2026/4/20 (Mon)
Manjushree Trail Raceの翌日4月20日は丸一日OFF、翌21日からはGosaikundaという4400mほどの標高にある湖へのトレッキングを予定していた。OFFの日、目が覚めると体調はイマイチ。同室のM月さんが朝早くから散歩に出掛けるのに気付いたが自分はどうにも動ける体調ではない。食欲もあまり無かった(と言いつつ朝食は結構食べたw)。次の宿はすぐ近くだったので先にチェックインを済ませY田さんと合流して観光に繰り出す。レース前日の観光同様、この日の観光もおんぶにだっこ状態。タクシーで移動して2ヶ所ほどうろうろしたが、1ヶ所目の途中で既に調子が悪くなっていく私は階段の途中で休憩させてほしいと頼みだす始末。筋肉痛ではないし二日酔いでもない。熱っぽいしコロナかインフルエンザに似た感覚。
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| シヴァ神の結婚記念日だとかでやたら混んでいたが、後で調べてみたらシヴァ神には何人も奥さんがいるようだったしどの奥さんの誕生日でもなくて、結局何の記念日だったのかはよくわからなかった |
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| 部屋目一杯のマニ車。このためだけに部屋があるということが凄い |
お昼ご飯を食べる余力もなかったのが悔しいが意地で2ヶ所の観光を終えて解散、宿へ一旦戻ってからトレッキングの打合せに向かう。体温計を借りて体温を測ると37.1度ほど、熱はあるようなないような、しかし確実に熱っぽいし食欲もない。ビール飲む?何か食べる?と言われても何も食べられる気がしないのでとりあえず生姜と蜂蜜のホットドリンクをいただく。飲めず食えず、これでは明日のトレッキングが怪しい。AIに聞けば「すぐに現地の病院へ行け、その状態で4600mまで登るなんて自殺行為だ」などと脅される始末だった。しかしChhapteも、明日一緒にトレッキングをするNgimaも、口を揃えて大丈夫だよと言う。パルスオキシメーターを持参していたのだが、今spO2が95しかなくて、普段私は98とか99なんだよと伝えてみても「50くらいになったらやばいけど、95なんて全然問題ないよ」とのこと。いやいや50はほぼ死んでいる気がするぞ。沢山走った後だしカトマンズは空気も悪いから調子悪くなるんだよ、山に行ったら空気も澄んでいるし、2日も歩けば調子は戻るよ!と彼等は実にあっけらかんとしている。どちらかといえばガイドさんって安全マージン多くとるものなんじゃないのか・・・?とりあえず何も食べない訳にもいかないしスープ食べるかと勧めてくるので、肉を入れない軽めのスープなら飲めるかも知れないと伝えてみたらとても美味しい野菜のスープが出てきた。細かく切られた野菜が煮込まれていてバター風味のとても美味しいスープなのはよくわかったが如何せん食が進まない。とはいえこのままの状態では明日からのトレッキングに向けて体力がもたない。無理を言ってアルミの容器に入れてもらいテイクアウトさせてもらった。
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お仲間の方々がいたので何やかんや喋る(この人達は日本語はわからず英語)。打合せでもないこの謎の時間、体調が良ければ楽しめるのだろうけれど、この時の私はそれどころではなく一刻も早く帰って横になりたかった・・・w
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17時に打合せに行って解散したのが18時過ぎくらいだったか(特に打合せにもなっていなかったがなんとなく喋っていた感じ)。朦朧とした意識のままホテルに戻るとシャワーも浴びず電気も消さず、パッキングも着替えもせずにそのままベッドになだれ込んで爆睡。具合が悪くなった原因が何だったのかは分からなかったが、調べたところによるとどうやらレースの途中で飲んだメトロニダゾールという下痢止め薬とアルコールの相性によるもののようだった。メトロニダゾールは体から成分が抜けるのに3日くらいかかるみたいで、成分が抜ける前にアルコールを飲むと頭痛が出たり気持ち悪くなったりするらしい。水を多く飲むといいとのことだったので、夜中目が覚める度にできるだけ水を飲むようにした。
2026/4/21 (Tue) day1 Dhunche-Dhimsa 7.4km/1161mD+/110mD-
7:00にタクシーでホテル前に迎えに行くと言われて4:00だか5:00だかに起きると体調は落ち着いていた。これなら歩けそうだ。夜中だったか朝起きてからだったかは忘れてしまったが、冷めたスープを口に入れてみると美味しく食べられたので一気に完食した。
シャワーを浴びて急いでパッキングを済ませ、ホテルに荷物を預けていざ出発。タクシーで少し移動した後、ぎゅうぎゅうのバンに乗り換えると数時間で登山口だ。
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| バンに乗り換えるのに路上に居たら、道に居た人にお祈りされながら赤いのをおでこに塗られ、少しばかりのお金をせびられる。一緒に乗っている皆がトレッキングに行くのだろうかと思っていたが、ただ単に同じ方向の村へ向かう人達なだけだった。私の隣に座っているのはガイドさんのNgima。後ろの若者達は楽しげに歌を歌ったりなどしていた。 |
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| 車も長丁場なので途中でご飯やお茶休憩を挟む。ランチは再びダルバート。 |
やっとスープを食べられた程度の体調の私に出されたのは勿論ダルバート(他の選択肢がないw)。うわー食べて大丈夫なのか?食べられるのか?流石にここでのお代わりはひたすらお断りをしたのだったと思うが、周りを見渡すとネパールの人々はこれでもかとお代わりを続け無心で食べていた。お店の人もお代わりに対応するのにいそいそと歩き回って大忙しである。これまでネパール人の誰かが近くでダルバートを食べていて、それをまじまじと見るということがなかったけれど、改めて見ていたらその食べる量の凄まじさに完全に圧倒されてしまった。ネパールの人って滅茶苦茶食べるよねとNgimaに尋ねると、肉体労働が多いからその分食べるんだよとの事。こんな高所で肉体労働していたらそりゃいくら食べても足りないか。多分、2合くらい平気で食べている。
食べ終わる頃、コップになみなみとヨーグルトが運ばれてきた。Ngimaが自身のダルバートを食べ終えてから店員さんと何か話していたが、どうやら彼が頼んでくれたようだ。私が昨日から胃腸の調子が悪いのを知ってくれていたからヨーグルトを食べさせようとしたのだ。いや、それにしてもヨーグルトの量もすごい・・・。ヨーグルトは途中までしか食べ切れなかった、多分400mlくらいはあったと思う。

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| バンで移動中に国立公園のentrance permitの手続きのため2度ほど下車 |
Dhuncheの集落に入って少しすると商店立ち並ぶ道の途中で車が停まり、着いたよと言われて急にトレッキングが始まった。なにかこう、もっと日本の所謂「登山口」的なところに到着して歩き始めるものと思い込んでいたので不意打ちを食らう。田舎の町中の売店の前で準備を整えいざ出発、標高の低い所は暑いと聞いていたので初日は短パンにTシャツという格好でスタートだ。
今回の目的地でもあるGosaikundaはシヴァ神によって創られたとされる湖で、ヒンドゥー教徒や仏教徒にとっての聖地といわれているそうだ。私がこの場所をトレッキング先に選んだ理由としては、ネパールに詳しい複数の日本人から薦められていたことと、地球の歩き方におすすめコースとして載っていたことの2つが挙げられる。初めてのネパールだし、そもそもレース直後で筋肉痛や怪我、疲労など、どのようなコンディションでトレッキングがスタートするかもわからなかったので、行程もガイドさんにお任せすることにして5日間で組んでもらった。実のところ、地球の歩き方には7-8日間の行程として掲載されていたが、これを5日間に凝縮させた感じだったので、はじめの2日間はそこそこきつかった。(かといって、7-8日もかけるのは時間をかけすぎのような気もするので、5日間で組んでもらえてとても良かった。)
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| 沢沿いの道はまるで日本にいるかのよう |
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| ずっと上まで小屋があり電気が通っているので電柱が続く。こんな高い場所に電柱が連続している景色は不思議な感じがする。遠くに見えている白い山のあたりが明日の夜の宿泊地だそう。滅茶苦茶遠く見えるけど本当にあんなところまで行けるのだろうかw |
スタート地点で既に標高2000mを越えている。普段2000mくらいを歩いていても呼吸が苦しいなどということはないのだが、レースで長いこと酸欠状態にあったせいかいつも以上に呼吸が苦しい。
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| 道中多数ある山小屋のうちのひとつで休憩をとる。Ngimaがザックから徐にブドウを取り出した。日本では見かけることのないサイズの小さな赤いレジ袋から出てきたそのブドウには種もない。甘くておいしかった。 |
荷運びの馬、水牛、犬、ニワトリ、ヤギなんかがそこかしこを歩いている。レースでも犬やニワトリ、アヒル、ヤギにはしょっちゅう遭遇していたが、この国は動物と共存している感じがとても強い。動物側も人からきちんと愛されて暮らしている顔つきや態度で、人に対して攻撃性もなく自由にしている。野犬なんて噛みついてきて怖いものだと思っていたが、実際には撫でても全然怒らないし、犬も人を信頼して路上で溶けている。馬もヤギもびっくりするくらい近くにやってくる。たとえて言うなら、逃げることさえ忘れた雷鳥のような。穏やかな国民性が動物に伝播しているのだろうか。
あと、このルートはGosaikundaへ向かう人がピストンで使うメジャールートでもあるため結構多くの人が歩いていた。地元民らしき人達は大抵トレッキングスタイルではなく民族衣装のような服を身に纏っていたりしているのが印象的だった。山と離れた場所に住む私にとって山は行先であり目的地なのだけれど、彼等にとっては山は行先じゃなくて生活の一部というか山と共に暮らしているだけというか、生きる場所の延長線上しかも結構な近いところで地面が盛り上がっているだけ、のような位置付けなんじゃないのかなと思った(本人達がどう思って登っているかは知らないけれども)。とはいえ民族衣装的な恰好で、吸湿速乾とか無関係の服を着て、適当なリュックサックみたいなのを背負ってすいすい登っていくのだから、彼等は色々と強すぎる。
初日は調子が悪かったら予定を変更して短めの行程にしてもOKだよとのことだったが、初日を短めにしたら翌日がキツくなるのは言われなくても分かっていた。やっぱり今日もう少しがんばろうか、との事で結局予定通りDhimsaまで。Dhimsaエリアの一番上に建っていた小屋へいくと満員だと断られたので、ひとつ下の小屋で宿泊することにした。ガイドさんは小屋の予約とかしないものなのね!?と驚いたが、1エリアに1小屋スタイルの日本の山小屋と違って1エリアに何軒も小屋があるので全部が満員ということはまずないので、予約システムそのものが存在していないのかもしれない。
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come as a tourist, go as a friend 写真で初めてよく読んだけど・・・素敵なことが書いてあったんだな |
小屋に着いてびっくりしたのは、メニューが豊富でその中から自由にオーダーができるということ。下界のレストランと同じくらい種類がある。私は優柔不断なので選べるのは逆に困る。作る側が兎に角すごいよな、どれをオーダーされても基本的には対応できるって、材料揃えるのも大変だし全部作れる腕があるのもすごい。大人数チェックインして皆が別々のものを頼んだら本当に大変そう。
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| シンプルなつくりにして清潔感の漂う整然とした内部。主の几帳面な性格が見てとれる |
ガイドさんとトレッキングをするという経験がそもそも初めてだったが、ガイドのNgimaは宿について暫くはずっとネパール語で宿の人と話をしていて、はじめのうちは客としての私と距離をとっている感じがした。翌日の宿では他の観光客とそのガイドさんが何組かいたが、基本的にはお客さんとガイドさんは離れていることが多かった。仕事のオンとオフ的な感じで離れているのかも知れない。Ngimaとは次第に距離が近くなって仲良くなれて良かったし、小屋の人達にも良くしてもらったけれど、小屋で快適かつフレンドリーに接してもらえたのはNgimaのコミュニケーション能力の高さ故だったと思っている。
Ngimaはキッチンへ入り宿の人と話していたが私は少し離れたダイニングテーブルで静かにご飯待ち。でもご飯を作る様子を近くで見たかったし喋りたかったので、近くで見たいといって私もキッチンへ入れさせてもらう。
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| オーダーしたのはミックスカレー。鉄鍋をかまどにくべて調理。数日前、街中に鍋やフライパンを売る店があったので店の中を覗いてみたら、鉄を熱している鍛冶屋がいて驚いたのだが、薪調理のかまどの火力あってのこの鍋だよな・・・ |
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細身の可愛い女性がここの主。厨房も整っていてとても綺麗。 妹だか子供だかわからない小さい女の子も一緒にキッチンを手伝っていて可愛かった! |
途中で乱入した宿泊客ではない誰かが、地酒のような薄く白濁した酒を振る舞ってくれた(多分ロキシーという地酒)。メトロニダゾールの件もあり、明日また体調が悪化すると山行が破綻するので、飲みたいけれどほんの僅かだけ貰ってあとは我慢。こんな山の中でお酒を振舞ってもらえるなんて有難いことなのに、断らなければならないなんてつらい!味は焼酎系で普通に美味しかった。Ngimaは隣で美味しそうに飲み続けていたw
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| カレー完成。 |
ここまでずっとダルバートだったのでカレーにしてみた。ネパールのカレーは全体的にあっさりさらさら系で軽く、野菜中心な感じ。スパイスもどぎつくない。
メニューにはベジカレー、マッシュルームカレー、エッグカレー、ミックスカレーが載っていたが、ミックスというのはベジとマッシュルームとエッグの全部入れということだった。因みに写真には卵は入っていないのだが、後から焼いた卵が別皿で出てきた。乗せるのを忘れたとのこと。
肉類魚類を入れず、野菜ときのこの炒め物にスパイスを加えた煮込みで基本塩味。なのですごく淡泊なのだが、卵が"焼き"というより"揚げ"で、そいつを入れることによってコクとカロリーが足される感じだった。卵は言うなれば"揚げた錦糸卵の、細く切る前のやつ"で、スプーンでざくざく切ってカレーに浸すとちょっと油揚げみたいな感じになる。とても美味しい。自分でも真似したいなと思った。
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部屋はとても綺麗でカラフル。日本の小屋だと大部屋もあるから、ここはガイドさんが隣のベッドを使うのかなと思って聞いてみたが別室とのことだったw そりゃそうか。 部屋にはコンセントの差し込み口があって充電もできる。そうとは知らず、たまたまプラグを持ってきていて良かった! 部屋のこともあるし、きっとトレッキングは2人とかでガイドさんを頼んだ方が絶対にお得 |
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