2025/05/09

20250509-11_BTR Ultra 100k(レース前日編)

BTR Ultra公式ページはこちら

これまで、海外レースに出たいというモチベーションは特に無かったから、私をよく知る友人達は私が急に海外レースにエントリーしていて驚いたんじゃないかと思う。私にはまだ出ていないレースが国内に沢山あるし、別にエリートランナーでもあるまいし、お金と時間をかけて海外にわざわざ走りに行く必要もないと思っていた。なんなら折角海外まで行くならレースなんて走らずに泊まり装備を背負ってのんびり登山がしたい方だった。でも今回行ってみて分かったのは、世界にはこんなにもレースがあってそれに出ている人が世界中にいて、万人に門戸は開かれているということだった。レースに出ると、観光で訪れるだけでは絶対に辿ることはないであろう景色や長い距離を一気に短期間で、しかもエイドというサポート付きで気軽に楽しめるのもいい。これまで海外レースに参加してこなかったことを悔やんだりはしていないけれど、これからはもっと参加してもいいかもなぁと思った。友人や知り合いで海外レースに出ている人は数多く居るものの、一緒に行こうと誘ってもらったのは今回が初めてだったが、誘いにはできるだけ乗った方がいい。話を聴いて面白そうだからやってみたいと思えたのは、それに対して最適なタイミングだったからなのだろうと思う。

今回のレースは2025年が始まったばかりの1月15日に友人とご飯を食べに行ったことで動き出した。でもこれは実はまだ第一章が始まったにすぎない。何年も続けて出ているレース以外に特に新たに別のレースに出てみようとも思っていないままに始まった平凡な2025年が一気に鮮やかに彩られたのだ。彼女のお陰で今年は幸せなイベントが目白押しだ。
レース当日までGPXファイルに変更が加わり、そのたびに時計へのマップ転送を強いられるw
レースのコースはバリ島北部に広がるキンタマーニ高原エリア。
カテゴリは5つあって、100kが最長。
100kカテゴリは今年が初開催で前例がなく、タイム表を作ろうにも参考資料がないw
レースに向けたトレーニングとしては特別なことはしなかったけれど、唯一やったことといえば24時間以上で距離80km累積標高7000mくらいのルートを3月4月あたりで2回ほどやったくらいか。70kmを超えるレースはまだ分水嶺トレイルTGTしか走ったことがなく眠気対策も気がかりだったので、レース前1ヶ月くらいはカフェイン抜きもしてみた。あとは直前の悪足掻きで5/5-6で仙丈ヶ岳BCに行って高所順応的なこともしてみた。直前過ぎて疲労が残る可能性も高かったし行くべきではなかったのかもしれないけれど、行った方が高所順応になるよねとかいう解釈を無理矢理したという説もあるw(結果的には疲労も抜けたし高所順応できたんじゃないかという気もしているので、行って良かったと思っている。)

海外には何度も行っていて、バリ島も実は3度目だったのだけれど、最近は色々な手続きが電子化していて頭が追い付かない。しかし海外レース慣れした友人が一緒なので助けてもらいながら準備を進めていった。レースにエントリーして航空券を確保した後はとりあえず手続きに時間のかかりそうな空港ラウンジ用のパスを作ったり、ギリギリに買ったら届かなさそうなコンセントの変換プラグを買ったり。空港ラウンジは、パスを申し込んだお陰でフードもアルコールドリンクもすべて無料になったので、レース前だというのにあれやこれやと食べまくり飲みまくりwレース前に減量も結局できないまま当日を迎えているというのに、こんなことで大丈夫なのか。(美味しい。)友人も同じ感じで食べ続けてくれるのが嬉しい。
トランジットの香港で頂いた朝食フレンチトーストとベーコンにカクテル。
これ以外にビュッフェを3か所くらいハシゴし、8時間程のトランジットは不眠不休でフードファイトw(何をしているのか?w)だって美味しいんですもの・・・
バリ到着
15年ぶりくらいのバリ。現地に着くと、友人が以前別のレースで知り合ったというマレーシアのウェアメーカー・Ole Athltcの方々に出迎えられ、一緒にタクシーで受付会場へ向かう。
アジア感しかない車間距離とバイクの密度
事前に装備の写真をひとつずつ撮影してオンラインで登録、装備チェックが完了するとQRコードが発行され、それを見せることで受付完了となりゼッケンやその他参加賞が貰える仕組み
めちゃくちゃフレンドリーな受付のお姉さん達。
頑張ってねと盛大にエールを送られ一緒に撮影。
受付会場とスタート&ゴール地点は車で2時間近く離れた場所にあり、我々の宿はスタート&ゴール地点に近いため受付が終わってからOle Athltcの方々と別れて移動。レース当日の朝であれば受付会場からスタート地点までの公式シャトルバスもあったようだが、バスの時間に縛られて動くより、2人でタクシー代を折半して移動した方が割安且つ便利だった。

1泊目の宿はかなり早いタイミングで友人が手配してくれていた。しかし予約情報のメールなどを見ても宿の住所が何故か特定できず、タクシーを降りても目的の宿がなく、初日だというのにいきなり露頭に迷う。結局近くの商店のおばちゃんが宿の人とインドネシア語で電話で話してくれて事なきを得た。とりあえずお腹がすいていたので、我々は宿の車のお迎えを待ちながらご飯を頂く。白飯に目玉焼きや野菜炒め(多分空心菜)、テンペなどを乗せたものでひとり250円くらいw
レース前日なのに辛いサンバルソースを多めにかけてもらうメンタルw
そして食べ始める直前くらいに宿の人が到着したが、その人を待たせて完食w
安くて大きな部屋だけどこの界隈はハエが多く、窓を開けるとすぐ入ってくるので窓が開けられないw
この日は仲良くダブルベッドで就寝。マットレスが適度な硬さだったので、寝返りを打ってもお互いに全く影響せずぐっすり眠れた。1人3000円くらいで朝食付き。
翌朝、レース当日。
日本から持参した装備をとりまとめてレース用にパッキング
100kmなのに16:00スタートなので、制限時間の34時間ギリギリだとゴール時刻は翌々日の午前2:00となる。てっぺん越える前にはゴールしたいところだ。

<エネルギーと水分>

・エネルギー:レギュレーションで800kcalは常に携行するよう定められていたためスタート時には写真の量を持参。ひとつあたり100~140kcalのポーションだけれど、黒蜜だけは300kcal超えている。伊那のかんてんぱぱにて購入した黒蜜で寒天を含んでいる製品だけれど、思ったよりはゼリー状に固まったりはしておらず美味しかった。あまり自分で持って行ったものは食べなかったけれど、桜わらびと宇治抹茶わらび、黒蜜、トレイルようかんが美味しかった!

・水分:Innerfactの500mlフラスク×2 レギュレーション通り常に1Lは持って移動。

・塩分:硫黄塩(暑さ対策で持参したものの結局一度も摂取せず)


<服装、装備>

・ヘッドギア:HerenessのFOCUS CAP(チームのロゴ入りオリジナルデザイン)

・上半身:Finetrackのノースリーブドライレイヤー+Patagonia半袖T(Run or Dieロゴ入り)、ORのアームカバー、チャリ用グローブ

・下半身:知り合いがカモシカの刺繍を入れて販売してくれているバギーズショーツみたいな感じの短パン(3000円くらい)、ドライマックスのソックス(前半)+Goldwinのソックス(後半)、モンベルのショートゲイター(途中でゴムが切れたためMt. Agun下山まで着用)、cepのカーフサポーターみたいなやつ(防寒用に持参したが使わず)

・ライト:レッドレンザーH8R(予備は霧対策でGentos閃ハンドライトにフォグフィルターを付けたもの)
・ザック:The North FaceのTR10

・シューズ:SCOTT Supertrac Iltra RC

・その他(必携装備等):エマージェンシーキット、エマージェンシーシート、雨具(モンベルのストームクルーザー上のみ、スコール時に着用)、レッドレンザー予備電池、モバイルバッテリー(5400mAh×1)、COROS Pace2充電用ケーブル、Patagoniaフーディ二ジャケット(一度も着ず)、ヘリテイジのULトレイルポール、グローブ予備、ティッシュ&ビニール袋、Don’t Panic調光偏光サングラス、Fold-a-cup(マイカップ必携のため)、手拭い、LED赤ライト(ライトか反射板が必携装備だったが私はライトを選択)、食事用チタンカップ+カトラリー(必携装備だったが一度も使わず)、ゼッケンベルト(昔ハセツネの参加賞で貰ったもの)、ゴミ入れ(UTMFの参加賞だったもの)


0 件のコメント:

コメントを投稿