GWに人並みに遊びに行くのって何年ぶりだろう。
遡行図はすうじいのページの遡行図を持参。
しかしこの沢、規模がコンパクトなので全体的な展開が想像以上に早く、小規模ゆえに滝も小規模なので、正直どれがどれなのかいまいちわかりづらかった・・・
(遡行図のせいではなくて多分我々の慣れの問題のせいだけど)
■4月29日(日)晴れ
10:09 道の駅みとみ下車
↓ - 0:08(準備などあれこれ)
10:17 雁坂峠入口(みとみのすぐ向かい側です)
↓ - 1:00
11:17 沓切沢橋
↓ - 0:10
11:27 沢に下る
↓ - 0:46(入渓準備など)
12:13 出発
↓ - 0:10(沢を下る)
12:23 ナメラ沢入渓
↓ - 0:40
12:57 中ノ沢出合
↓ - 2:13
15:10 二俣手前、P1600付近にて幕営
お馴染み山梨市営バス西沢渓谷行に乗り、西沢渓谷のひとつ手前の「みとみ」で下車。
GWだしきっと人が多くて座れないだろうという懸念は杞憂に。
西沢渓谷直行の臨時便が出ていたため殆どの人はその臨時便に吸い込まれた。
結局各駅停車の通常便は然程の混雑もなく発車、ていうか、休日でもこんなに空いているのかと
若干の衝撃を受けつつ。
臨時便が出たということもあり、知らない運転手さんが運転していた。
臨時便が出たということもあり、知らない運転手さんが運転していた。
みとみより手前で皆降りてしまった |
道の駅みとみ殻道路を挟んで逆側に雁坂峠登山道入口の道標と釣り場入口の看板が立っているのでここから入る |
さすがGWというだけあって釣り場は賑わっていた |
ここで鋭角に曲がり上へあがっていく |
暑い こういう場所で延々日を浴びるのが何気に一番日焼けするような気がするよね |
見下ろすと、左下に雁坂トンネル料金所が見える。 車でアクセスの場合はこの手前左側のパーキングに停めると便利とのこと。 |
1時間ほど歩くと沓切(くつきり)沢橋に到着。もう少しで入渓ポイント 但し下に見えているのはナメラ沢ではない |
矢印のように踏み跡があるのでズンズン進む 早く沢に入りたいのに結構登らされる 因みに、上へ登らずそのままこの橋の下の沢に降りる踏跡もあった |
橋を渡った左側にこのような注意書きもあり。 |
ここは雁坂峠に向かう人のためのメジャールートでもあるので踏み跡は明瞭。 |
結構登らされたつもりでいたけれど時間にしてみるとたかだか10分程度か。
トレイルの山側に、ご丁寧な道標が現れる。その示す先は藪で、トレイルから沢の姿は見えない。
有名どころなので入渓ポイントだけはしっかり示してある模様(その割に沢筋には殆どルートサインはなかったけど) |
藪を降りていくと沢が見えてきた。でもこれはナメラ沢ではなくて峠沢 間違ってこれをしばらく遡行してしまった方もネット上にチラホラ。 ここから少し沢沿いに下って現れる二俣から先が、ナメラ沢の遡行の始まり |
お着替えタイム 今日は暖かそうなので沢用の上着(?)はナシで。 |
こちらへ少し下って |
二俣で方向転換。こちらがナメラ沢 |
左岸を巻く |
大したことなさそうに見えて、私には最後の一歩がキツかったw マスタにスリングを出してもらって引き上げてもらう(多分荷物がなければ登れるんだろうけど) |
全体的に想像以上に地味で淡々とした沢。中ノ沢出合 |
沢の中にある岩に何故かこんな人工的なものがwww(しかもちゃんとネジがしめられている) |
物凄い悪そうな臭いを放つ葉っぱ。食べられそうじゃない?と臭いを嗅いで即考えを改めた。 これは一体何??中ノ沢出合を過ぎた辺りに群生していた。 |
6m滝(10:1と記述のあるとこぽい) |
なんかもう全体的に地味 |
ヌメってて見た目よりは怖い |
多分15m×30m美滑滝の辺りかと |
おお、雪渓が出てきた(まだその先のことを想像するに至っていない) |
そろそろ幕営、、、ということで、水場によさそうな流れを探すも、ここはNG。 |
場所確定。整地が要らないほどキレイに整った地面。 位置的には、GPSログがぐちゃぐちゃ混線してる辺りが幕営地。 |
煙の流れが読み易いので寝床側に煙が来ないのは良かったが、焚火に当たろうとすると
沢沿いの冷たい風にも当たる羽目になるという、如何ともし難い状況に。
点火 |
フック的なものを忘れてしまったため、キーホルダーとかの丸環をベロッと開いてこの形に展開。 なかなかの安定感。 |
沢の風が強くて焦げてる臭いがよく分からなかった・・・ということで下の方結構焦げた。 |
家の残り物持ってきて炒めた、名もなき料理 |
料理は見た目じゃないっ。この得体の知れないモノをご飯にかけて食べるとこれがまた案外美味。 具はニンニク、セロリの葉っぱ、ツナ、鷹の爪、ネギ、とかだったかな。 味付けは冷蔵庫に残っていた生ラーメンの汁ぽいやつw 適度な油分がまた良し |
結局寝たのは20時過ぎ。
8:25 出発
↓ - 0:40
9:05 二俣
↓ - 3:55
13:00 稜線
↓ - 1:30
14:30 雁坂嶺
↓ - 0:25
14:55 雁坂峠
↓ - 0:20(沢装備一部解除)
15:15 雁坂峠出発
↓ - 0:22
15:37 井戸ノ沢(水補給)
↓ - 0:45
16:22 沓切沢橋
↓ - 1:08
17:30 雁坂峠入口
ビリー缶以外の鍋もないのでやむを得ずその中でちゃんぽんを作り、食らい、出発。
FDのラーメンの具なるもの等や魚肉ソーセージを突っ込みそれなりのものになる。
が、汁がなんだかおかしな色に濁っている。ちゃんぽんの白濁とはまた異なる濁り、、、まぁ気にしない。
出発。写真の奥、左の斜面から注いでいる流れを昨夜の水場とした |
水場にした流れ。遡行図のどれにあたるかはよくわからない。 |
二俣到着 |
遡行図右上に「丸太組」とあるのがココ。遠目だとよく分からないが、近付くと物凄く立派な丸太で圧倒される |
倒木が酷いせいで無駄にずぶ濡れになりながら登るポイントも。(ここだけだけど) |
ありえないwww なんだこの倒木嫌がらせか |
澱みにはオガクズのような薄黄色のカスのようなものが溜まっており、とても飲み水にできる気配ではない。
マスタは「枯葉の栄養価が高くてこうなるんじゃないの?」とか言っていたが、どうも違う気がする。
まだ水汲まなくていいかな、そろそろ限界かな、味見してみようかな、いや土の味がしてこれは飲めない、
とか何とか言いながらも、まだ標高的には大丈夫だよねまだ水涸れないよね、
と思いながら歩くこと数十分、水は涸れないのだが予想外の展開にしばし唖然とする。
(中盤で予測しろよという話かもしれないが)
ああ、、、雪渓ですかそうですか |
だから沢水こんなに濁ってるのね。そうか雪どけの水って濁るものなのね。
春の沢なんて初めてだからそこ想像つかなかったよ。まぁこうやって色々学んでいくんだよね・・・
というわけで水は残っている僅かな水だけでどうにかしのぐことにして汲むのは諦め。
とりあえず沢筋のすぐ西にある青笹尾根に上がってみる |
そもそも「青笹尾根に乗る踏跡がある」という記録も見ていたので、尾根に上がれば踏み跡が
あるんだろうと思って乗ってみたものの、そんな沢ルートの脇の薄い踏み跡の気配なんて
これだけ雪が積もっていたらわかる筈もない・・・
しかも踏み跡がないばかりか藪の濃さが際立つ尾根。
足元の雪を気にしながらかき分けられるような次元の藪ではない。
しばらく尾根を進んでみるも藪が濃くて身の危険を感じ始める このまま進んで果たして稜線まで今日中に辿り着けるのか??? |
やめ!とりあえず沢筋に戻ります |
積もっても腐っても沢筋、一応ルート上だし地形的にも迷う要素もなく、藪もないのでここを進むことに。
問題はこの雪渓。たまに踏み抜くと、下には沢の流れがある訳で、これがまた冷たい。。。
季節的に気温がそれなりに高いので凍傷とかそういう心配は無いにせよ、、、
キックステップ先頭担当。1本だけあるトレッキングポールでできるだけ足に重量がかからないようにしながら進む (そうすることでとりあえずズボッてのは防げる) |
1歩1歩が遅い・・・ |
ようやく稜線が見えてきた |
稜線の積雪もよくわからないが、、、GWだしトレースはあるだろうから、な、、 |
何気に破風山の界隈くるの初めて |
稜線からの眺め |
トレースはしっかり付いていたがこの雪・・・ |
この雪、雨予報なし、でレインスパッツを持参していなかった為、靴に履き替える訳にもゆかず
とりあえず沢装備のまま突っ込む。まぁ別段問題はなかったし、寧ろ歩き易かった。
雪が溶けてドロドロのトレイルも、最早水でベシャベシャな沢足袋であれば気にすることも無い。
ネオプレンでがっちり固めた足元に死角無し!
そしてこの時期で気温が高いということもあり、雪の中に埋まっていても想像以上に足が暖かい。
もうバスは間に合わないかもしれないけれどまだ望みは捨てていないので頑張って進む |
晴れの予報だったのに今日はずっと曇り空 |
雁坂峠が見えてきた。 入渓してから初めて人に会う(GWだというのに)。 |
しかしまだバスに間に合うかもしれないという期待があって、15分ほどで最低限の装備だけ解除して
下山ルートはずっと峠沢沿いだし、多分どこかで水とれるだろう。と思っていたら、
下り始めて割とすぐに、いかにも澄んでそうな流れが現れる。近付いてみると、あろうことか沢のな前が
「井戸ノ沢」・・・いかにも飲んでくださいと言わんばかりの名前じゃないか・・・
何の問題も無く飲めるばかりか寧ろ美味い。ということでここで水筒を満たして再出発。
バスは間に合わなかったけれど、某友人のお陰で無事山梨市駅に辿り着くことができ、
その日の内に家まで帰れた。
夏場、日が長い時期だけでもいいから多少終バスの時間遅くなればいいのにな。。。
これはもう試してみるしかないでしょう |
中途半端な沢装備解除で、手首足首におかしな色合いが・・・この状態では誰にも会いたくないw |
沢沿いを歩く |
歩いているトレイルの状況から察するに、もうじき昨日入渓した地点に着くはず |
と思ったらちょっとした崩落地。ステップは切ってあるものの安定したものではない。慎重に進む |
崩落地を過ぎて少しするとようやく昨日の入渓点に到着。流石にもうバスには間に合わない。。。 |
沓切橋を過ぎて少しすると |
鹿が5頭ほど(あとの2頭はビビって森の中へ) |
その日の内に家まで帰れた。
夏場、日が長い時期だけでもいいから多少終バスの時間遅くなればいいのにな。。。
とっぷりw |