2013/01/08

モバイルバッテリーに関する考察

<前編>2012/12/30
実測259gとかなりの重量級ではあるものの低コストでスマホ5回分フル充電できるのは結構有り難い。けれど5回分て、そもそも5回も充電すんの?という声もちらほら。
amazonに掲載されている商品説明を一部改変&付属品に関する説明は割愛して貼り付けてみます。
    cheero Power Plus 10000mAh 
  • 安心の大容量10000mAh (iPhoneのバッテリーの5倍)で、2台同時充電可能なモバイルバッテリー。
  • サイズ: 116×74×22mm/本体重量: 250g(実測259g)/入力: 5V 1A MicroUSB/出力: USB×2 (5V 2.1A と 5V 1A)
  • 対応: iPhone3G/3GS/4/4S/5 、iPad/iPad2/新iPad、MicroUSB/MiniUSB対応スマートフォン、iPod、PSP、Wi-Fiルーター。
出力が2ヶ所あるので、人と一緒に充電したり、2つ同時に充電したい時は非常に便利。片方は2Aで高速充電なので、山で朝の片付けるが面倒な時は夜の内に高速充電しておいて、眠る前には充電器から外して仕舞っておく、とかでも短時間での充電ができる。
しかし登山という用途で考えてみると、2人で1つのバッテリーに頼るというのは危険な訳で結局もう1つ予備でバッテリーを持たざるを得ない。いずれにしても1人で5回分の充電を全て使い果たしたことは未だかつて一度も無いため、スマホ以外に充電するものが無いのであれば、1人でコレを山に持って行くのはオーバースペックな気も。そうかと言ってこれくらいの値段で安く買えるモバイルバッテリーもあまり無いので結局これに落ち着くのかな、、、

ありがちな「充電しっ放しだったから逆に充電減った!」という失敗が起きないのは有り難い。本体の脇にスイッチがあり、一応これでON/OFFの切り替えができるようになってはいるものの、切り忘れたまま挿しっ放しで放置して充電100%になってしまっていたとしてもバッテリーの充電が減るわけでもなければスマホの充電もずっと100%のままでいてくれる。

因みに、PSPやらiPodやら、あれこれ充電する目的のある人で、5回分なんてあっという間に使っちゃうよーという人にはおすすめ。乾電池持って行くよりは余程軽い筈なので。

尚、「本体の充電は結構時間がかかるのだけれど、PC経由でやるとこれがまたべらぼうに時間がかかるので、コンセントからの直接充電を強く推奨。

あと、音楽フェスやレイヴに行く人なら、数日にわたるパーティーでの充電がこれひとつで済むのでおすすめ。フェスならどうせ超重量級巨大テントに大きな椅子とか車に積んで行く訳だし、バッテリーの重さが250gとか結構どうでも良いと思うので。
でもこんなのもあるよ・・・ 130gだって・・・これで十分なのではw

<続編>2013/01/08
長期山行でもないのに5回分も充電できるバッテリーを担ぐのは無駄なのではなかろうか、と疑問に思い始めてしまい、結局こちらのバッテリーも仲間入りさせてみることにした。
すぐ上で紹介しているcheeroの5200mAhのものよりも更に10g軽い上に容量は400mAhも多い。「10g軽くて400mAh多い」に1000円払うかどうかは個人の価値観による。まぁ許容範囲なのでは。
    @muse Mobile Booster 5600mAh
  • 容量5600mAh (iPhone3回充電可能)。
  • サイズ: 97×44×24.5mm/本体重量: 120g(実測も同様)/入力: 5V 1A MicroUSB/出力: USB×1 (5V 1.5A)
  • 使用可能温度0-50度、ポリカーボネート(ラバーコーティング)
「使用可能温度0-50度」というのが非常に気になるところではあるので近々試してみることにする。(というか他のバッテリーに使用可能温度というのが書かれていないだけという話もあるけれどもw)

10000mAhバッテリのインジケーターが、スマホ充電約5回分に対してランプ5つと直感的なのに対し、何故か今回のこの5600mAhバッテリは充電3回分に対してランプが4つ。取説によると「ランプ4つ=80-100%充電」とのことで、以下20%刻みで ランプの点灯数が減り、20%以下になるとランプが点滅するらしい。
サイズ感はこんな感じ。
左から順に10000mAhバッテリ、galaxy S(初号機、カバーなし)、5600mAhバッテリ。
本当はiPhoneと並べて撮りたかったんだけれども、iPhoneで撮りたかったので
比較対象がgalaxyになってしまった、、、
cheeroの10000mAhバッテリーはかなり大きいので、ストームゴージュアルパインパンツのポケットにスマホとバッテリーを一緒に入れようとするとかなりキツい。しかしこのくらいのサイズであればどうにかポケットにも入りそうだなという気がする。

2013/01/03

20130101-03_迎春ソロハイク長沢背稜(3日目:七ツ石小屋〜鷹ノ巣山〜奥多摩駅)

最早誰もブログで石尾根云々なんて読みたくもないでしょうけれども一応迎春ハイク完結編。

■1月3日(木)晴れ時々曇
8:20 小屋出発
↓ - 0:15
8:35 尾根復帰
↓ - 1:12
9:47 鷹ノ巣山避難小屋
↓ - 0:33(小屋にいたおじいさんと談笑15分くらい?含む)
10:20 鷹ノ巣山山頂
↓ - 0:10
10:30 山頂出発
↓ - 1:40
12:10 三ノ木戸林道分岐
↓ - 0:57
13:07 林道
石尾根の途中で撮影したもの。カメラの設定で少し加工してある。
石尾根は一度歩いたことがあったと思うけれどさしたる記憶もなく、ただダラダラと長いルートだという印象だけが残っていた。でも折角のんびりこの界隈を歩けるのだからなるべく長く長く歩きたかった。それが例え面白味の無い石尾根だとしても。

別に夕方用事がある訳でもなく、日暮れに間に合わないかもしれないと心配する程タイトなCTであるという訳でもなく、翌日仕事があるという訳でもない。私は、急いで下山しなければならない理由が何1つない自由の真っ只中にいた。つまり目が覚めた時がご飯時、っていうぐうたらな贅沢を山の中でやることになる。だらだら出発の用意をし、自分の都合で適当に出発をする。朝焼け時に目覚めたくせに出発したのは8時半頃。夜明けの景色を独り占めしながら歩くトレイルもいいけれど、一番最後までテン場に居座ってのんびり過ごすのもいいものだ。

小屋から石尾根に上がるまでのトレイルは途中激しく凍っており、いきなりスパイク装着を強いられる。小屋に水を引くためのパイプの脇から水が漏れているようで、パイプの周りがガチガチに凍っていた。
七ツ石小屋のテン場から富士山がくっきり
石尾根をとことこ歩く
トレイルに上がってみると、日が当たっているからか割と雪は溶けていた。とはいえ凍結していない訳でもないので、うっかりしているとつるっと滑る。とりあえずしばらくはスパイクをつけて歩くことに。なんだかんだで結構下の方までずっとつけていたかな。
なんかこの曲線いいね
別に尾根の真上を歩かなくても良いなと思ったので、ずっと私はアップダウンのない巻き道を歩いていた。そのためいくつかある石尾根上のピークは踏まなかったのだが、さて次もまた何かピークがあるぞと思ったら次は鷹ノ巣山か。鷹ノ巣山は眺めもいいし、縁起良さそうだし(?)、このピークは踏むことにした。

山頂を目指す道の途中には鷹ノ巣避難小屋がある。昨日実は、尾根から大分下ってわざわざお金払って七ツ石小屋に泊まるくらいなら、まだ見たことのない鷹ノ巣避難小屋にタダで泊まるのもアリだな、と少しだけ迷っていた。しかし鷹ノ巣小屋まで下ると時間的に遅くなり、夜ゆっくりできないのも嫌だなと思って断念したのだ。結局七ツ石小屋から鷹ノ巣小屋まで1時間半ほどの道のりだった。昨夜の内に来ようと思えば来られたかもしれないけれど、昨夜の内にここまで下っていたらあの宴会には参加できなかった訳だし。これもなにかの縁。
凄く綺麗な鷹ノ巣避難小屋
昨夜は1人だったのでテントより寒かったですよ、とおじいちゃん。
鷹ノ巣山がなんで縁起が良さそうだって思ったのか、その時はよくわからなかったのだけれども、今こうして文字にしてみてやっと一富士二鷹三なすびってことに気付いた、、、(気付くの遅い)。それにしても富士山眺めながら鷹ノ巣山ってこれやっぱり縁起が良いような。
山頂には何人かハイカーが居た。相変わらず展望の良い山頂。お天気も良い!
今朝登ってきたんだろうなという感じの小荷物ハイカーがバラバラと登ってきて、私の大きなザックは明らかに場違い。何人かに、いつからどこから登ってきたんですか、荷物重そうですね、えええあっちから入ってここまで来たたんですか健脚ですねとか、長いですね3日もですか!とか何とか声を掛けられた。声を掛けながら彼らはラーメンを作っていて、その問いかけに答えながら私は行動食に手を伸ばした。サコッシュに残っていたのは乾いた行動食がいくつか、と、飴ぐらいのもの。とりあえずパサパサしたバランスクッキー系のものを貪り食い、最後の下りをやっつけにかかった。それにしても今回の山行はお腹のすく山行だったな、、、
下の方で図らずも初詣w
なんだかルートがわかりづらくて適当に歩いていった
枯れ葉の下の凍結が太陽の熱で溶けて、枯れ葉ごとずるっと滑りやすい。
この辺りで何回かコケた。。。
昔はこの手のダラダラと長い下りはあまり得意ではなくて、膝のお皿の下や外側に痛みを感じたりすることもあったが、何年もこの頻度で歩いたり走ったりして大分脚も強くなった。もうこういう下りで膝に痛みがくることはまったく無くなった。逞しく健やかで頼りがいのある脚に育ったものだ。

腹ぺこで下山したとて、そこは奥多摩ほとんど飲食店など無い。とりあえずコンビニに立寄り肉まんやらオニギリやらを買い込んでむしゃむしゃ食らう。もっと違う物が食べたかったんだけど仕方ない。勢いでコーラも買ったけれど寒くて飲む気がしなかった。

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お正月の混雑具合が全くわからず恐る恐る立ち入った長沢背稜エリアだったけれども、思ったよりもすいていて満足のいく山行ができて良かった。自分では「どメジャー」だと思っていたエリアだが、それでも矢張りこの辺りをお正月山行の行き先にするというのは大分渋い選択だったようである(本人にはその自覚はなかったのだけれど)。テクニカルな山行も楽しいしやり甲斐があるものだけれど、たまにはこういったひたすら距離を歩く山行というのもこれはこれで楽しい。毎回これでもつまらなくなるし、毎回テクニカルでも疲れてしまうし、このバランスを楽しんでいる自分も居るような気がしている。またふらりと訪れてみたい。

良い1年になりますように。

2013/01/02

20130101-03_迎春ソロハイク長沢背稜(2日目:酉谷小屋〜雲取山〜七ツ石小屋)

誰が最初に起きたわけでもなくなんとなく皆がガサゴソと起きる。冬の朝は遅くていい(ワタクシ基本的に朝が弱いため・・・)。
■1月2日(水)晴れ
7:30 小屋出発
↓ - 1:00
8:30 滝谷ノ峰へリポート
↓ - 0:30
9:00 水松山分岐
↓ - 0:45
9:45 長沢山
↓ - 0:32
10:17 桂谷ノ頭
↓ - 1:09
11:26 白岩山分岐
↓ - 0:03
11:29 芋ノ木ドッケ
↓ - 0:41
12:10 大ダワ
↓ - 0:23
12:33 雲取山荘
↓ - 0:30
13:03 雲取山山頂
↓ - 1:04(避難小屋で4人組パーティーとの談笑30分含む)
14:07 雲取避難小屋出発
↓ - 0:27
14:34 奥多摩小屋
↓ - 0:40
15:14 七ツ石山
↓ - 0:20
15:34 七ツ石小屋(時間不明)
一緒に年越しをした2人とは小屋で別れた(サイトウさんではない方とは、追い抜くタイミングで一度出くわしたが)。2人とも、水松山から天祖山の方へ下山するという同じルートの予定だったようだが、特に一緒に歩くでもなくバラバラになった。皆ソロで山に入ったのだから、そのままソロで進んでゆくのは全然不思議なことじゃない。
出発
寂しそうな、しかし幸せに溢れたトレイルを踏みながら進む。お正月の酉谷って、想像していたよりマイナーなチョイスだったのか?兎に角全然誰もいない。独り占め最高。
トレイルにはあまり雪もなかったが、ところどころ凍結しているので通過が慎重になる。いちいちそーっと歩くのも面倒臭いので早々にスパイクを履いて進むことに。
天祖山との分岐。
ここから少し北側のトレイルになる。案の定雪がちになった。誰かが歩いた気配もあまりない。

天祖山の分岐から雲取山までのルートを歩くのは今回が2回目だった。初めてここを歩いた時はテントを買って初めて山で1泊した1泊2日の山行(の予定)だった。結局1泊目は雲取避難小屋だったのでテントは張らなかったが。そしてそのまま酉谷経由で大血川方面へ下ろうとして迷って遭難未遂をし、3泊4日かけて自力で人里に辿り着いた。長沢背稜のこのルート上で迷った訳ではないので、遭難未遂と直接関係があるわけではないのだけれど、あの時初めてこの場所を歩いて感じた、この山の奥深さと大きな懐に抱かれる感覚は一体何に起因していたのだろう、というのを改めて探りたいという気持ちもあった。酉谷〜水松山までも勿論長沢背稜だけれど、私の中では明らかにここから先雲取山までの長沢背稜こそが真の長沢背稜なのだ(と勝手に思っている)。満を持して、光り輝く重たい天国のドアを開くようななんとも言えない緊張感を抱きつつも、再びこのエリアにこうして足を踏み入れることに歓びを感じていた。個人的に何のエピソードも持たなければ、何のことはないトレイルなのかもしれないけれど、私にとっては大分思い入れのある場所。ここには何があったんだろう、何があるんだろう。いざ。
北側へ移るポイントが少しだけわかりづらいからか、手作りの道標がいくつかあった
さっきまでと比べて凍結箇所が多い
これといった危険箇所もなく、ズンズン進む。冬山装備のような重さもなければ食料もそんなに持たなかったし全体的に荷物がすこぶる軽い。ちょっと物足りないくらい。
荷物が軽いとはいえ、歩いている距離が長いのでお腹が減る。
普段あまり手をつけないような非常食的な行動食にまで手を伸ばし、貪り食う
芋ノ木ドッケの周辺に近付くと木の根っこがモリモリと逞しい生命力を誇示するように生えていた。これは記憶の通り。それから、多分当時はこの界隈に生い茂るシャクナゲの勢いに圧倒されていたのではないだろうか。ここへ来るまでは奥多摩とか秩父も武甲山とかそのあたりしか歩いていなかったので、この見たこともない、ぐんにゃり曲がった有機物に心を奪われてしまったのだろうと思う。
シャクナゲ冬眠。
そしてとりあえずここまできた。ていうかここ標高1768じゃなくて1708mですよ。そして「桂谷ノ頭」ですよ、「柱谷」じゃないですよ。
圧巻の根っこ!
芋ノ木ドッケの山頂標の手前で、尾根の左側を巻くように道がついているところがあるのだが、凍結していたこともあって少しだけ足元が危うかった。当時はこんなところを突破するのも相当ドキドキしていたのだろうな。この辺りで女性ソロハイカー数名とすれ違う。いずれも60代以上のおばさまばかりだった。
朽ちた木に見とれたりなど
三峰の方へ降りる分岐。
ようやく。
大分凍結もなくなってきたし、トレイルも滑落を心配する感じじゃないな、と思い始めたらこの看板。
やはり。。。滑落しそうだもの。
大ダワの看板でかいw ピークでもないのに主張すごすぎるw
ここから男坂と女坂に分かれるが、大ダワ手前あたりから秩父側から強い風が吹き始めていたこともあり、尾根へ上がる男坂は風が強そうなので女坂を歩くことにした。途中で廃屋が見えたので男坂に合流して近付いてみると、旧雲取山荘だった。何気に見るの初めて(だと思う)。。。じっくりと観察。
何棟にもなっていてかなり大きい
少し先へ行くと通常の雲取山荘に到着。誰もおらず。かといって、長沢背稜で出会ったのも数名だったので、山荘に泊まった人はそのまま下山してしまったのかな。
雲取山荘の年越しは有名で、毎年鍋をやったりお餅つきをしたりするらしいのだが、この年末年始は250人泊まったのだとか。元旦の昼過ぎにもなるとこんなに静かになってしまうんだなぁ。
「芋ノ木ドッケ巻道」危険とな。矢張り。
お正月ということで
お正月仕様w
いや明らかにシラビンて書いてあるけど。シラビソ、、、
山頂にはそれなりに雪。でも少なめ
避難小屋で、夫婦+女性2名の50代くらいのパーティーに出くわし、暫し会話を楽しむ。お正月に、(彼らからしてみれば)若い女の子が1人で、デカいザックを背負って歩いてきて、慣れた手つきでアレコレ食べてはお湯を飲んでいる様子は、彼らの目にはかなり稀有に映ったらしい。ていうかどっから来たの下から上がってきた訳じゃないわよね?いつからいるの?いつ降りるの?いつもはどんな所行ってるの?真冬も行くのね?沢登りもするの!?いつも1人で行くの?と質問攻めにあう。いやいつも1人って訳じゃないし、今1人で行くのは地図に線があるところだけですよ、、、と、自分の力不足を噛み締めつつしみじみ答えたら、えっこの子どんだけ山マニアなんだよ、みたいな反応をされた。ああ、いつも自分を取り囲んでいる人達は、一般登山という括りからかけ離れた遊びばかりしているものだからうっかり感覚が麻痺してきていたけれど、普通は線のあるところしか歩かないんだったよね。

雲取避難小屋で泊まっても良かったのだが、一度泊まったことがあるし、夜結構冷え込むらしいという予報もあったからもう少し高度を下げておこうかな、ということで少し下ることにした。それに避難小屋に泊まる人数も少なそうだったので、テントよりもずっと寒いんじゃないかという気もした。結局、奥多摩小屋じゃあ下った気がしないし、鷹巣避難小屋まで行くのも時間的に微妙だし(それに鷹巣小屋まで降りると夜が短くなるのでゆっくりできないし)、ということで間をとって七ツ石小屋を目指した。なんだか凄く微妙なところにあるし、貸し切りなんじゃないのか?そもそも小屋あいてるのか?
石尾根の右側を10分くらい下ったところに小屋がある
以前は連絡があると営業するとかそういうスタイルだったぽいのだが、今は通年営業をしているらしい。こんな寂れた(失礼)場所で通年営業って採算とれるのですかね。かく言う私も、このエリアには何度も来ていたのにこの小屋に来たのは初めてだった。現在の小屋番さんは26歳のカッキーさんというヒッピーカルチャーどっぷりの青年。
ラーメンを食べてからテントでまったり読書。
ウィスキーをちびちびやりながら本を読んでいたら、テントの外から「お酒飲めますか?」と声がして、誰の声かわからずとりあえず顔を出してみたら声の主は小屋番さんだった。なんと「樽酒があるので飲みにきませんか、ストーブもあるんで」と仰る。まじすか。行きます行きます。
ぐはw
日本酒だけにとどまらずワインも御馳走になりながら、ここから何時間か飲み続けて22時くらいまでずっと喋っていた。この小屋番さんはこんな地味な山小屋に毎日暮らしているにも関わらずゴアトランスが好きで、今読んでる本は「太陽と風のダンス」だという(私も以前読んだが、世界中のレイヴに行っては日本に帰国してバイトして、また海外に出て、を繰り返す人の自伝。レイヴ好きなら大抵の人が読んでいる本として有名)。行ったことがあるパーティーもいくつかカブっていた。まさかの展開。

あと、彼の前に小屋番をしていた方が相当な酒好きだったらしく、それを知る登山客がお酒を持ってきては置いていってくれたために沢山ストックがあったのだとか。それにしても、テント泊の客を小屋のストーブ近くで暖まらせてくれる営業小屋なんてそうそう無いと思うし、用がなくてもまたちらっと遊びに行ってみてもいいなと思える小屋だった。因みに、テント泊でもストーブで煮炊きさせてくれるとのこと。

結局のところ、長沢背稜を歩いた時に強烈な印象が残ったのって一体何故だったのか。当時は「見渡す限り山山山ですごい!これまで行っていた所とは違う!」と思って興奮していたのだが、見渡す限り山しか見えないというような所にはこの数年の間に散々行ってきているので、今更そういう興奮はなかった。しかしあのシャクナゲは当時の私の目には強烈な生命力の象徴として映っただろうし、道のつき方にしても今回よくよく地形図を見ながら歩いてみたら結構面白みがあったから、何が面白いとも理解せずにただなんとなく無意識に面白さを感じ取っていたのだろう。あと、このエリアにはなんとも言えない魅力があるのだけれど、それについては今もまだ言葉にできない。行き慣れた場所なので、計画を立てていなくてもふらっと行くことができるし、それでいて気軽なハイカー的な人がそんなに居ないというのも良い。この不思議と肌に合うエリアは、もしかしたらまた何年か先に私に強烈な何かを残していくのかも知れない。

2013/01/01

20130101-03_迎春ソロハイク長沢背稜(1日目:東日原〜一杯水〜酉谷小屋)

年末年始の天気がいまいちよくわからなかったので行き先を決めかねていて、そうこうしている内に迎えてしまった大晦日。しかも帰宅したのが午前3時頃。慣れ親しんでいるエリアをゆっくりと、頭を使う要素はほどほどに、割と長い距離を歩ければいいかなと思っていたのだが、第一候補だった山梨方面は市営バスが運休とわかり断念。
結局次の候補だった長沢背稜を、元旦出発で歩いてみることにした。このエリアへはよく来ているとはいえ、水松山〜雲取山間はまだこの時の一度しか歩いたことがなかったし、それも西から東に歩いていたので、今回は逆から行ってみようということで。
■1月1日(火)晴れ
9:10 東日原
↓ - 3:45(一杯水でおじさんとの談笑1時間含む)
12:55 ハナド岩
↓ - 0:30
13:25 七跳尾根分岐
↓ - 0:55
14:20 酉谷避難小屋
いつもごった返している奥多摩駅も、流石に元旦ではあまり人がおらず、8時35分のバスで東日原に向かったのはたったの6名、しかも全員が東日原下車だった。自分と同じ方向に歩き出す人は一人もおらず、他の皆がどこに向かったのかはよくわからなかったが、皆ザックは小さめだったので稲村岩尾根から鷹ノ巣山に登る日帰りの人だったのかもしれない。
元旦に東日原からヨコスズ尾根とか地味
今年もよろしく!
見知った尾根をとぼとぼ歩くも、護国寺へ初詣に行った帰り午前2時半頃に食べた味噌一の爆発(大盛)以来、朝ご飯を食べていないのでやたらとお腹がすく。少し歩いてはパンを齧り、また少し進んではパンを齧り、とちんたらやっていたら後ろからソロハイカーのおじさんがやってきて、あとどれくらいで一杯水の小屋ですかね?と尋ねられて答えたりなどした後に私を抜いていった。車で来たというサイトウさんは、ザックこそ小さいのだがシュラフがついていたり、重そうな毛布がついていたりという不思議パッキングで、ここを歩くのも初めてとのこと。ホッカイロを20個持ってきたらしいのだが、泊まるか日帰りするかもまだ決めていないと言う。彼が一杯水の避難小屋で休憩しているところへ私が追いつくと小一時間談笑するなどして(この時点でサイトウさんの日帰りは難しくなってきてる)今度は私が先に酉谷小屋方面へ歩きだすことに。
幾度となく見たこのひねくれ君
1580m付近から少しずつ北斜面に雪が見え始める。しかしトレイルには雪がまったくといって良い程無い。なんだかちょっと拍子抜け。このルートはグラフでもわかる通りほとんどトラバースで大したアップダウンも無いため、荷物が軽いと平地を歩いているよりも速いくらいのペースで歩けてしまう。ズンズン進む。
酉谷小屋に先客はおらず、ひとりで1時間ほどダラダラしつつ雑記帳にあれこれ書いた後、とりあえず山頂いってこようかと小屋を出たところでサイトウさんがやってきたので一緒に山頂へ。そうこうしている内にもう一人小屋泊のソロハイカーが到着し、元旦の夜の酉谷避難小屋は3人での宿泊となった。
相変わらず綺麗な小屋。チリひとつ無い。
日が当たっているので日中の小屋の中は暖かい
小屋から山頂までの道は少し凍結気味だった
おいしい酉谷の水を期待していたのだが、あろうことか水が雨樋の中を流れていないというアクシデント。こんなことなら一杯水で汲んでおくんだった!と後悔したが、それにしても水がないと困るなぁと思ってよくよく水場を観察したら、樋の下のコンクリを伝うようにしてチョロチョロと僅かに水が出ているのに気がついた。少し時間はかかったけれどどうにか採水に成功。(この後酉谷小屋を訪れた方が、個人的に細工して採水しやすくして下さったとのこと。)
お正月ということで、スキットルに入れた日本酒に屠蘇酸のパックを入れて持参してみた。別に好きな訳でもないのだけれど、お正月といえばやはりお屠蘇。ご一緒したお二人はそんなにお酒を飲まない方だったのだけれど、形ばかりのお正月ということで少しずつ振る舞い、あれこれ会話するなどして就寝。
手前でシュラフにくるまっているのがサイトウさん。
ホッカイロ10個貼ったらシュラフの中が熱すぎて脱水症状になりそうだったらしい…
2日目へ続く
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