2021/03/07

20210306-07_胴島尾根-笹山(前編)

何年も何年も、越年山行で行こうとして行けずにいた伝付峠経由の蝙蝠岳。最早越年に拘らなくても良いのではないかと思って先月トライをしてみたのだが、二軒小屋へ入るのに峠を越えるのはいろんな意味で現実的ではなかった。車で沼平ゲートまでアプローチして林道をMTBで走る以外に何かないものかと思っていたところ、SNSで胴島尾根という尾根の存在を教えて頂いたので、あいている週末を使って早速偵察に行ってみた。胴島尾根のルートは、奈良田温泉を起点に胴島尾根末端から入るのと、尾根上の1583.9mに向かって717m地点から入るのと2つあり、後者の方が緩やからしい。後者の記録の方が若干多かったので、今回はこちらのルートを採用することとした。尾根を末端から制覇したい、というのが今回の目的ではなかったので・・・(つい末端からやりたくなりがちだけれど、きちんと目的は考えた方がいい・・・)

Day0--3月5日(金)
いつもの高速バスで飯富入りしてバス停泊。夜には止むはずだった雨が運悪く降り続いていたため、より雨を避けることのできる奥の某建物の軒下にて晩酌。バス停にいた方が目立ちにくいのだが、道路から近すぎて音がうるさい。今回利用した場所の方が道路から遠く割と静かで、いつもよりよく眠れた。
メンマがうまい。(アルコール本日3缶目w)
今回は初日の情報が少なすぎるので行程表は手書き。
しかもこれ家に忘れて、ヤマレコに登録した内容を見ながら作り直しw
注目すべきは2日目の、こうありたいという希望で作られた帳尻合わせのスケジュール

Day1--3月6日(土)

8:27 湯島の湯
↓ - 0:23(徒歩13分、準備10分ほど)
8:50 取り付き出発
↓ - 8:37
17:27 白峰南嶺稜線到着
↓ - 0:33
18:00 P2073手前コル付近幕営

起きると辺りが無茶苦茶ガスっていたが、バスに乗っているうちにどんどん晴れてきて登り始める頃には太陽が顔を出してくれた。西山温泉の湯島の湯バス停にて下車、少し先に進むと取り付きがある。テープの類はないが踏み跡はあり、地形図717m地点のカーブのところなのでわかりやすい。
この尾根ならアプローチに十分使えると思います、という前情報だったのでもっと終始超踏み跡明瞭なのを勝手に想像していたのだが実際はそうでもなく、テープもほとんど無かったw よく考えたら山と高原地図赤破線でもベージュ破線でもないただの無線ルートだし、そんなに明瞭な踏み跡な訳がない。とはいえところどころ明瞭な踏み跡があったし、ちょいちょい歩いている人がいるんだろうなぁという印象。
ひたすら尾根なので、登る分にはテープが無くても踏み跡が無くてもまぁ迷うことはあまりない。
二重稜線というか一時的に三重稜線みたいになっていたのでパチリ(伝わるかな?)
地形図で見ると尾根上に3か所ピークのポイントがあるので、三角点を見つけては写真を撮っていたのだが、2枚しか写真がなかったのでもはやどこのピークなのかまったくわからないw
雪は1800mくらいから徐々に出てきて、まぁ稜線まであと200mちょっとだからどうにかなるだろうと思っていたが甘かった。尾根の上の雪は量こそそうでもなかったが、如何せん岩場を巻く時がグズグズ雪のトラバースになるのでなかなかのエグさ。しかし際どいところでは写真を撮る余裕がなくあまり写真がないのは世の常・・・
14:10頃、アイゼン装着
多分、次に目指すピークを撮ったのだと思う(写真奥)
尾根真上が岩場で、左側の雪のついた斜面のあたりをトラバースしていったのだと思う(うろ覚え)。手前の斜度はそうでもないが、奥に進むに従って傾斜が強くなる。見えない側がどうなっているのか分からない、行ってみないと分からない・・・(岩の上越えた方がいいのかな、とか暫し考えながら進む)
ようやく白峰南嶺の稜線に上がったのが17時半少し手前・・・!稜線の手前が岩場のトラバース続きだったので、抜け切れないのは嫌だなと思っていたのだが、無事に抜け切ることができて一安心。稜線向こうの景色が少しだけ見える。
計画段階では、地図に「広場」と書かれたP2073m付近の林道上が幕営適地かなと思いつつ、しかし翌日のことを考えたらもう少し先へ進んでおきたいなとも思っていた。どうせ稜線まで出てしまえば林道だし、多少暗くなったとしてももう少し先まで進みたかった。稜線の雪は多いのはそれなりに想定していたけれど、以前お正月にこの辺を歩いたことがあったので道自体が崩れているとかそういう可能性はあまり考えていなかった。いや記憶飛びすぎ、全然覚えてなかった。
こんな感じのところがガボッと下まで崩落しているところとかもあり、雪の上をトラバースさせられる。
しかも若干滑落しかけて滑落痕を2mほどつけてきたw斜度がそんなにないのでそこまで落ちないけれども・・・
悪沢岳
右上の斜面からザラザラと崩落しているw
歩いている人がそもそも少ないので、ザラザラしたところが全く踏み固められていない。足を置く度にザラザラと少しずつ自分も一緒に落ちていくので、静かに近付いてくる死の臭い的で気持ちが悪い。実はこの斜面の真上あたりにルートマーカーのテープがついていて、そのまま真下に降りるよう導かれそうになったのだが、いやこんなところルートじゃないだろうということでリルートした。あのまま強引に降りてたら普通に滑落しただろうな・・・。元々は道だったのが崩れたのだろうか・・・。
ここは林道としては崩れたりしていなさそうだけれど雪が多くて厄介
上の写真奥、林道が左にカーブしたあたりで幕営することに。目指していた目的地の広場までそう遠くはないし、落石の心配もなさそうだし、雪の上に葉っぱやゴミがなくてここなら水が作るのラクそうなので。というか、もうね、疲れた。この時間からひやひやする林道のトラバースとかしたくない。
ここいらに張ります。
2日目は計画段階で既に実現不可能に近いスケジュールを組んでいることを理解していたので、冬場の私にしては珍しく超早起きをすることに。そもそも稜線をCT通りで歩くとか無理だし予定通り進む訳がないので2時出発目標1時起き。でも水作ったりなんだりで寝たのは21時過ぎてしまった。
ジェットボイルを真面目にお湯沸かし専用機にしていたので、これが初めての調理w
辛ラーメンにとろけるスライスをブースト!鍋満タン過ぎてこぼしそうだけどなんとか。
美味しかった~
ブレすぎすみません。
後編へ続く

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