2025/08/07

20250802-03_ブナ立尾根-不動岳-扇沢74k(後編)

前編はこちら

00:31 蓮華岳
01:29 針ノ木峠
02:49 針ノ木岳
03:43 スバリ岳
05:53 赤沢岳
07:00 鳴沢岳
07:40 新越山荘(水2L補給)
08:35 新越岳
08:47 岩小屋沢岳
10:04 種池山荘(山荘にて珈琲飲んでまったり休憩)
12:42 柏原新道登山口(ラン装備に整えるなど諸々調整)
16:00 蓮華の湯

蓮華岳から朝焼けが見られたら最高だったけれど、その後ペースダウンした場合に下山が遅くなって夕立にやられても嫌だなと思い直して仮眠は22時過ぎに切り上げて歩き始めることにした。仮眠する前まではずっと短パンだったが、仮眠後はモンベルのジオラインレッグウォーマーを装着。
夜間は夜露を纏ったコマクサがやたらと元気そうに見えた。ぷりぷりして可愛いらしい。それにしても今回はコマクサが滅茶苦茶咲いていて、過去に見てきたコマクサを全部足しても今回の数には及ばない程だったと思う。

白コマクサもあった
蓮華岳の登りは結構岩がちで鎖場もあり、またなんでこんなところを夜間に・・・と思わずにはいられなかったがとりあえず慎重にこなす。そして仮眠を経てもまだまだ眠い。早く朝になってほしい。
景色良さそうですが夜ですね
針ノ木峠に降りていく途中、1時頃にソロのお兄さんとすれ違った。おはようございますなのかこんばんはなのかよく分からない時刻。話すと「槍を目指している」とのことで針ノ木峠から0時過ぎに出てきたらしい。いやそのルートも大概長いな・・・(日数は聞いてないけど)

船窪小屋の次は針ノ木小屋で水の補給かななどと思っていたけれど、よくよく考えたら針ノ木小屋の通過は真夜中だし、そもそも針ノ木小屋の水場マークが雪渓ルートの方だった。あー、やらかした。新越小屋まで水場がないなということで、水を飲む量をなるべく少なめにして進むことにする。
夜景は見事!(勿論、星も綺麗だった)
ここも景色がいいのは知ってる(何も見えない)
ここも景色いいのは知ってる(見えない)
ようやく明るくなってきた
雲海きた!ヤマテンの雲海予報が当たったw
赤沢岳格好良い!(って前も登ってる筈だけど・・・)
しかし気持ちの良い稜線歩きと思いきやハイマツやら名前の分からない葉っぱやらがトレイルにがっつり被っていてちょっとした藪漕ぎ状態。朝露でびしゃびしゃになりそうだったので途中からレイン上下を着て歩いた。雨降ってないのにレイン濡らすの嫌なのよな(洗濯物が増えるw)。
これ、ダムの水が少ないってことよな・・・(白いところまで水がきてない)
山頂に着くと4人パーティーがいて写真を撮ってくれた。
日が昇って少しだけ目が覚めてきた
長めに歩くと、人と会った時の「どこから来てどこに行くの」的な話がややこしくなりすぎる傾向がある。かといってあれこれ省略して小さな嘘をつくみたいになるのも嫌なので、私はとりあえずざっくり話すことにしている。自分の周りには私なんかよりもっとずっと速くて強い人がたくさん居るので、自分はそこまで常軌を逸しているとは思っていないけれど、それでもやっぱり驚かれることは多い。
水がラスト200mlを切ったくらいのところでやっと新越小屋到着!一気に水を2L補給して、500mlくらいガブ飲みした。次の種池小屋でも水はあったが、もう食料もだいぶ食べて荷物も軽くなってきているので別に水が多少増えて重くなったところで大勢に影響はない。
体内のカロリー負債が積もりに積もって腹減りが加速していく・・・
山行中に4個ほどアルファ米を食べたがこの辺りでも少し食べ進めた
新越山荘を過ぎてすぐ、雷鳥に遭遇!
写真に写りこんでいないけれど、子雷鳥もいた
土曜の夕方に夕立がなかっただけでもラッキーだったのに、ここへきて雷鳥まで見られて本当にラッキー!とはいえ、雷鳥が出てきたということは矢張り今日の午後に雨がくるというのは本当かも知れない。先を急ぐ。
種池山荘までの道は滅茶苦茶暑くてくらくらしたが、水もあるのでのんびり無理せずこなす。ようやく到着した種池山荘は10時スタートのピザ祭りも手伝って大賑わいだった。人が一気に増えた。因みに最初に頼めばすぐ食べられたのだろうが、気付いた頃にはもう40~50分待ちとのアナウンスだった。
布で作られたピザが滅茶苦茶可愛い。
ピザもいいけれどこちらは兎に角眠気がMAX、眠りたいけれども日陰は無く、人は多く、仮眠できる状態ではなかった。少し降ってから仮眠しようかとも思ったが、人の往来も多そうだったのでとりあえずここで珈琲を飲むことにした。今回、夜間歩くつもりだったくせに最初にセブンイレブンで買った珈琲以外にカフェイン的なものを全く持たなかった(忘れてきた)のは失敗だった。
350ml450円のコーラと200円のインスタントコーヒーで迷って珈琲に軍配が上がったw
カフェインの量を考えたら珈琲の方が目は覚めそう・・
珈琲を飲んだら一応ちゃんと覚醒したのでここからペースが上がった。とはいえまた途中で失速したのだけれども。
自分はすこぶる元気だったが、人が多くて抜くこともできずに序盤はスローペースで進む。黙々と降ってきてから、あっそういえば歩きたかった柏原新道これじゃん、と思い出し(脳味噌死にかけててポンコツ)、焦って写真を数枚撮る。私はテレビを持っていないのだけれど、そんな私が実家だかどこかでたまたま見たテレビだか動画だかで柏原新道の整備の様子みたいのを数年前に見かけたことがあり、いつか歩いてみたいなぁと思っていたのだった。まぁ思ったより普通の道だったが、普通の道を普通の道としてキープしておくということが即ち整備なのだろうと思う。
降れば降るほど上がっていく気温。嗚呼、下山したくない。下界は一体何度なんだ。
お疲れ様でした
2022年に計画した時はここで扇沢からバスに乗ろうと思っていたのだが、今年よくよく調べてみたら扇沢から信濃大町まで16kmくらいしかないことがわかったので走ってみることにした。線路に向かうのだから下り基調だしそんなに大変でもなかろう。暑さだけが敵だ。
不審者w
下り基調とはいえ山をこれだけ歩いた後だと脚は疲れている訳で、そうそうまともには走れず、微妙に膝が痛みだしたので無理せず歩いたり走ったりでどうにかこうにか街まで辿り着いた。新越山荘で補給した水もすべて飲み切り、舗装路を走っても自販機すらなく、ようやく見付けた自販機では2-3本あれこれ飲み散らかしてやった。山の上で450円のコーラを見た後なので自販機が安く見えて仕方がないのだ。
セブンイレブンで揚げ鶏食べたりなんかしてからひとっ風呂浴びて信濃大町から松本へ電車移動。松本に着くまでの間に、外は酷い雷雨になった。
松本で電車待ち
なにやらあずさが止まっているとかで改札口に人が集まっている。ふん、私は各停で帰るのさ。集まる人達を尻目に各停のホームへ向かうも、こちらの電車も出発しないではないか。途中の駅で線路が冠水したとかで電車が一向に出発しない。18:43松本発の電車は、あーでもないこーでもないと行先変更やら途中停車やらを繰り返してようやく0時過ぎに大月に到着し、そこでゲームオーバーとなった。なんだよ今夜もステビかよ!(とはいえこういう時山装備があるとすこぶる強いw)

しかし結果的には、数時間遅れで25時過ぎに大月通過予定というあずさが我々を乗せてくれて新宿まで移動することができた。そして新宿で人生初の"列車ホテル"なるものを経験。宿泊用の車両が用意されていて、ここで朝まで待機して良いという。なんだよ逆に楽しいじゃないかよ。
空調も効いて快適。
電気は消えなかったがトイレも洗面所もあるし歯磨きもできて何の問題もない。
災害用の缶入りパンと水が支給された。
まぁ雨のせいでこうなってるから一応災害ではあるのか。駅員さんも大変だわ
始発だと家に帰るまでの所要時間が長くなるので、始発の次の次くらいで帰ることに
もうたくさん歩いたし走ったのでとっとと家に帰りたかったが、まさかの列車ホテルでこれはこれで楽しかった。興奮してなかなか眠れなかった。

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レースではないオーバーナイトの山行が今年はなんだか楽しくて、ここ数か月の間にあちこちの山で夜通し歩いたりしていた。2022年の時はあまりそういうことはしていなかったのに急にTJARに感化されて前のめりに計画を立ててしまっていたので、仮に天気が悪くなかったとしても山行が破綻していたような気がする。今年は他のエリアである程度やっていたからこそ計画が遂行できたのだろうし、楽しめて良かった。どのあたりからだったか覚えていないが土曜のうちに汗による股擦れやら足指の擦れが始まり、しかもプロテクトJ1を忘れてきていたのでちょっと焦ったが、エマージェンシーキットに入れてあったワセリンでなんとかしのいだ。濡れた靴下を脱いで絞ったり、あれやこれやとやりながら進んでいくのはやっぱり楽しいのだ。
今回の山行を踏まえて、景色の良いところを歩くオーバーナイト山行の時は、どこで朝を迎えるかはよく考えるようにしようと思った。計画通りにいくかどうかはわからないけれども、どこで朝焼けを見たいかは考えた方が満足度は高くなるような気がする。

あれこれ書きながら、ワセリンの補充をしておかなきゃと思い出したのでここでおしまい。日々パッキングなのである。

2025/08/03

20250802-03_ブナ立尾根-不動岳-扇沢74k(前編)

ルートを考えたのは2022年の夏だった。ずっと映像やトラッキングでしか追いかけてこなかったTJAR、2022年はひょんなことから現地応援に駆け付けることになり、4日間も選手達を近くで見続けていたら真似事をしたくなって考えたのがこれだ。TJARの翌週か翌々週くらいに早速計画を実行に移したのだが、ルートと装備のことで頭がいっぱいすぎて直前の天気予報の確認を怠り、現地では七倉山荘に着いてすぐ大雨に降られた。その時は最早高瀬ダムにも行かず、七倉山荘から船窪小屋に登ってピストンしただけで終わった不完全燃焼極まりない山行だったのだが、3年越しで元の計画にチャレンジしてきた。

この辺りは何度か訪れて歩いてはいたものの何か所か歩き残していたので、それらを一気に歩いておきたくてこのルートを組んだ。歩き残していたのは具体的には①ブナ立尾根②船窪小屋~北葛~蓮華~針ノ木の稜線③柏原新道の3か所。ここを一気に繋いでみたらこうなった。
直前まで台風の進路が定まらず、直前まで行くかどうか迷っていたが、予報より実際の天気が良くなりそうな気がしたので行くことにした。行って正解だった!

2025/8/1 (Fri)
22:05 南大町駅前セブンイレブン(水2L+アイスコーヒー500mlでスタート)
00:39 七倉山荘

21時過ぎに南大町駅到着。駅前のセブンイレブンにて夕飯を済ませ出発。七倉山荘まで16kmほどのラン。前回は南大町で一旦眠ってしまい日が昇ってからの舗装路ランとなったため暑さでバテ気味だったが今回は夜間だったので記憶の中の16kmよりずっと楽に走れた(荷物の重さは多分前回も今回も同じようなものだったと思う)。七倉から更に5-6km舗装路を進み、ようやくトレイルにさしかかる。
駅前にセブンイレブンがあるのでこちらでパスタをチャージ。
アーモンドミルクは単にクーポンで安かったから飲んだだけで深い意味はないw
重さは量ってこなかったので不明だがOMM Classic 25に目一杯。
針ノ木雪渓で下山の可能性もあるかもと思ってチェーンスパイクも持参(雪渓でチェンスパあってもあまり意味無いけど・・・)。
何台か車に抜かれた
左の方に行くと餓鬼岳とか
ようやくここまで
吊り橋を渡る

2025/8/2 (Sat)
01:58 高瀬ダムテント場
02:12 ブナ立尾根取付
02:55 権太落し
05:43 烏帽子小屋(水1L補給)
06:34 烏帽子岳(ピストン)
07:43 南沢岳
09:49 不動岳
13:37 船窪岳
15:49 船窪小屋(水1L補給)
18:15 北葛岳
19:00 北葛乗越(ツエルト設営、仮眠)
22:30 北葛乗越(出発)

ブナ立尾根は北アルプス3大急登のうちの1つだ、ということに登り始めて暫くしてから気付いた。荷物がそこまで重くないのでそんなにきつくは感じなかったが、夜間ではなく日が昇ってから登っていたら暑くてキツかったかも知れない。北アルプスとはいえ最近は麓も暑い。
明るくなってきた
三角点があるだけでなく三角点という道標が立っていたw
まぁ急登ではあるw
やった!晴れてきた!
喜んだのも束の間、烏帽子小屋に着くとガスが出てきて少しだけ霧雨まで降ってきた。土曜日午後から少し雨か曇りの予報があったけれど、まさかこんな早くにガスるとは(朝5:40頃)。
ここで水を補給。道中汲めるところもあったがそのまま
補給せずに登ってきてしまった為・・・
ガスw
前回歩いた時には山頂に行かなかったので今回は一応山頂ピストンしてきた。
鎖場だらけでぐいぐい登る感じ、きっと景色は良いのだろうな、ガスで何も見えなかったけれども・・・
このままずっとガスなのかよ、とちょっと絶望気味だったが再び晴れてきたので大喜びで歩く。矢張り稜線歩きはこうでなくちゃ(って訳でもないが、晴れていた方が気持ち良いのは確か)。
山座同定すこぶる苦手なのだけれども、多分この真ん中のとんがったの唐沢岳じゃあるまいかと興奮してきた。となるとその右奥が大好きな餓鬼岳なのでは?
前にここを歩いたのは2015年のことで、当時はまだ餓鬼岳に登ったことがなかったから多分気にも留めていなかったんだと思う。というか前回から丁度10年なのかという驚きと、当時のこの山行も結構パンチが効いていたのにブログを書いていなかったのかというのが驚きである・・・。
因みに、ここからのルートは結構崩落が激しいとの事前情報を見かけていた。烏帽子小屋の方と話せたので「10年前くらいに歩いてるんですけど、そこから崩落大分進んだんですかね」と尋ねてみたところ、「10年前に比べたら今の方がまだマシだと思います!」とのことだった。なんだそれなら逆に安心か。
実際、10年前のトレイルの状態はそこまで詳細に覚えていた訳ではないけれど、当時は樹林帯の中の道がひたすら斜めっていたりして滅茶苦茶歩き辛く時間がかかって疲れ果てたのは記憶にあった。それに比べると確かに今回の方が歩きやすかったと思うし、崩落こそあれど人の手が加わってロープ等が設置されていたので安心感はあった気がする。
滑落したらやばそうなのでとりあえずヘルメット区間
日差しも強い
細かくも斜度の激しいアップダウンが続いて、登りのたびに体温が上がって眠くなり、どんどんペースダウンしてきた。丁度11時頃、不動岳~船窪岳のあたりでマットだけ敷いて樹林帯でごろり。眠すぎたので一瞬で寝落ち出来て大分回復した。
船窪岳。小屋は立派なのに同じ名を冠する船窪岳の山頂標はこのザマw
もう少し整えてやってほしい・・・
船窪岳から船窪乗越に降りて、そこからまた少し登り返した辺りに平らなところがあり、そこでこの後どう動くか(仮眠するか、水場はどこか等)の作戦を練りつつ少し休憩。疲労のためかここであろうことか逆走し、折角登り返したところを降って乗越まで降り切って、更にまた船窪岳に登ろうとしてしまった。なんだかさっき通った道に似た道の着き方しているなぁ~なんて思いながら歩いていると、向かいから人が歩いてきた。こんな時間に船窪小屋出発してこっち方面に向かうとはどういう計画なんだろうなどと思ってよくよく見たら、自分より後ろを歩いていた2人組だった。
数時間前に2人とは会話をしていたのだが、さっきの人達だと気付いた時点ですぐ「あ、これ自分が逆走してます?」となった。時間にして30分ないぐらいだったとは思うが、それにしても景色も方角も真逆になっているのに気付かないとか、本当にあるんだなぁ。乗越の道標を二度目に見ても気付かないって凄い・・・(眠気怖い)。
小屋は大盛況
小屋で再び水調達。水場が崩壊して今後回復の見込みもないとのことで、天水500ml300円という価格に驚きを隠せず、しかし買わない訳にもいかないので1Lほど補給。七倉からここに泊まりに来てテン泊することが今後あるとするなら、水は下から担いだ方がいいな・・・
カロリー高くしたいんだか低くしたいんだか分からない組み合わせ、ベースブレッドにトレイルバターを塗って食べる。
今回は大体5500kcalほど持参して1000kcal弱残し、山小屋では特に補給をしなかったのだが、流石に5500kcalともなると脂質系を持たないと荷物が多くなりすぎる為、珍しくトレイルバターなど自分らしからぬものを導入してみた。とはいえ、これも別に自分で買った訳でもなく、苦手で食えないという友人から貰ったものでありしかも賞味期限切れていたけれども。冬場は中身がカチカチで食べられなくなるが、夏は割と食べやすくて良かった。

さてここからは2015年の時に歩かなかった蓮華岳の稜線だ。2015の時は針ノ木谷に降りて登り返すルートを選んだため蓮華の稜線は歩かなかった。今は針ノ木谷に降りるルートはかなり廃れているようだ(当時も谷から針ノ木小屋への登り返しが大分荒れていて大変だったが)。それにしても折角初めて歩く稜線だというのに、この区間の通過が夜間になってしまう・・・かといって夜明けまで待っていたら下山が遅くなってしまう・・・。プチ葛藤。
中央に滝雲!
北葛岳から蓮華方面
良い山!
船窪小屋で一旦ガスってしまったものの、おそらく明るい内に再び雲が落ち着いて青空出てくるだろう・・・と思ったら案の定、もこもこした雲が落ち着いて美しい夕暮れの空のショーを魅せてくれた。勿論景色は独り占め。暫しこの景色に見とれていた。矢張り山はいい。ちょい泣き。

少し進んで19時頃北葛乗越に着くと、明らかに誰かが幕営した跡があった。金曜の朝に起床してから金曜の夜も眠らないまま土曜の夜になろうとしており、途中の30分の仮眠による体力チャージもいよいよ限界を迎えたのでここで少し眠ることにした。丁度ここは地形図を見てこの辺良さそうだなと思っていた場所だった。幕を張ると眠り過ぎそうなので張らないでゴロ寝の方がいいかなぁとも思ったが、汗で服が濡れたまま横になったら流石に寒いかと思い直してとりあえずツエルト設営。どうせ2泊3泊する訳ではないのだし、寝る支度を整えてから寝るみたいな段取りをしなくてもいいやと思ってそのままマットに転がった。うとうとしているとすぐに寒くなってきたので、シュラフカバー+シーツに入って化繊の上下を着る。今回寝袋を持参しなかったのは気温を鑑みてのことだったが、それに加えて自分の手持ちの寝袋がどれもダウンだったからというのも理由のひとつだった。汗濡れしたまま包まるには矢張り化繊ですな。帰ってから洗うのも楽だし雑に扱えて良い。
ここで3時間ほど眠り、22時半過ぎくらいに出発。汗冷えで寒く、そこまで熟睡はできなかったけれどもなんとか回復はした。ちょっとだけ何かの夢を見た気がするが内容は忘れた。

後編へ続く(写真が多くて無駄に長くなってしまった・・・)