2012/01/31

20120129-31_仙丈ヶ岳宴会山行

多分過去最高に重い荷物だったし、そこそこ寒かったし、
なんせ雪の中をなんだかんだ8時間も歩いたので流石に疲れたけれど、
あんなにオイシイものをたらふく食べられたんだからそりゃもう身も心も満たされたってもので。
鹿肉&モツ鍋祭に引き続き、今回もまたまたすけろくさんにお世話になりました。
ありがとうございました(∩´∀`)∩
(尚、今回の記事に載せた写真は、我が家のカメラのデータと、
すけろくさんのカメラのデータとをミックスして掲載させて頂きました。)


■2012/01/29(日)晴れ
10:15 戸台
↓ - 8:15
18:30 北沢長衛小屋
↓ - 4:00(幕営・宴会)
22:30 解散・就寝

茅野ステイ中の私達をすけろくさんが車でピックアップして3人で戸台へ。
食材と酒類を分担。男性陣は食材を、私は酒を担ぐ。
予定より戸台への到着時刻が遅れてしまったため全体的に後ろ倒しな感じになりつつ出発。
いずれにしても天気予報が余りにも悪くて、強風が予想されていたので、
登り始めから「ピークは無理だろうね」というムードを漂わせつつ進むw
ていうか荷物重い(´Д⊂
私で22kgくらい?すけろくさん30kg弱、マスタが25kgくらいは担いでいたかと。
まぁこれも全て楽しい宴会のため!にしても重い・・・
今は遠くに見える頂が段々と近づいてくるのはとても素敵
堰堤をいくつか越えていく
夏場は普通の川沿いの登山道な筈の道が、雪に埋もれている。
この日は運良くトレースが付いていたので良かったが、トレース無しだとそれはそれでかなり違ってくる筈。
トレース有りでこんなに時間がかかったのに、一体トレース無しだったらどれだけ時間がかかったんだろう。
・・・あ、荷物が重いから時間かかったのか、、、(無限ループ)
沢沿いなのでこんな橋も2,3回あった。雪のついたこんな丸太橋は怖いよー。
まぁ落ちても死ぬわけじゃないけどな
で、なんだか想像以上に時間がかかって暗くなってしまった・・・
強風吹きすさぶ中、顔を冷やしつつどうにか目的地の北沢長衛小屋付近に到着。
マスタがあまりの寒さで一気に風邪を引くw
(薬を飲んで翌日は復活してましたが)
強風で(色んな意味で)ダメージを受けた私達は何も手伝えず、結局すけろくさんが一人で調理w
きりたんぽ鍋うまうま!ご近所に生えているというセリをこんもり投入!
しかし実に体あったまったなー!
3人でハフハフしていたら、当然のことながらすけろくさんのテントの結露が大変なことに!w
そして蒸気が凄すぎて、この後全然写真撮れませんでしたw

■2012/01/30(月)晴れ
13:00 テント出発
↓ - 3:20(仙水小屋まで散歩w)
16:20 テント戻り
↓ - 6:00(宴会)
22:20 解散・就寝

結局この日の仙丈アタックは流れたw
22時過ぎまで飲んでてアタックとか流石に無理だった・・・まぁそれも良しw
のんびり昼頃起床。とりあえず夜の宴会のためにカロリー消費しなくちゃ、てことで
私とマスタはワカン、すけろくさんはスノーシューを履き、軽くハイクに出掛けることに。
埋まるwww
目指したのは、私が黒戸尾根に行った時にテントで泊まった仙水小屋。
緑の小屋の右奥に見えるのが洗面台。
そういえばこの洗面台の奥に、夏にはトイレが設置してあったと思うんだけど冬場は撤去されてるのかな
皆で先頭を交代しながらワイワイ進んで到着した仙水小屋は、夏に見たそれとは全然違っていて
当たり前といえば当たり前なんだけれども、何だかとても不思議な感じがした。
あんなにたくさんの人で賑わっていたこの場所に、今3人しか居ないんだなって思った。
この小屋は、登山客で賑わう夏も、雪深い冬も、全てを見ながらそこに居るんだなと。
僕らはとてもちっぽけだった。
ここの小屋の水はボーリング水なのでこんな時期でもちゃんと流れていた。
相変わらず美味しい水だったけれど、シンクには勿論雪がこんもりと積もっていた。上りはそれなりに時間がかかったけれど、下りはあっという間だった。
テントに戻り、小腹が減ったところで、この日は早い時間から宴をスタート!
赤ワイン1.5Lと梅酒500ml、更に芋焼酎を200mlほど持参していたのだが、まだまだ沢山残っていたので
今夜中に消費しきらないとならない!!w
で、宴スタート
この日は別に私もマスタも寒さでやられてなかったんだけども
結局すけろくさんが全部やってくれた・・・w
プデチゲ~
初日の鍋よりもずっとカロリーの高い食材ばっかり入っていたので
黙々と食べて食べ続けて平らげた時の苦しさが半端なかった・・・
だって、ウィンナー、スパム、トック、辛ラーメン(ブラック)、野菜各種、とろけるチーズ、
更にじゃがりこ、豆腐。。。下界で食べるにはカロリー過多で危険すぎる・・・
結局解散してちゃんと眠りにつくまでの1時間程、全員ぐだぐだと横になって半分寝ていた。
その時の写真が無いのが非常に残念w

■2012/01/31(火)晴れ
9:40 北沢長衛小屋出発
↓ - 4:00
13:40 戸台
奥がすけろくさん、手前が我が家のテント。お互いエスパース。
朝焼け
あっという間に最終日!
林道のカーブミラーでぱちり!
なんか知らないけどマスタってば雪道を歩くの得意みたいでやたらと速い
後ろの稜線がとても美しい。
出発は結構遅い時間になったものの、下りはあっという間だった。

荷物が大分軽くなっているとはいえ、上りの半分程度の時間で下山。
天気が良くても風が強すぎてピーク踏めないとか普通にあるのが雪山なわけで
結局今回も踏まずじまいだった。
まぁ、経験のある人なら突っ込むのかも知れないけれど、経験値の高い人は今回すけろくさん1人。
我々が突っ込んだら死にかねないし、諦めて当然。

それにしても色んな人の山行記録に載っている、何気ない雪山のピークでの写真とか、
実は結構運良く天候に恵まれないと撮れない写真なんだなぁと思ってしまった。
因みに、、、、、
雪山の空気の乾燥っぷりがあまりに酷くてびっくりした・・・
こんな環境に頻繁に身を置いていたらお肌乾燥しまくりで肌年齢あがってしまう!
目頭から鼻の脇にかけてのエリアの乾燥と、鼻の下のガサガサが特に酷い。
鼻の脇に至っては、笑うとシワッシワでおばあちゃんみたくなるw
鼻の下は皮が剥けている!酷い!
嗚呼、そんなことを言ってる私はまだまだヤワなのか・・・
おいしゅうございました♪@青い塔

2012/01/28

20120126-28_硫黄岳(敗退)

兎に角寒くて寒くて、
寒さってこんなにもやる気を奪い去るものなのかと思わずにはいられなかった、そんな山行だった。
■2012/01/26(木)
10:25 茅野駅
↓ - 0:38(バス)
11:03 美濃戸口
↓ - 0:17
11:20 美濃戸口
↓ - 1:10
12:30 美濃戸
↓ - 2:00
14:30 堰堤広場
↓ - 1:30
16:10 赤岳鉱泉
幕営


前日に現地入りし、26日の朝イチのバスに乗り込み美濃戸口へ。

土日祝日ならもっと早いバスもあるのだが、平日なためこの時刻にならないとバスが無い。
いずれにしてもこの日は赤岳鉱泉までのアプローチで終わってしまって構わないので特に問題なし。
美濃戸口到着。ここから美濃戸まで歩きます。マイカーだと美濃戸まで乗り入れられるんだが・・・
しっかりと踏み跡があるので、これといって迷う要素も無し。
美濃戸到着
水場。水場じゃないところからも水が出ているんだけどこちらが正規の水場です。
私間違えて水場じゃないところの水飲んでしまったw(問題なかったですが)
一番心配していたのは指の凍傷だったが、赤岳鉱泉までの間にまさか4層グローブシステムを
全てはめることになるとは想像していなかった。
この日、かなり強烈な冬型の気圧配置で、普段では考えられない程気温が低かったというのも
原因のひとつではあったが、まさかこんなに前半で指が冷え切るなんて思いもよらず。
結局堰堤広場のあたりで、居てもいられなくなってグローブ全てはめてしまった。
この時確か-10℃/ほぼ無風 くらいだったかなと。
因みにこのブログで結論づけられたグローブシステムをほぼまるまる真似して買った。
・1層目・・・Bridgedale merinoglove
・2層目・・・Heritage hiking glove
・3層目・・・ISUKA shetland wool glove
・4層目・・・ISUKA weathertec over mitten
(予備としてBlack Diamond Soloistも持参したが結局今回は一度も出番なしだった。)

ここのブログでは1層目にKohlaのメリノグラブと書かれているが、Bridgedaleに版権が移ったとかで
現在はBridgedaleのロゴが入って全く同じものが売られている。
品物は全く同じらしいので、もしKohlaでサイズの合うものがまだ売られているのに出会えたら、
そちらの方がお得(Kohlaのほうが少し安い)。

3層目は、ブログでも紹介されているISUKAのを購入。

Hellasマウンテンは高すぎて手が出ずw
ISUKAのウールグローブもとても暖かいのでおすすめ。
まぁ、、、正直やはり立ち止まると体ごと冷えるので、当然指先も冷える。
動いているのが一番w
逆に-20℃近くなっていても、動いてさえいれば3、4層の2枚重ねだけでも十分暖かい。
そして、指が冷たくなってきた時に手をグローブから抜いてグーにする余裕があるのも良い。
(1、2層だとグローブのサイズがジャストフィットなので、中でグーにできない。)
4層になったグローブで進みます。暖かい。
とまぁそんなこんなで到着。テントを張ってアイスキャンディーを眺めます。

そして夕方からぐっと冷え込んで、夕方の時点で-18℃くらい。
ここからはあまり気温下がらなかったようですが、まぁマットがRidgeRest SOLite1枚に
ちょろっとアストロフォイル乗せただけだもんで、
シュラフだのダウンジャケットだのダウンパンツだのがいくら豪華でも矢張り寒い。


■2012/01/27(金)
10:10 赤岳鉱泉
↓ - 2:00
12:50 赤岩ノ頭

↓ - 1:10
14:00 赤岳鉱泉
テントの撤収があるわけでもないからすぐに出発できるとか思っていたが
想像以上にテント内の結露が凍っていて、動くとすぐにテント内で雪が降る・・・
テントが狭いので、2人でテント内で動くとすぐにテントに触ってしまうので
一番外側にダウンを着ていると濡れそう・・・
結局一番外側はシェルを着なくてはならない訳で、それは結構身動きがとりづらい。
着膨れ・・・
出発前に1枚ぱちり
マスタも1枚ぱちり。こうして見ると全体的に私のウェアが黒っぽくてマスタのウェアは白っぽいのな。
ようやく出発。
歩いて1時間くらいした辺りで30代前半くらいの男性2人と40代くらいの男性1人の
3人組とすれ違った。2人組+ソロハイカーらしいが、途中で合流したらしかった。
「赤岩ノ頭から上がかなりの強風でヤバいですよ。僕らはどうにかピーク踏みましたけど
途中で道ロストしまして・・・そこで彼(40代男性)に会って、一緒に降りてきたんです」
おいおい硫黄ってそんなイメージじゃなかったけど上そんなにヤバイのか?
というわけでまぁ赤岩ノ頭まで行ってから判断しようってことで上を目指して歩くこと1時間程。
赤岩ノ頭手前でホワイトアウト寸前。なにこれ。
うーむ、どの山が簡単とか困難とかそういう話ではなくて結局天候なんだねと思い知る。
目開けてられん。とりあえず撮影。
さっさと撤収。
とても「明日は赤岳!」なんて呑気なことを言っている状況ではない。
少し降りると視界がある。けどこの程度。
僅かな晴れ間
元々はこの日に赤岳鉱泉を出て行者小屋にベースを移動する予定で居たのだが、
硫黄も登れない程の天候の中、素人同然の我々が赤岳なんて登れる訳がない。
結局翌日も硫黄をアタックすることにして、この日も赤岳鉱泉に居座った。
■2012/01/28(土)
7:50 赤岳鉱泉
↓ - 2:00
9:50 赤岩ノ頭
↓ - 1:00
10:50 赤岳鉱泉
↓ - 2:00(テント撤収他)
12:50 赤岳鉱泉出発
↓ - 1:20
14:10 美濃戸
↓ - 0:50
15:00 美濃戸口
この日は下山しないとならなかったので、早めにアタックを開始。
しかし、昨夜どっかり雪が積もった上での時刻早めスタートということでトレースが消えている。
昨日は途中でアイゼン装着したんだけども、途中でつけるのが案外面倒で寒かったので
今日は登り始めからとっとと装着してみた
しっかり道が凹んでいるところはまぁトレースが無くても良いとして、
中盤以降はかなりルートが怪しかった。赤岩ノ頭手前は膝上ラッセル状態。
気温低すぎてカメラ動かなくなる始末。
目が逝ってる。この辺りずっと膝~膝上ラッセルが赤岩ノ頭まで続く。
赤岩ノ頭から少しだけ進んでみたがあまりの強風で頬が凍り付き撤収。
SmartwoolのCombo Balaclava+サングラスで歩いていたところ、
当然ながらサングラスが曇って凍り、バラクラバは呼気で湿って凍り、
つまりこんな状態で40分とか歩いていたら顔がどうにかなっちまうよ、という結論。
少し下ればもう全然風もなくて、行けそうな気分になってしまうんだがね。
そして試しにゴーグルをしてみると(今更)超快適すぎてびっくり。
ゴーグル偉大すぎる。因みにUVEXのtomahawk使用。
バラクラバとサングラスってやっぱダメなのね。。。考えれば分かる事かも知れないが。
硫黄敗退!グサッ!(てか自分の写真ばっかですいません)
まぁやむを得ない。
時間も迫っていたので引き上げ。硫黄はまたの機会に。。。
赤岳鉱泉に戻ってきたら丁度nut'sさんに遭遇。
土曜日ということで続々と上がって来る訳ですよ
かなりの人数とすれ違いながら土曜日に下山。うーん、やはり八ツは人気だね・・・
ちょっと複雑な気分
最終バスで茅野に向かう予定だったが、微妙にその1本前の15時のバスに間に合って
茅野のサイゼでぐだぐだと食いまくってからホテルにチェックイン。
翌日は友人に茅野でピックアップしてもらって仙丈ヶ岳、ということで、この話はまだつづく・・・
それはそうと、赤岳鉱泉がまるでスキー場のレストハウスのように思えたのが印象的だった。
これまでに抱いていた山小屋のイメージとは何だか違っていた。
雨の北アルプス縦走の時も、山小屋はそれはもう魅力的だったけれど、
別に小屋に匿って貰わなくてもそうそう死にはしない。
雪山での小屋の存在は余りにも大きすぎて、助かるしたくさんお世話になったんだけれど
最終的には自分には要らないと思った。
ゆるハイクな時なんかは別としてだけど。
雪深い中をピークハントした後にヤレヤレとか言いながら小屋に駆け込んでみたり、
寒い中でアイゼンだのゲイターだの付けてると手が冷たいからって
小屋や小屋の入り口のところに避難して装備をアレコレしたりしていた自分達。
なんだかこれまで自分達の力で登ってきていた(と思っている)山々や
それらの山行に伴う宿泊の不便さなんかとココの恵まれた状況とがあまりに違いすぎていた。
雪山で寒くて萎え萎えだからといって、こんなに他人が作ってくれたものに頼り切りでいいのか?と
これが私達にとって最初のまともな雪山だし、当然これくらいでも全く構わないだろうし、
誰からも責められないだろうし責める意味もないけれど、
最終的にこんなレベルで終わって楽しめる人ではないとすぐ自分で思ったし
(まぁ自分が寒さでガクガク震えている時はそんなこと思わず、有り難く利用させてもらった訳だが)
ここはあくまでも雪山への入り口。導入編なんだと思った。
身体的な限界はあるだろうし、ガチの雪山って精神的にも強くないとやっていけないものだとは思ったが
世話をして貰える、人の居る小屋に頼っているようでは雪山やってますなんて言えませんです私は。
別に他人が小屋を使って雪山やってるからといって責めるつもりもないし馬鹿にするつもりもないけれど
人の居る暖かい小屋の恩恵に肖る雪山か否かというのは、そもそもジャンルが違う気がする。
ジャンルが違うんだからどちらも楽しめばいい。
でも私は小屋あまり使いたくない。
その方が絶対辛いけど、辛い分楽しいと思うんだ。
それに小屋無しで行かれるようになれれば沢山の場所に行ける!
小屋のあるところにしか行けないなんてつまらないもの。
まだ寒いというだけで全て面倒臭くなってしまうレベルでしかないけどももう少し頑張ってみよう。

ヤマレコはこちらからドゾ!