2011/05/24

20110523-25_西沢渓谷 ‐ 三塩軌道 - 黒金山 - 乾徳山(2日目)

<<注意>>
この日のルートは踏み跡もテープもありませんので止めた方がいいです。
登りも大分厳しいですが、下りで使うのは絶対に避けた方がいいと思います。

11:55 三塩軌道跡の行き止まり地点付近より出発 

↓ - 5:25 ノンストップバリルート(そのへんの尾根)
17:20 メジャールート復帰
↓ - 0:35
17:55 幕営
天気予報では10時過ぎに雨が止むという。

しとしとと降り続ける雨の音、そして重なる沢の音。
聞こえてくるこれらの音は、
テントからだと一体どちらがどちらなのか判別がつかない。
なんだか凄い豪雨?いや実はそうでもない。
けれどこの後止むなら止むまで待とうか・・・

とかなんとか思いながら惰眠を貪る。

いや、明らかに寝すぎだ・・・・
こんなに日が高くなってから出発とか、初っ端から危なっかしいじゃないか。
とりあえずテント撤収の前に、改めて空身で沢の様子を見に行く。

思ったほど増水している様子はない。
かと言って増水していない訳でもない。
やっぱり足を濡らさずには渡れない。
初渡渉がこのバリルートというのも何だか嫌な予感がする。
うーん

渡渉は諦め。
昨日来た軌道跡を戻ると、今日は雨の後で滑落しそうだし、
そもそも3連休でこんなとこピストンするのもうだつが上がらない・・・
軌道跡をどこまで進んだか、地形図見てもイマイチよくわからなかったけど
幸いにして山旅ロガーでログがとれていたので、
今自分達がP1493の少し先に居ることだけは分かった。
この辺りから尾根を登れば、とりあえず黒金山・ゴトメキのある稜線に出るはず。

ということで
適当な尾根に突っ込んで、黒金山方面へ登ることに。

さあ!これからが本番です!
沢の増水にびびりながら沢筋に張ったテントを撤収し
(増水しなくてよかった)
軌道に戻って少しだけ道を戻り、
取り付けそうな所から適当に登り始めます…
私が70Lグレゴリーザックを使うのは、前回のテン泊つまりゴトメキ以来。
たまたま家に置いてくるのを忘れたゴトメキ界隈の地形図くんは
偶然にして必然の如くザックにいらしたのだけれども、
これはつまり、これから登ろうとしているエリアの地形図じゃないですか。
少しだけ、エリアから外れた場所も歩かなくてはならないけれどまぁどうにかなるだろう。

登った通りには下れないだろう、と思いつつも、
万が一ということもあるので一応ルートサインをつけながら歩く。
振り返ると、もう戻れないであろう沢が見え隠れ。
さよなら一期一会な沢の景色よ・・・
苔むした道をするすると登ります。
道はないですが、普通に歩けます。
しかしだんだん様子がおかしくなってきました・・・
たまにしか展望が無い。
あれ?wwwww
こっちに向かって歩いてくるワタクシ
しんどすぎて写真が非常に少なかったですが、
稜線出るまでのこの大したことのない距離を
5時間半もノンストップで登り続けてますからwww
石楠花地獄半端なかったです・・・
・石楠花が生い茂りすぎてて地面が見えない。
・地面が見えないので適当に歩を進める。石楠花の木の上を渡り歩いてる状態。
・たまに石楠花の木の上から足が滑って、ズボッと地面に達する⇒ハマる。
・ていうか周りの山とか見えなくて、上は空しか見えない。

ぬうー!こんなの初めてじゃ!
行く手を阻む枯れ木は折って放り投げ、どうにかルートを確保しつつ登る。
兎に角進むしかない・・・
 (とか言って、そう思っていたのは私だけだったらしく、マスタは
「石楠花地獄の一番酷い状態のが20分以上続いたら引き返そうと思ってた」
らしい。。。いや、私は絶対に登るしかないと思ってたけども。)
 滑落する危険のあるようなところは殆どないけど、
とにかく自分がどこにいるのか全然わからないような所ばかり。
なんせ展望がない。
当然携帯のGPSも電波も入らない。

とりあえずコンパスと地形図だけが頼り。
登る方向はわかっているし、上を目指せばよいし、
地形図を見る限りでは、進退窮まりそうな崩落地や崖もないだろう。
 しかし、想定していたよりも長いし時間がかかる。
なかなか稜線に到達しない。
この尾根が稜線なはず!と思っても裏切られてばかり。
このまま日が暮れるのだけは避けたい!

石楠花⇒針葉樹⇒ルート復帰に期待⇒また石楠花⇒
針葉樹⇒ルート復帰に期待・・・
 とまぁ、この無限ループですよトホホ・・・
諦めかけて無心で登っていたその時、ふっと目の前に出てきた踏み跡。
&赤テープ!!!
最初に見つけたのはこのテープではなくてもう1つあったテープ。
ここに2箇所テープがありました。
あああああ抜けられた!
と、今来た道のすぐ脇に、それなりの踏み跡が合流しているのが見えました。
この踏み跡は、西沢渓谷からすんなりと黒金山に登るルート、つまり
軌道跡に突っ込まずに大人しく黒金山に登るためのルート。
まぁ我々には縁のないルートということで・・・・・
テープの近くにこの大きな看板があります
メジャールートなのにこの道標の壊れっぷりは一体・・・
既に時間は17時を回っているので、
ぼちぼち幕営地点を探しながら歩くことにします。
もう今までのは何だったのかというハイウェイ。るんるん。
でもあまり人が通らない道なようで、かなり道は苔むしておりましたよ。
山奥感を味わえる上に安全、という点でこのルートは素敵です。
(とりあえずは西沢渓谷から大人しく登ってくださいませ・・・)
 30分ほど歩くと、少し開けた場所が。
このぐねった木の立つ場所で幕営することにしました。
何かと物をかけておくのに便利
まだ明るいからと言って、夏場はいつも結構遅くまで歩きがちなのですが、
それで毎回朝が遅くなるので、今回はこれまでの反省を踏まえ、
早い内に手を打ってみました。
夜は瞬間美食のグリーンカレー食って、なんだかんだで20時過ぎ就寝。
やっぱアジャンタのが美味いねとか言いながら脚を見ると痣だらけでした。
そして腕が筋肉痛になりはじめておりました。

3日目へ続く

2 件のコメント:

  1. >あああああ抜けられた!
    うひゃぁ~よかった。。。って無事に帰っているからupされんいるんでしょうけど。どきどきしました(*^_^*)。
    oota(^^ゞ

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  2. >ootaさん
    ここは本当に道でもなんでもないので、うっかり
    「ああ、この軌道跡いきたいけど、ピストンもアレだし、
    このルート行けるみたいだから」なんていって
    これ参考にされちゃうと、高確率で遭難になりますw
    バリ慣れしてて地図読めるなら大丈夫と思いますが
    普通に道があると思って入る人とかがいたらマズイです・・・
    獣道どころの騒ぎじゃなかったですw

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