2014/12/23

2013-2014_未記録分まとめ

おそらくほぼ全て網羅されていると思いますが、とてもじゃないけど書ききれないのでとりあえずまとめ。個人的に書きたいものからぽつぽつ上げていこうとは思っていますが、読みたいものがあればリクエストいただければ、気が乗ればお応えするかもしれません・・・
2014年夏の栂海新道、ゴールは日本海にドボン!
20141221_飛龍山-石尾根トレラン
20141213-14_ROD忘年会(camp+run in 奥多摩)
20141207_飯能MTBセッション
20141129-30_OMM race
20141121-24_奥白根-皇海山-鋸山
20141115-16_自然薯ホルモン会
20141108-09_Mountain Circus 3
20141026_ソロトレラン(ハセツネルート後半)
20141018-19_翁とキノコ会+会津駒ヶ岳
20141012-13_ハセツネ応援
20141004-05_草津白根山紅葉鍋キャンプ
20140921_上州武尊スカイビュートレイル60(66km)
20140913-15_The Labyrinth
20140903-07_唐松岳-栂海新道4泊5日
20140831_那須岳
20140824_ヤゲン沢
20140802-03_Run or Die meets Sawwer Jam in玄倉川〜檜洞沢
20140726-27_茂窪沢
20140721_白山
20140706_第16回 北丹沢12時間山岳耐久レース
20140614-15_檜洞沢(初ソロ沢)
20140524_鋸山林道ツーリング
20140518_勘七ノ沢
公開済 20140503-05_チョキ-八幡尾根-金峰山-大日岩-小川山(3日目)
公開済 20140503-05_チョキ-八幡尾根-金峰山-大日岩-小川山(2日目)
公開済 20140503-05_チョキ-八幡尾根-金峰山-大日岩-小川山(1日目)
20140426-27_北八ヶ岳
20140412-13_中ツ曽根-白根山
20140322-23_木曽駒ヶ岳〜木曽前岳
20140308-09_ヨモギ尾根経由雲取山
20140301-02_前白根山
20140222-23_雪洞フェス in 谷川
20140208_大雪で足止めの北八ヶ岳
20140202_川苔山ハイク(hike+like event)
20140125-26_海フェス in 江ノ島camp
20140104_病み上がり迎春ハイク in 御岳山
20131221-22_冬フェス in 茂倉避難小屋(撤退)
20131123-24_小川山クライミングキャンプ
20131116-17_Mountain Circus 2 in Tanzawa
20131102-05_平標新道-谷川岳縦走
20131019-20_キノコ祭camp
公開済 20131013−14_日本山岳耐久レース・長谷川恒男CUP レース編後編
公開済 20131013−14_日本山岳耐久レース・長谷川恒男CUP 装備編
公開済 20131013−14_日本山岳耐久レース・長谷川恒男CUP レース編前編
20131006_ハセツネ試走(後半)
20130928−29_沢納め会
20130921-23_野反湖から十日町へMTB
20130914-16_The Labyrinth
20130907_ハセツネ試走・前半
20130901_全日本マウンテンサイクリングin乗鞍
公開済 20130817-21_神通川水系金木戸川蓮華谷(5日目:九郎右衛門谷出合〜蓮華谷〜双六南峰)
公開済 20130817-21_神通川水系金木戸川蓮華谷(4日目:九郎右衛門谷出合〜蓮華谷〜双六南峰)
公開済 20130817-21_神通川水系金木戸川蓮華谷(3日目:打込谷出合〜九郎右衛門谷出合)
公開済 20130817-21_神通川水系金木戸川蓮華谷(2日目:林道終点〜打込谷出合)
公開済 20130817-21_神通川水系金木戸川蓮華谷(1日目:中山口バス停〜林道終点)
20130803-04_利根川水系宝川ナルミズ沢(リベンジ失敗)
20130720_クライミング講習
公開済 20130707_北丹沢12時間山岳耐久レース
20130630_キタタン1週間前・長沢背稜ソロトレラン
20130622-23_大雲取破れて、、、
20130616_表丹沢水無沢新茅ノ沢
20130608-09_山菜フェス
20130525-26_自走山中湖ライド
20130518-19_大月-大峠-松姫峠-奥多摩ライド&沢MTB
公開済 20130511_奥武蔵もろやまトレイルラン
20130504-06_中津川林道−信濃沢−松尾尾根(MTB走り初め)
20130427-29_尾瀬ラッセル15時間(ウォーターテニーで)
20130320_ヤビツ峠ヒルクライム(2度目)
20130309-10_阿弥陀南稜(準備不足で敗退)
20130209-11_鳳凰三山(3日目:鳳凰小屋〜御座石鉱泉)
20130209-11_鳳凰三山(2日目:南御室小屋〜鳳凰小屋)
20130209-11_鳳凰三山(1日目:夜叉神〜南御室小屋)
20130119-20_雪山宴会@Sophia Hutte
(中略)公開済
20121223-24_ホワイトアウトクリスマス馬蹄形(敗退)
(中略)公開済
20121103-04_日光ゆるハイク(鬼怒沼完全敗退記)


全然更新していないのにアクセスしていただいてありがとうございました!
来年はコンスタントに書きたいと思っておりますのでよろしくお願いします。


2014/09/07

20140903-07_唐松岳-栂海新道4泊5日(5日目:栂海山荘〜親不知)


5:20 栂海山荘発
↓ - 1:25
6:45 菊石山山頂
↓ - 0:35
7:20 下駒ヶ岳山頂
↓ - 1:00
8:30 白鳥小屋
↓ - 0:20(大休憩)
8:50 白鳥小屋出発
↓ - 0:52
9:42 水場
↓ - 0:36
10:18 坂田峠
↓ - 0:42
11:00 尻高山
↓ - 0:53
11:53 入道山
↓ - 0:47
12:40 下山

泣いても笑ってもこれが最終日。この日もとても良い天気になるはずだったが朝だけは多少どんより。
ささやかなピークにもきちんと山頂標が。
鬱蒼とした木々の間を歩いていると、途中で視界が開けてたまに遠くの景色が見えたりする。と、なんだか空に白いの浮かんでるよね・・・ん?あれは空か?いや、海だな!

下の写真の右の方、遠くの山の端の上のあたりに白いものがぽつんと浮かんでいるように見えたのだけれど、よく見ると海にうかぶ船だった。空と海の境界線はぼんやりとにじんでぼやけている。いよいよ海が見えてきたんだ。
海が見えてきた。右端の方に船がみえる(拡大してみてください)
下駒ヶ岳に向かう道は思ったより険しい。地図には「木の根と露岩の急登」とあるのだが、急登の具合が激しい。危険ではないのだが、とにかくきつい。身を削って粛々と進む・・・
下駒ヶ岳に向かう急登の途中。ロープまでかけてある・・・
赤ペンキに電話電話とか書かれていて、気持ち悪いな誰か遭難でもしたのかなとか思っていたら
ここなら電波入るよという印だった。なんだか呪いのよう・・・
下駒ヶ岳の山頂から1時間ほど歩くと白鳥小屋に到着した。そして海の姿はいよいよ近く大きく、これから船に乗せるであろう車や貨物がドバドバと並べてあるのがよく見えた。
小屋はとても新しくて綺麗だった。日が余っていればここでのんびり泊まっていきたいと思えるほど。景色も良いし最高。中の様子を見たり行動食をたべたりなどしつつしばし休憩。風に吹かれて汗を乾かしつつのんびり。
冬場一体どれほど雪が積もるのだろう、、、屋根に梯子がかけられている
中はとてもきれい。避難小屋とは思えない
シキ割の水場かな?それなりに水量はあった
そしてぬかるみは続く
最後、いきなり海に出て下山!となるわけではなく、微妙に二度ほどトレイルが舗装路と交差するため若干ドラマティックさを欠く(贅沢言うなって感じですが)。というわけで坂田峠、一度目の道路。そしてまたトレイルに戻る。
再びトレイルへ
立派!
そして再び舗装路、からのトレイル戻り。もどかしい!
階段で舗装路に降りる
二度も舗装路に出させるなんてなんなんだよ・・・と思ったりもするのだけれど、この手の道標を見るたびにいちいち感極まる。栂海新道が終わる、もうじき終わるんだ・・・。涙腺がいちいちゆるんでその度に耳がグググと鳴る。
エンディング間近というのにこれでもかとぬかるみが訪れるのには参った。靴が乾いた状態で下山したいのに。。。
白いタマゴタケみたいな・・・毒かな?
最後の登り(だったと思う)
これはなんだろう。美味しそう
いよいよです・・・
車の音がいよいよ近付いてくる。木の間から広い道路と、物凄い速さでかっ飛ばすトラックが突然見えたと思ったら国道に出て、栂海新道は終わった。ここが北アルプスの末端か。
不思議なエンディング
いろんな条件が揃わなければなかなか歩けないところだと思う。しみじみ。

道路を挟んだ向かい側の親不知観光ホテルは、界隈で唯一のお風呂スポット。お風呂にはもう入れるかと尋ねると、まだ準備中とのことだった。海にまだ行っていないならとりあえず先に海に行ってらっしゃいとフロントの奥さんに促される。栂海山荘で私が振舞ったラムのお返しにとAさんがホテルでビールを買ってくれた。そのレジ袋をぶらさげて、ぶらぶらとホテルを後にする。

栂海新道を歩く人達の間では、最後に「日本海ドボン!」をやるのが定番らしい。聞くまで知らなかった。きっとAさんと出くわさずに私ひとりで下山していたら、海を見ただけできっと終わっていただろうな。
写真で見るよりもずっと青くて綺麗な海!そしてそこに向かって延びている階段!
すこし粒の大きな砂利の砂浜に降りて、安全に踏破できたことを称え合い乾杯をする。プハー!この時のビールの美味しかったことといったら!そしてほろ酔いで海に突っ込む半裸のAさん。気持ち良さそうすぎる・・・(流石にこれは真似できない)
しかしこれはドボンしないわけには行かない!かといって服を全部着たまま海に入って、その後着替えがなくなるのも困る・・・。結局着替えを持ち合わせていたものだけは身につけ、着替えを持ってきていなかったトレッキングパンツだけ脱いで海にダイブ。ひゃっはー!
スイー  スイー
なんだろうこれは。散々山の中で汗かいて4日半、その後全身を海水に揉まれる感覚っていうのは。沢でジャブジャブするのとも違う、下山して温泉に浸かるのとも違う。浮くし、泳げるし、泳ぐと山で歩いたのとは別の方向から筋肉が刺激されて体がほぐれていくのがわかるし、そもそもお酒入ってほろ酔いになりながら少しだけぬるい海水の中をゆらゆらと漂ってみたり、水をぐんと蹴って泳いでみたり。なんたる贅沢。体の細胞が海のミネラル分と手をつないでいくような感じとでも言おうか、体と海との境界線がなくなって溶けていく。体が疲れているからこその、えも言われぬ無重力感。寒くもなく暑くもない。ふわふわと揺蕩うこと暫し。
1500円くらいだったかそれくらいでお風呂と親不知駅までの送迎がセットになる。
歩いて1時間くらいの距離なので、ここは是非送迎車の利用を。
お風呂からは圧巻の眺め!海〜そして独り占め〜
車に揺られて親不知駅に到着。多くの人が憧れる栂海新道の終着地、親不知駅はこんな小さな小さな駅。栂海新道に出会わなければ、きっと一生で一度も利用することはなかったなじゃないかなぁと思うと感無量である。ありがとう。
さよなら親不知
さすがに親不知駅界隈には食べるところがなく、なんやかんやで結局越後湯沢駅まで移動してAさんと打ち上げ。早くに下山したのであれこれしていても結構余裕の時間帯。
おいしゅうございましたー
山で出会ってその後車で駅まで送ってくれた人とか、一緒に飲みに行った人とか、SNSで繋がった人とか、これまでにもたくさんの人と友達になってきたけれど、これほど多くを喋った相手はいなかったような気がする。栂海新道という特別な場所で出くわしたということも一因だろうし、相手が私と同様に話好きだったということもある。絶対に雪倉小屋から栂海山荘までなんて1日で女の子が辿りつくわけないだろうから、雪倉小屋で別れたらもう二度と会うことはないだろうとAさんは思っていたらしいが、翌日まで日も高いうちに私が栂海山荘に現れて驚いたようだし、そのことである意味私という人となりを理解してもらえたようだった。どういう話の流れかさっぱり覚えていないけれど、家族の話や今住んでいる家の話にまでなったし、スキーを勧められたりもしたし、ただこれまで行った山の話をするにとどまらず本当にいろんな話をした。

越後湯沢からは新幹線と各停とで時間が倍くらいかわるので各停で帰る気になれず、珍しく新幹線にて帰京。新幹線て速いね・・・

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ぎりぎりで行き先を確定して、仕事が終わってからパッキングしてその日のうちに出発したバタバタの夏休み。ロングのソロ沢を釣りあがりながら魚を食らい米を炊いて過ごす、というのが本当は2014年の目標だったので、それが結局果たせなかったのは残念だったけれど、あの不安定な天候で沢にいたら流されたかもしれないし、エリアによるだろうけれどもとりあえず今回は沢はやめてよかったのかなと思った。ぎりぎりの決定によって得られた出会いも本当に素晴らしかったし、そうそう行くことのできない場所に行く機会と条件に恵まれたのは本当にラッキーだった。

Aさんはこのルートにこれまで来たくて来たくて仕方がなくて、本も読んで、温めて温めて、ようやく今回山行が実現したらしいのだが、そんな人がいる中で私のこの気軽な感じ・・・なんだか少し申し訳ないような気もしたが、それもまた良し。

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栂海新道---栂海新道は、日本海の海抜0mから白鳥山(1,286.9m)、犬ヶ岳(1,592m)を経て朝日岳(2,418m)を結ぶ北アルプス最北部の縦走路である。
栂海新道は、「さわがに山岳会」が1961年より黒姫山に新道・黒姫小屋を建設後、1966年から抜開を始め、1971年の全線開通まで、苦節6年間の歳月をかけて未開の朝日岳以北を拓いた岳人の夢の完全縦走路である。
吹上のコルから天険「親不知」まで約27km。所要時間は親不知からの上りコース約18時間、吹上のコルからの下りコースは約15時間を要す。特に上りは超健脚者コースのため、綿密な登山計画が必要である。(リンク先の糸魚川市オフィシャルサイトより)

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今更だけど「栂海新道を拓く」、読んでみようかなと思っている。
バリエーションルートも大好物だし沢も大好きだけど、人の拓いたルートというのもまた浪漫があって良いものだなと思い知らされた5泊5日の素晴らしい夏休みだった。こんな歳になって、山を歩き、海に入り、ここまで夏休みらしい夏休みが過ごせるというのも幸せなことだ。いつかおばあちゃんになってから、また栂海新道を歩いてみたい。きっと何か別のことを思わせてくれそうな、叙情的なトレイル。ありがとう。

2014/09/06

20140903-07_唐松岳-栂海新道4泊5日(4日目:雪倉岳避難小屋〜栂海山荘)

最初から読む

太陽が出た。今日はいいお天気だ!今日1日このお天気が崩れなければ、私はきっと最終日に日本海まで行けるはずだ。そう確信して歩き始めたのが朝の5時前。
4:50 雪倉岳避難小屋発
↓ - 0:20
5:20 雪倉岳山頂
↓ - 2:00
7:20 朝日岳山頂方面と小屋方面の分岐
↓ - 1:00
8:20 朝日岳
↓ - 0:15(記念撮影等)
8:35 朝日岳出発
↓ - 0:18
8:53 吹上のコル
↓ - 2:33
11:26 黒岩山
↓ - 1:26
12:52 さわがに山

↓ - 1:38(北俣の水場往復含む)
14:30 栂海山荘


登りにめっぽう強いので、CTの半分足らずで雪倉岳の山頂に到着してしまう。なんという景色!バシャバシャと写真を撮りまくるけれども先を急がなくてはと思い直してカメラを仕舞う。でもこんなにいい景色ばかり続くようではカメラを仕舞ってなんかいられない!というわけでこの日は写真を撮りまくることに。それではどうぞ!(写真重い)
印象派かっ!と突っ込みたくなるような景色
これも印象派な感じ
八方のあたりからだいぶ北上してきて、少しずつ植生というか花の種類もかわってくる。
八方のほうでは見かけなかった気がするなぁ
振り返って(だと思う)
池塘があったりなにやら尾瀬っぽい雰囲気の木道を軽快に歩いていくとようやく小屋と山頂の分岐が現れた。昨日ここに到達していたら小屋へ向かったのだろうけれど、今日は小屋に用事はない。ちょっと小屋も覗いてみたかったけれども。
山頂を目指す
ここで一人男性ソロハイカーに出くわした。あまりに早い時間帯に私がここに居るものだから、どこから来たのかどこへ行くのかと尋ねられて答えたりなどしつつ、急登に差し掛かる。この手の急登は得意だ。
それにしてもいいお天気。じりじりと照りつける日差しで汗だくになりながら登ってゆく。  そしてついに平らなところに到達するとそこが山頂だった。広くてのんびりした山頂だが、意外と風があって寒かった。汗だくの体が一気に汗冷えする。
ついに栂海新道の文字が!
ついに最終章を示す栂海新道の文字が現れた。「うみ」って漢字が入っている。そう、これから私は海まで歩くんだ。数日前に山に入ってからずっと、海を目指して歩いてきた。もうじき海に出るんだ。こんな山奥から海まで歩けるんだ、この脚は。そんなフレーズがぶわーっと頭の中に出てきて、自ずとテンションがあがる。テンションがあがるの当たり前じゃないか。だって、海まで歩くんだよ?海まで。
さあ、海へ!
朝日岳を過ぎると一気に吹上のコルまで降る。
写真中央の尾根を一気に駆け下りる!
ひゃっはー!と一気に降りたら、CT50分のところなんと18分でコルに着いてしまった。テンションあがりすぎ・・・
吹上のコル。その名の通り、風が吹き上げてくる。
栂海新道の道標はさわがに山岳会が作成したもの。フォントもマテリアルもとてもかわいくてほっこりする。
しかしここまでの美しい展望とのどかなトレイルはここで終了(あっという間だった)、ここから先は沼地のような湿地トレイルが大半だった。足首まで泥に突っ込みそうになりながら、それでもかろうじて端っこを歩きながらトレッキングポールで上体を支える、アクロバティックなルート。。。つらかった。。
たまに木道と池塘
 
このあたりで、上半身裸でのぼってくる青年とすれ違う。こんなルートを下から登ってくるなんてとんだ輩も居るものだな。尊敬と驚愕の眼差しで見送る。
これはなかなか見ることができない花らしい。
それにしても暑い。とそこへ沢登場。これはクールダウンしろと言っているようなもの。
靴下を脱いで足を洗いクールダウン。気持ちがよい
山頂に登れば景色は良いけれど、山頂を過ぎると再び草に覆われる。最低限草は刈ってあり、よくぞこんな場所をメンテナンスしているものだなと頭がさがる思いだけれど、それでも草いきれでむわっと暑いわ景色はないわでちょっとした修行のように思えてくる。黙々と進む。
草のトンネル
ものすごい数のトンボが飛んでいて、たまに頭に突撃してくる。
トレッキングポールを上にのばしてじっとしていると、一匹くらいすぐ留まる。
なんだか花の原型みたいな形をした花
さわがに山
栂海山荘の手前の北俣の水場へは、ルートを外れて谷を10分ほど降る。結構降るのだが、ここは是非降ってほしい。この水はかなり美味しかった。谷筋を降りるのだけれどそこに沢水は流れておらず、水が涸れているんじゃないのかと不安になるのだけれど、突然右側から赤い樋が突き出している。ここの水は伏流水。あまりに美味しいので、飲み過ぎなぐらいゴクゴク飲んでしまった。げふ。
水量も十分
入り口はトレイルの左側。見落とさないように。
これはかわいい・・・認めざるを得ない・・・
見下ろすと中央に雪渓が見える。この時期でもこのエリアの谷筋はまだ雪渓なんだなぁ
ぐぐっと登って天に至るかのような
栂海山荘に着く手前の最後のピーク
結構遅い時間に到着することになると思っていたけれど、なんだかあれよあれよと調子よく歩いてしまって、14時半には山荘に着いてしまった。
山荘がひょっこり現れた!この時の感動といったら
山荘は素泊まりで2000円だったか。事前に申し出をしておかなくてはならないというルールだ。私は栂海山荘に行けることがわかった段階で連絡をしようと思っていたが、思った以上に山の中で携帯の電波が悪く、電話連絡ができていないまま山荘に到着してしまった。はてどうしたものか、と思っていたら、雪倉岳で会ったAさんが山荘の前のスペースにテントを張っていた。オーイ、と手を振って再会を喜ぶ。テントは特に有料とも予約が必要とも書かれていなかったはずだし、もう一張テントを張るのに十分なスペースがありそうだ。
想像以上に早く着いたのでこの日ものんびり!
お互いが別々のところで出くわしたとあるパーティの問題行動についてなんだかんだと意見を言い合ったり山の話をしながら酒を酌み交わす昼下がり。ここに来るまでの間、翌朝早いと思うとなかなか飲み進められなかったボトルの中のラムは2人で飲んだら一気に空になった。まさかこんな所に来て酒が飲めるとは!とAさんもごきげん。こちらのほうこそ一緒に飲める相手に恵まれて、担いだ甲斐があったというもの。Aさんからはナッツだのなんだのとツマミが出てきて至福のひととき。空は青。
おとーさーん!(三児の父)
山で会った人と話をすることはしょっちゅうあるけれど、ここまであれこれ話し話された人は初めてだったかもしれない。心を開くタイミングがすごく手前にある人だなと思った。ずっと喋っていたけれど、この日何を喋ったかはあまり記憶にない。。。
まだまだ明るい
さてお酒も底を尽きたのでご飯にしますか。
ベンチの両脇を使って向かい合わせでご飯。
Aさんの荷物は見るからに私なんかよりも重そうだったけれど、最終日にして鮭出てきたよ鮭。
セブンイレブンのお惣菜の鮭。おいしそうな香りが漂う・・・これはいい
私は焼き米とカレー。
下山場所から最寄りの親不知駅までは歩くと1時間かかるとのことだったので、歩くペース合いそうだしタクシー折半しようぜと話していたのだが、よくよく考えたら下山場所近くの親不知観光ホテルで温泉と車の送迎がセットになっているのがあるんだったと思い出した。それを伝えてから寝たのか、伝える前に寝たのかはもう覚えていない。ラムの心地よいふわふわ感でテントに突っ込んで深い眠りに落ちた。何かいろいろ出しっぱなしで眠ってしまっていたんだったっけか。