2012/09/06

20120905-11_恍惚のロングトリップ(2日目:硫黄沢出合~樅沢左右俣出合)

本日のルートは短め。

■9月6日(木)雨
6:45 硫黄沢出合
↓ - 7:20(ルートミスによる調査時間等含む)

14:05 樅沢2200m付近分岐手前
こんな綺麗な朝焼けが見えたのだけれど、このあとは結構な大雨に。。。
今回ナッツさんの荷物の中で、結構な重量割合を占めていたのがこのグレープフルーツ。
前回ナッツさん達が一ノ倉沢のクライミングに行った時だったか、下山して食べたグレフルがやたらと美味しかったということで、今回は毎日食べようと思って持ってきてくれたらしい。が、1個400gとして5個でトータル2キロ・・・グレフルだけで2キロって・・・
おいしゅうございました。 
硫黄沢出合を過ぎたので硫黄成分が沢から抜け、普通の沢へと様変わり。しかし透明度は高く、雨がかなり降っていたにもかかわらずかなり水の中がよく見える。
岩がデカイ
詰める沢は弥助沢とか、モミ沢とか、樅沢とか(同じもみさわなのにカタカナのと漢字のとで違う沢っていうのが凄い)、あれこれ候補は挙がっていたのだがなかなか決まらず、最終的には樅沢に入ることになった。やれこっちは誰ソレが行ってたからもういいだろとか、等高線がここは狭くてやばそうだとか言いながら、樅沢左俣を詰めることに。

しかしGPSを駆使すれどもまともに樅沢そのものに突入できない。雨による増水のせいか、支流が明らかに多すぎる。こんなところ、地形図見たって等高線のゆがみなど全くないはずなのに、じゃんじゃん流れ込んでくる。一体何なんだ?支流が増えているのか、いやこれ2本流れ込んでいると思ったら中洲なだけなのか?試行錯誤は続く・・・
よくわからない
結局ココだろうと入った沢はどうやら違う沢だったようで、というかGPSでは沢でもない半端なところを示していたりとかして、とりあえずここは違うっぽいぞということで引き返す。
モミ沢に入ってしまったような。
あっち入ったりこっち入ったりを繰り返してみるも、本当に入りたい沢がどれなのかよくわからないばかりか、2つの沢の出合程度の筈が、4本にも5本にも分かれている。なんぞこれは・・・

そしてとうとう見つけた本流はこれ。こんなに鬱蒼とした入口じゃわからないよ~っていうかこれかよ・・・
ここなの?
しばらく進むと次第に沢の幅も広くなってきてひと安心。しかしふと右後方を見ると、この流れが分岐して別のところへと流れて行っているのが見えた。自分らが入ってきた所とは別のところからも、この沢に入れたようだった。しかしあくまでもそれは上から見てやっと気付いたものであって、下からウンウン唸って考えていた時には見当たらなかった流れだった。うーん、複雑すぎてよくわからない。けれどとりあえず正解を見つけられたようなので先へ進む。

時間的に、流石にこの日のうちに稜線に上がることはできなさそうだという察しがついてくる。そんな中しばらく進むと左側に幕営できそうな場所を見つけるも、まだ少し時間が早いかなということで先も偵察してみることに。
更に少し進むと、2200m付近の最後の大きな分岐が前方に見えてきた。右俣には4mほどの滝のようなものが掛かっているのが見えたが、我々が進もうとしているのは左俣なので滝は越えなくて済みそう。しかしこの先を行ったら等高線もそれなりだし平らな場所はなさそうだし、なかなか厳しそうである。左俣の左側にも鬱蒼と草木の生い茂った、幕営できそうな場所はあったのだが、さっきの場所の方が雰囲気は良さそう。というわけで引き返すことにする。
2200m分岐
そして引き返した幕営地がこちら。すぐ横がガレたルンゼのようになっているので少し落石が怖い気もしたが特に問題もなく眠ることができたし整地もそこそこ楽だった気がする。
今日は到着も早かったし、もう雨も降らなさそうだったので、農ポリは張らずに各自のシェルターを張ることに。
今回の幕について、私は「着替えスペース」としてツェルトを持参しますと宣言はしていたが、他の2人がどんなシェルターを持ってくるのか、はたまた持参せず全て農ポリタープ×ゴロ寝で済ますのかはよくわかっていなかった。蓋を開けてみたらタンさんはgatewood cape、ナッツさんはNIMOのビヴィ持参だった。gatewood capeはいいとして、ナッツさんのそのNIMO2キロ越えとかもう立派にテントじゃないの。
何気に初ツェルト泊。
張るの面倒臭いけど、ツェルトの居住性は想像していた以上に良くて驚いた。体の大きな男性だと手狭に感じるのかもしれないが、私くらいのサイズ(160cm50kg弱)であれば全く手狭感がない。風で幕が煽られなければ中でバーナーを使っても問題なさそうだし(※推奨はしません)、この軽さとこのコンパクトさを鑑みたら全然有りだなと思った。
因みに、床部分の紐は結んで閉じて使ったので、真ん中に少しスキマができる程度。敷物にはテント(エスパース)のグラウンドシート。グラウンドシートはツェルトの床面積よりも少し大きいので、斜面の下側にシートをはみ出させるように敷いた。上側にシートがはみ出ていると、雨が降った時に雨水を集めてしまってツェルト内に流れてきそうな気がしたのでね。正直ツェルトの床面積よりも大きな敷物は要らないし、多分タンさん同様タイベックあたりを使うのが吉かと。
奥に見える緑色のシェルターがナッツさんのビヴィ。座っても頭があたらないくらい高さがある。
骨組が空気式になっていて(一応中に軸も入っているらしいが)、膨らませることで立ち上がる仕組み。
こないだMammutも似たようなのを実験的に作っていた気もするが、あれは確かマットも一体型だったような?
明るいうちから始めた宴だったが気付けば5時間が経過していた。早いな。というか飲み過ぎだな・・・。何を話していたのかも全然覚えていないけれど、楽しい時間はあっという間に過ぎるものだ。

因みに、この日はキンミヤに生グレープフルーツを絞るというチューハイが完成。美味しかった。タンさんがウィスキーも混ぜたりしていたけれど、それは多分しない方がいいと思うんだ・・・てかアルコールきついってば。
ナッツさんのお腹が急降下。初日からやばかったとのことではあったが、私としてはこの日の夜あたりから本格的にやばくなってきたものと認識している・・・

2 件のコメント:

  1. うんうん、ツェルトかなり使えますよね。
    軽いし、山行終わってからの後片付けも楽だし。
    体が小さいので、ちょうどいい大きさだし。
    ただ、もうちょっと高さがあるといいけど。
    私は無雪期はもう絶対ツェルト派です。

    っていうか、皆さん、よくおなか壊しますねw

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  2. てるさん
    無雪期ツェルト使っていらっしゃるんですね!
    まぁ、使ってみて思いましたけど、これで十分ですよね。てるさんくらい小柄だと余計。
    強いて言うなら結露が気になりましたけど、結露気にするとこまでいってしまうとダブルウォール一択とかになって大分選択肢狭まりますし。

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