃただのヘタレじゃないか。



ということで、当然リベンジです。

日を改めて、ちゃんと早起きして入山し、これにてようやく川乗山制覇。
この時既に、ああ、次はどこの山に行こうかな、と考え始めていました。
山人生の始まりです(大袈裟なw)。

2009年秋~2010年春にかけて順調に山を登っていたわけですが、
そこへ一大事が発生。2010年4月、冒頭で触れた「遭難未遂」が起きました。
リンク先の記事が、当時mixiにupした遭難未遂報告日記です。
これがきっかけで、更に山に嵌りました。
バカですw
でも、山が生活の中心になっている人には判って貰えると思うんだなぁ。
山で、もう死ぬかもしれないっていう状況に置かれると、
自分を包み込む山に対しての憧れと悔しさと、
憎くて尚愛しい気持ちが強くなるんだ。
この時感じた気持ちはたぶん一生忘れない。


写真、拡大しても顔よく見えないと思うんで、そのまま載せておきます。
これからも宜しくお願いいたします~