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累積標高があまりない割に制限時間は長い。 マップの北半分は180kの選手しか通過しないエリアになる。つまり3~8のエイドはこの19人のためだけに設営されているのだ。夜中の眠くて寒い時間帯、いつ次がやってくるかもわからない中でずっとエイドを運営してくれている人達がいるということは本当にありがたいことだ。 |
皆と朝食何時にするとか出発何時にするとかそういう話を一切しなかったけれど、外が明るくなってきたなと思って外に出たらご飯棟に皆が集まっていたので合流。
テーピングしすぎな人w |
スタート前も食べ物が用意されていてギリギリまでエネルギーチャージができる。 とはいえ私はもうお腹いっぱいなので食べない。仲間はまだ何か食べているwww |
Start/ Muang Khong SAO Office 10:00
CP1/ Huay Ngu Lerning Centre (10.9km) 11:47
180kのエントリーリストには23人の参加者が掲載されていたが結局スタートしたのは19人だったよう。揃って記念撮影をしてからスタートしたが、写真を撮っている間に10時を過ぎてしまい結局10:02くらいにスタートした。ゆるいなw
今回の作戦としては、兎に角序盤突っ込まないこと。脚が元気で走れたとしてもキロ6分半以上のペースで走らない。そして100マイル以上のレースは2度目なので、前回の教訓を踏まえてお腹に刺激のある食べ物を控えるようにすること(前回は130kmあたりでカップヌードルカレー味を食べてお腹を下し、気分が悪くなった為)。特にここはThailand、少しでも気を抜けば食べ物なんて全部刺激物である。油断ならない。
スタート直後は会場すぐ横の幼稚園の園児たちがお見送りしてくれてなごむ。幅のあるロードがスタート後暫く続くうえ出走人数が少ないこともあって、前回のTGTのように序盤シングルトラックでプッシュされて走らざるを得ないということもなく、ジョグペースで進む。肌を刺す日差しが痛すぎてすぐにアームカバーを装着。
牛やらバッファローやらがうろつく (夜中も森の中からカウベルが鳴っていたり、トレイルで牛が寝ていたり。) |
自作のタイム表と標高図、結局レース直前になってCut Off Timeがかなり変更されて最大45分くらい変わってしまったので、自分のタイム表もほぼ意味を為さなくなってしまった・・・w(海外レースあるある) |
軍隊的な人かと思いきや、Forest Guardみたいな人達らしい |
序盤は4-5人のパックになっていて、エイドの度に数人集まってはまた離れて、というのを繰り返していた。
CP1 どんなものが食べられるのかな!?とワクワクで到着したがちょっと食べ物が少なくて焦る。今後この感じだったらエネルギー足りなくならないかな・・・ 因みに写り込んでいる選手は現地では有名なYouTuberらしい |
ブリーフィングで「徒渉は前半に2回ある」と言われていたが、結果的に10回以上の徒渉w ここはまだ浅い方。深い徒渉は膝くらいまであった。ちょっとクールダウン。 |
CP2/ Ban Huay Ya Sai (22.3km) 13:59
ここは何かあるぞ(食べ物) |
紙に包まれたおにぎり。具は揚げた魚のほぐし身のようなもの |
14:45頃にマップ北側へ入る分岐に到着。ここから先暫くは180kのためだけのコースだ。たった19人のためにここを夜通し運営してくれるなんて頭が下がる。
CP3/ Wat Kong Lom (33.4km) 16:08
CP2~CP3は完全に道路で、横をバンバン車が通る脇を黙々と走り続ける感じ。レースの総距離を考えたら別に歩いていても良かったのかもしれないが、流石に平らな道路は走らなきゃだめかななどと余計な使命感でジョグを続けてしまった。この区間も当然ほぼ日陰などは無く、たまに建物の影を渡り歩いたりなどしてしのぐ。ここを通過する時間帯が午後の一番日の高い時間帯だったのは運が悪かった気がする。セブンイレブン発見!しかしこのレースのルール的に、途中で買い食いしていいんだったっけか??と考えて結局スルー。アイスとか食べたかった。 |
ようやくCP3!ここで食べたコーヒーゼリーみたいなものがとても美味しかった |
CP3はGPXに示された位置よりも若干先にあった(中々出てこなくて焦った)。パックはロード区間で少しほぐれてきて、ここでは私の後から2人だけ合流してほかの人は見えなくなってしまった。
エイドのお姉さんにお手洗いを案内してもらい、ここで多分初めての用を足したのだったと思う。私は今回もまた生理2日目、出血は落ち着いていたものの、用を足した圧でタンポンが若干下に降りてきた(男性には言っている意味がよくわからないと思いますが)。うーん、タンポン交換しておけばよかったか。違和感に気付いたのはお手洗いを出てしばらく走ってからだったので引き返す訳にもいかずそのまま進むことに。気持ち悪いな・・・
CP4/ Doi Dum Viewpoint (48.2km) 19:32
CP3~CP4は1000mアップの登り。1000mも登るのだから流石にこの区間は登山ぽい感じになるのかなと期待を寄せたが、林道をひたすら1000m登るという苦行であった。しかも序盤はまだまだ日が高くて暑い。気温は体感的には37度くらいあったんじゃないだろうか。本当に暑かった。
日照り・・・ |
伝わるだろうか、この激坂の角度・・・(写真だとなかなか難しい) |
インテリアとしてしか見たことがなかったのでびっくり |
字は読めないけど、標高書いてある感じだしまぁ山頂だよねw お疲れ様でした。 こういう手書き風の文字だとGoogleレンズでも判読ができない・・・ |
ここでまた何人か追いついてきて一緒になる(序盤から近くにいるYouTuberふたたび) |
チキンライスみたいなやつとフライドチキンとウィンナーのお弁当(完食)。 冷えてたけどまぁお腹すいていたので美味しくいただいた |
CP5/ Pai SongNgae Lerning Centre (63.9km) *Drop Bag 22:54
CP4~CP5の間で一度右の足首をぐねった。それほど酷い捻り方はしなかったが、これを繰り返すと致命傷になりかねないので慎重にいく。右足を捻ったから右足を気にしていたが何故かCP5直前頃になって左足首に痛みが出始める。痛みが出たことがないような所に痛みが出たりするのが100マイルなんだよなぁ・・・とぼんやり思いながら、その痛みが何に起因するのかそしてどういう着地の癖がこの痛みを悪化させるのかというようなことを考えて細かく修正しながら進む。特に右足を庇って左足に痛みが出てきたという感じでもない。
幅の広い道とはいえ地面がどろぐちゃのところも多く、足元にはかなり気を遣っていたと思う。しかしどう考えても田んぼのぬかるみにしか見えないようなところなのに足を置いても全然沈まないのが不思議だった。何で沈まないんだろうなとぼんやり考えていたら、牛の足跡に自分が足を置いているからそれ以上沈まないのだということに気付いた。自分より重い存在が、しかも大きな足跡をつけていってくれているから、沈まないのだ。これは助かる。
幅の広い道とはいえ地面がどろぐちゃのところも多く、足元にはかなり気を遣っていたと思う。しかしどう考えても田んぼのぬかるみにしか見えないようなところなのに足を置いても全然沈まないのが不思議だった。何で沈まないんだろうなとぼんやり考えていたら、牛の足跡に自分が足を置いているからそれ以上沈まないのだということに気付いた。自分より重い存在が、しかも大きな足跡をつけていってくれているから、沈まないのだ。これは助かる。
ようやくCP5、Drop Bagポイント。 |
SalomonからHOKAへ |
スパイス系を避け、辛くないお粥みたいなインスタントのものを食べる。 毎回エイドにあったトムヤムヌードルはレース中は我慢し、ゴールしてから食べたw |
人によってはここで全身着替えている人もいた。私は靴を替えただけで他の衣類は着替えなかったが、ここへきて肛門の右脇にデキモノが出来ていることに気付いた。はじめはデキモノかなと思って触っていたらヒリヒリと痛い。これは股擦れというか尻擦れ!?酷い尻擦れでミミズ腫れのように膨らんでいてデキモノかと勘違いしたようだ。でも左右の尻が擦れたのなら何故右だけが擦れていて左は擦れていないのか。謎は深まるばかりだ。謎解きをしていても仕方がないのでとりあえず何か塗ることにする。ということで擦れには一択、プロテクトJ1を塗り塗り。まだレースは3分の1しか終わっていないというのに塗るだけで痛くてヒリヒリ沁みる。パンツの中に手を突っ込んで軟膏を塗りながら思う、私はこの先大丈夫なのか。
クルーによる撮影。まだまだ元気。 笑っているけど実は尻が痛い。 |
彼はドロップバッグにビールを入れてて、ここで飲んでた(強い) |
序盤まったく見かけもしなかったトゥイーティーTシャツの人(写真右)はCP5に着く少し前で急に追いついてきて、この先ゴールまでずっと一緒だった。途中離れたりしつつも長いこと一緒で、相手が私にペースを合わせていたのか、向こうが1人で行きたくなかったのか、私が1人だと心細いだろうと思ったのか、そのあたりはよく分からないけれど、英語が多少わかる人だったので眠い時間帯の話し相手になってくれたのは有難かった。終盤私が文句やら溜息やらばかりだったのは申し訳なかったが・・・
CP6/ Ban Hua Pai (76km) 1:59
まだ一晩目。眠気はなかったような気がするが、日中の暑さで大分やられていたのである程度の疲労感はあった。そしてCP5を最初に出発した私に追いついてきたのはトゥイーティーとYouTuberだけで他の人は次のCPに到達してもまったく追いついてこなかった。夜間の失速か、はたまた仮眠だろうか。そして自分が撮った写真は1枚もなかったw(暗いしね)
一旦山頂まで登り終えているので下り基調のセクションだった筈だが、そんなに下ったような記憶もなく、CP6も少し登った先にあったような気がする。
こんな時間に到着するもんで、エイド担当の人達も半分眠っているような感じだった。というかここのエイドに居たのがほぼ子供みたいな年齢の人達だったので申し訳ないような気持ちに・・・(大人のこんな遊びに付き合わせてごめんよ・・・)
一旦山頂まで登り終えているので下り基調のセクションだった筈だが、そんなに下ったような記憶もなく、CP6も少し登った先にあったような気がする。
こんな時間に到着するもんで、エイド担当の人達も半分眠っているような感じだった。というかここのエイドに居たのがほぼ子供みたいな年齢の人達だったので申し訳ないような気持ちに・・・(大人のこんな遊びに付き合わせてごめんよ・・・)
なんかもう子供では?という感じの子たちに世話になる |
寝転がりながらも撮影を忘れないYouTuber。かなりお疲れの様子。 発泡スチロールのケースの中にあるのがおにぎり。 |
CP7/ Sangvalwit School (85.5km) 4:19
夜は続く。
ブログに書きたいことを忘れないようにと思って、CP6くらいまでは少しずつスマホのメモに残していたのだが、このあたりからトゥイーティーと一緒だったこともあってメモがなく記憶も薄い。なんやかんや喋りながら進んでいたのだったと思うが。そうこう言っているうちに明け方になってきた。ちょっと眠い。でもなんだかカフェインを摂りすぎているような気がしてきた。エイドに毎回、250mlくらいのサイズのペットボトルのミルクコーヒーみたいなものがあるのでついつい飲んでしまうのだが、この疲れ始めて気温も低い時間帯に冷えた珈琲をブチ込むのは胃腸にとってあまり良いことではなさそうである。コーヒー止めておこうかな、まだちょっと眠いぐらいだしもうじき朝だしとか思っていたが、なんだか急に思い出したように眠くなってきてあくびがとまらなくなってきた。トゥイーティーは少し横になろうとしてエイドの人に交渉していたが、置いてあったベッド状のものはエイドスタッフの仮眠用だったようで、そこは使わないでくれみたいなことを言われていた(多分)。結局仮眠はとれず一緒にCP7を後にした。コーヒーは飲まなかったのだったと思う。もうじき夜明けだ。
CP8/ Ban Nam Bo Mai (98.3km) 7:43
朝がやってきて雲海が現れた。日が昇ればそれなりに目が覚めるのは不思議なものだ。Finally we overcame the night section!! とかなんとか言ってみたけれどトゥイーティーも英語があやふやなので伝わっているのかよくわからない。なんかニコニコ笑ってくれはする。そしてレースはようやく半分を越えた。ペースダウンするかもしれないけれどもしかしたら思ったよりも早く、40時間くらいでゴールできて、完璧にコントロールしたゴールができるかもしれないなんて夢みたいなことを考えて、その妄想に感動して泣きそうになったりなどしていた。気が早い。
ここのエイドは明るくて広かった |
ねっちょりした雷おこしみたいなお菓子。美味しい駄菓子といった感じ。 ひとつ手前のエイドでテイクアウトしたおにぎりはこのエイドで消費した |
CP8/ Ban Nam Bo Mai (98.3km) 7:43
朝がやってきて雲海が現れた。日が昇ればそれなりに目が覚めるのは不思議なものだ。Finally we overcame the night section!! とかなんとか言ってみたけれどトゥイーティーも英語があやふやなので伝わっているのかよくわからない。なんかニコニコ笑ってくれはする。そしてレースはようやく半分を越えた。ペースダウンするかもしれないけれどもしかしたら思ったよりも早く、40時間くらいでゴールできて、完璧にコントロールしたゴールができるかもしれないなんて夢みたいなことを考えて、その妄想に感動して泣きそうになったりなどしていた。気が早い。
でこぼこで歩き辛い。無駄に捻挫をしないように慎重に歩みを進める |
ここのおにぎりはガパオ!ちょっと味薄め。 食べづらいからこれ使いなよ!といってトゥイーティーが2本持ってきていたカトラリーを1つ私にくれた。(私もカトラリー持ってたけどw) |
直接見ていたら特に何も思わなかったが、客観的に写真でトゥイーティーを見るとあまりにも小顔長身美脚すぎてビビる |
後編または中編へつづく
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