2018/09/15

20180913-18_朝日連峰-飯豊連峰(3日目:大朝日小屋-五味沢+越後下関温泉巡り)

2018/09/15 (Sat)
5:45 大朝日小屋
 - 0:15
6:00 大朝日岳
 - 0:55
6:55 平岩山
 - 3:10
10:05 大玉沢出合
 - 1:00
10:55 角楢小屋
 - 1:00
11:55 大石沢小屋
 - 0:55
12:50 五味沢

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寝床がすべて二階にまとまっている大朝日小屋。5:00前に動き始める人は、身支度や炊事は1階でやるようにとの指示があった。私の起床予定は4時半過ぎだったので、前日のうちに大きな荷物は1階におろしておいた。朝日に誘われて人々が小屋を出たり入ったりしている。その幸せなそわそわ感に胸がときめく。
この日の午前中は雨予報だったから雲は多めだったが、朝焼けが見られただけでも万々歳だ。まぁ今日はもう下山するだけなので、しばらく晴れていてくれれば嬉しいけれど、そうでなくてもどうにでもなるだろう。小屋から大朝日岳を経て(これでかれこれ4度目の登頂w)、平岩山へ。
大朝日から平岩山に向かう稜線。
向かう先をずっと見ながら歩きたいと思うけれど、行く手を既に雲が覆っている・・・
(この後この雲がどんどん増える)
少し色づいていて綺麗
平岩山を過ぎて北大玉の分岐あたりに差し掛かった頃、雨が降ってきた。昨夜、明日は五味沢に降りますと小屋番さんに伝えたら「そこに降りるのか」と意外そうな顔をされたのが少し引っかかっていたのだが、歩いてみてちょっとその理由がわかった気がした。蛇引清水という水場のあたりから先の降りがかなり急なズルズルで膝にくる。雨だったこともあり、何度か滑った。そんな中ここを登りで使っている人に何組か出くわしたが、登りでこのルートというのはかなり辛そうな。。。

ところで、このルートについて、地図に「一本丸太の吊橋」という表記があったのだが、前日小屋にいた人が「あの吊り橋は結構びっくりしますよ」と言っていた。私は両腕で抱きかかえられる太さの丸太とかそういうのを想像していたのだが・・・目の前に現れたのはこれだった。
え?
幅にしたら10cmくらいか。しかも縦方向に何度も継ぎ足ししてあって、その隙間が20cmくらいあるところもある。丸太の吊橋は合計で2つあったのだが、1つ目は沢床も歩けるとのことだった。でも一旦降りてまた上がってくることを考えたら絶対に橋を渡った方が早い。というか、渡るな危険と書かれていないので、渡っても差し支えのない強度があるということだろう。いやそれにしても怖い。
ハーネスもないし、こんなの想定していないからスリングも1本しかない。とりあえず気休めでスリングをザックのウェストベルトに縫い付けられたデイジーチェーンのようなものに通してカウヒッチにし、カラビナを吊橋のワイヤーにかけて渡ることに。とはいえ2歩進むごとにカラビナはワイヤーを乗り越えなければならないので、付け替えのためにカチャンカチャンとやる。その行為だけでも十分怖い・・・。
渡り終わったところかな?
なんとか渡り終えてまたしばらく進むと再び吊橋。こちらは更に距離が長い・・・・・しかも沢床も歩けるとは書かれていないので、吊橋を渡るしかない。こちらもカラビナをかけてどうにか渡りきる。それにしてもさっきすれ違った人達は皆平気な顔してここ通って来てたのか?東北の人達すごすぎる。
因みに吊橋の縦部分は丸太だけではなくワイヤーも引いてあるので、いってみれば綱渡りみたいにワイヤーの上を歩いている感じだった。見た目だと、左右にぐわんぐわん揺れそうな感じがするが、実際はそこまで揺れない。

後で別の小屋番さんから聞いたところによると、朝日連峰は雪が深過ぎて普通の吊橋だと雪の重さで壊れてしまうという理由で、どこも基本的にこのタイプらしい。そして、二人以上乗ると結構揺れますよーとのこと。いや、こんな橋に二人以上とか乗らないでください・・・。自分が歩いている時に後ろから誰かに歩かれて揺れたら泣くわ。
手前の方、よく見ると最後まで丸太が渡されていない。ここはワイヤーを歩けということかなw
最後の吊橋はようやく丸太ではなくなったものの、ものすごいひん曲がり方。普通だとこれでも結構怖いと思うはずだが、最早これくらいでは寧ろ「幅もあって立派な吊橋だな」と思ってしまう程度には麻痺している。

最後の最後まで気の抜けない下山ルートを終えると雨は止み、あとは舗装路歩き。大石橋から2時間40分と書いてあり、バスの時刻まで結構ギリギリだと思ってだいぶ頑張って歩いたのだが、なんだか1時間程度で着いてしまった・・・。

お風呂のある、白い森交流センターりふれという施設からほど近い五味沢バス停で待つこと30分ほどのバス待ちの間に、足を汗拭きシートで吹いてサンダルに履き替え、目の前の自販機でコーラを飲む。バス(小国町営バス北部線)は車内の電光掲示と車内アナウンスのバス停とが微妙にズレていたので、ちゃんと降りたいところで降りられるかドキドキしたが、無事小国駅で下りられてほっとした。乗り換え時間はわずか3分だったが乗り換えにも成功。トイレに行く暇もなかったが、トイレ付きですごく綺麗な新しい車両だった。
乗り換えにもし失敗していたら、小国の駅で3時間くらい待つ羽目になっていた・・・
この駅の周りには温泉なども何もない。
飯豊連峰へは、小国駅から梅花皮山荘まで(夏季は飯豊山荘まで)のバスも運行しているのだが、私はそのルートではなくもっと北から歩こうと思っていたので、小国から電車移動となったのだ。そしてついに目指していた越後下関に到着!
5泊の参考でお風呂に入らないのは私にとっては別にどうってことないのだが、一旦下山して次の山域に移動している途中に温泉地があるのならば行くしかないじゃないか!というわけで少し物悲しい町ながらも温泉がたくさん楽しめる越後関川の町を探訪。今回は借りなかったけれど、湯めぐり自転車も借りられるらしい。関川村の温泉詳細はこちら

行きたい共同浴場が2ヶ所あって、きっと共同浴場だから石鹸を使えなかったりするのかなと思ったので、まずは普通に体を洗うため桂の関温泉ゆ〜むへ。次は湯沢共同浴場
こちらは硫黄系でした。
ここで出くわした新潟のご婦人2人組は光兎山という山を登って来たとのことで、湯船につかりながら一緒に話をさせて頂いた。こちらも大きなザックを背負って温泉に来ているので、自ずと山の話になったのだが、これまでとこれからのルートと、この辺で食べ物屋さんありますかねなどと話したら、車だから送ってあげるわよと有難いオファー。でもまだ私もう1ヶ所温泉入りたいんですよと悔しながらもお断りした。
続いて少し塩っぱいお湯の雲母共同浴場へ。越後下関に着いたのが14:35で、そこから18時過ぎまでに3ヶ所をすべて歩いて移動したのでかなりタイトだったが十分楽しめた。わざわざ体を洗うためだけに、最初は共同浴場ではない普通の温泉施設にも行ったけれど、このあたりの共同浴場に石鹸NGなどの草津の共同浴場的なルールは無く、皆自分の石鹸やシャンプーなどを持ち込んで使っていた。
米どころ新潟の町をひたすら歩いて温泉を巡る
雲母温泉でもまたご近所の奥様と一緒になり、おすすめのシャンプーを強く勧められ(笑)、既に私は髪の毛洗ってから来ているのに何故か二度洗い。お風呂から上がって脱衣所にいると、先程の湯沢温泉の2人組が本当に追いかけてきて、ガラガラと扉を開けたw 追いつけたら追いつくわねって、口だけじゃなくて本当に追いついてきたのにはびっくりした。しかも一緒にご飯→大石ダムまで送ってあげるだなんてって言うじゃないの!いいんですか!!本当にいいんですか!!
焼肉定食!
高校時代のワンゲル部の友達で、当時は顧問の先生が厳し過ぎて、卒業後はまったく山に登っていなかったというお2人。歳をとってまた何故か一緒に登り始めて、今は低山藪山ばかりに行っているという(低山藪山の本を見ては突撃しているらしいw)。類友なのだろうけれど、なんだかそういう人ばかり寄ってくるなぁと思いながら、楽しくご飯を食べて、コンビニ立ち寄り付きで大石ダムへ。絶対虫いるよ!刺されるよ!蚊取り線香と蚊取り線香ホルダーあげるから使って!怖いからテント張りなよ!としきりに言われ、ダムの管理棟のところで彼女達をお見送りして就寝。私にしては珍しくアスファルトの上でテントを張って眠ったが、テントに網戸をつけてきていたため、網戸にして眠ったら涼しくてとても熟睡できた。
※ 便宜上、上の地図はすべて徒歩ルートとなっていますが、本文でも書いている通り実際にはバス、電車、車、徒歩で動いています。

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