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2017/07/02

20170702_第19回北丹沢12時間山岳耐久レース

私には、一方的に目標にしていた人がいた。その人はどんなレースでも、一緒に出れば必ず私よりも速くて、絶対に勝つことはできなかった。彼女はロングレースに強いようで、私よりも圧倒的に速いタイムでゴールしているレースもたくさんあったけれど、入賞すればいつだって順位はひとつ違い、歳もたしか近かったと思う。手が届きそうで届かない目標だったその人を、今回、初めて抜いた。

優子さん、ありがとう。私はまたあなたとレースで闘いたい。

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青根キャンプ場に前乗りして本番に臨むいつものスタイルで今年も参戦。もうかれこれ5年連続出場となるキタタン、タイム表は6:15, 6:25, 6:30, 6:35, 6:45と5パターンを揃えて挑む。昨年6時間34分でゴールしていたので、その時の区間タイムをもとに組んだ。今年は昨年より走れていない気がするし、今年の5月の奥久慈トレイルも昨年より30分くらい遅かったから、強気な予想ばかりではなく弱気なタイムも計算しておくことにした。
ブリーフィングの様子。楽しかったw
初めてブリーフィングに出席したのだが、そこで早速優子さんの姿を見付けて声を掛ける。去年のキタタンで話して以来だったので、向こうは私のことは覚えていない様子だったけれど、いつも追いつかないけれど今回は少しでも追いかけられるように頑張りますと伝えた。優子さんは今回は全然ダメだから〜なんて話していたけれど、きっとそんなことないはず・・・。試験前に全然勉強してないよ〜と言うクラスメイトみたいな感じなんじゃないのか、なんて話しながら仲間と乾杯。
ビールとかノンアルコールビールとかお茶とかで乾杯。
お茶で乾杯している彼女はサブ⒊5の走力を持つキタタンビギナー。結果はいかに。
レース当日。明け方にはかなりの降雨があり、雨レースになるのかとヒヤヒヤさせられたが、朝になると雨は止んだ。キタタンビギナーであるチームメイトのまりこさんはマラソンで3.5の走力を持ち、過日の奥三河パワートレイルも完走している強いランナーだ。でもキタタンはキタタン、私は負けるわけにはいかない。けれど私は勝てる根拠となるような練習を積んでいる訳でもなく自信も全く無かった。競おうと思うと今回は優子さんとかまりこさんとか、相手が二人いるというだけでもう私には情報量が多すぎてパンクしそうだったので、とにかく前回の自分よりも少しでも速くゴールできればそれでいい、そう思ってスタートを切った。毎度のことながらお腹は痛い。。。
昨年も完走している私とタケさん、そしてフルマラソンのタイムが良いまりこさん、3人は揃いも揃ってウェーブ前半の6:30スタート。毎度ながらきつい舗装路の登りをのろのろと走り、斜度のきつくなったあたりで優子さんが視界に入った。ついていけるところまでついていきたい、そう思って背中を追いかけたけれどジワジワとその差は広がっていく。嗚呼、こんなに急なところも彼女は走っていくんだ。この差なんだ。圧倒的な強さを見せつけられ、そうこうしている内にも彼女は見えなくなってしまった。このまま一度も会えずに終わってしまうのだろうなぁ、そんなことを思いながら、早くも走れなくなった私は歩きに切り替えた。

一旦トレイルに入って渋滞し、渋滞したまま下りきると再び舗装路だ。舗装路終盤、鐘撞山の登りに差し掛かる一歩手前のトンネルの登り坂で私が止まりかけていると、脚の綺麗なお姐さんが何か声を掛けてくれたので必死になってついていった。なんとかそのトンネルを走りきることができたのは彼女のお陰。このトンネルを走って抜けたのは始めてかもしれない。引っ張って貰って本当にありがとうとお礼を言い、辿り着いた給水所で水を補給すると、いよいよ鐘撞山を目指してトレイルに突入した。因みに今回は気温高めの予報が出ていたのだけれど、実際は割と気温も低めで風もあり、条件は悪くなかったと思う。
以前ブログにも使った画像なので、左上のキナバル山云々というのは今年は関係ないです
鐘撞山の登りの斜面は壁みたいに立っていて、毎回何事かと思わされるのだけれど、今回も例に漏れず何事かと思わずにはいられなかった。そして尾根に出てもまだまだ登らされてようやく県境尾根分岐へ。そこから一気に下って神ノ川ヒュッテの第1CP。鐘撞山から県境尾根分岐へあがる途中あたりに落石による怪我人がいたことや、神ノ川ヒュッテに向かう下りでかなり詰まっていたことが理由で大分タイムが遅くなった感じがしていたのだが、蓋を開けてみると所要時間3時間、去年とほぼ同じペースだった。CPに着くと、応援のために一緒に前泊までしてくれているKMDの私設エイドが、美味しいスイカとコーラで出迎えてくれた。また冷たいものの飲み過ぎ食べ過ぎでお腹壊すかなぁと思いながらも、ついついガブガブバクバクと飲み食いしてしまう。20分ほど前にタケさんが来た、まりこさんはまだ、女子は15番目くらいと聞かされ、あまり長居できるほどの時間的余裕もないので、ひとしきり補給をするとCPを出発した。この時点ですでに前に女子は14人もいるのか・・・

400m以上登って日陰沢源頭に着くと、今度は林道のダラダラした下りに差し掛かる。日陰沢源頭までの登りで、自分のいたパックの先頭の人が自分のペースよりもかなり遅かったのだが、なかなか抜かせてもらえなくて、どうにか抜くことができた頃にはもう源頭間近だった。もう少し、ここは登りでタイムを稼ぎたかったな。。。

そしてようやく飛び出した林道セクション。それなりに走り、ここでは女子を一人抜いた。けれども昨年のように脚がどんどん前に出ていく感じがない。ギアが一段上に入らない。ギアを入れてもすぐに元に戻ってしまってキープができないのだ。ああこれが練習不足の結果なのか。時刻と標高を見比べて、これは第二CPに予定通りには辿り着けないなぁとか考えながらとりあえず進んでゆくのだけれど、6時間35分にゴールするための第二CP到着目標タイムから3分経っても5分経っても7分経っても、一向に第二CPが現れない。一体去年よりどれだけ遅いんだ!?そうこうしている内にようやく現れた第二CP、時計をみると去年より10分も遅かった。そんなにか。そんなになのか。

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公式エイドでクリームパンとプチトマト、OS-1を飲んで少し進むと再びKMD私設エイドが現れた。10分も遅い、ダメだー、何がそんなに遅いんだろうー、などとひとしきり話を聞いてもらって再出発。頑張って!と激励され、姫次の登りは割と得意なので頑張りますと返事をしてエイドを後にした。普通に考えて10分をこの後巻き返すのは難しいと思ったけれど、PBを諦めたら今度は一体何を目標に進めばいいのか。とりあえず少しでも早くゴールすること、それだけが目下の目標となった。

さあ泣いても笑っても最後のひと山。登り始めると案の定調子は上がってきて、私の脚が私自身に対して止まろうよと誘いをかけることが一切なくなった。どんどん行けよ行けよと呼吸を煽る。人がトレイルのわきによけて私に道を譲る。女の人に追いつかないかなぁと思いながら定期的に前方に目線を送っていると、ようやくぼんやりと女性らしいシルエットが見えてきた。その人にジワジワと近付いてきて、その後ろ姿が優子さんだとわかると、嬉しいのと、何故か恐ろしいのと、色々な感情が渦巻くまま後ろに張り付いた。でも自分がすぐ後ろにいることがわかったらきっとまた引き離されてしまうのではないかと思って、暫くの間は声もかけずに着いていくことにした。黙ったまま引っ張ってもらうのが一番体力温存になりそうな気がしたし、そもそも彼女を打ちのめすほど圧倒的な速さでブチ抜けるほどの余力もない。目標としていた人は目の前にいる。

一緒になって進んでいる間、彼女が私に気付いていたのかどうかはわからないけれど、彼女の調子はどんどんあがっていった。彼女が人を抜き、私と彼女の間に人が入り込んだことも何度もあったけれど、彼女が抜いた人は私も抜くという作業をひたすら繰り返した。その作業の間に女子も何人か抜いた。抜いた女子の中には、鐘撞山手前のトンネルで私を引いてくれたお姐さんもいた。そう、ここで優子さんから離れるわけにはいかないのだ。しかし彼女はほんの僅かな下りでもササッと走っていくし、木段のようなところでの足さばきがとても上手いので、ちょっとの気の緩みですぐに私は引き離される。いよいよ本当にダメかと思うほど引き離されたこともあったけれど、それでもどうにか食らいついていると、姫次の手前の登りでいよいよ自分のペースが彼女のペースを上回る瞬間がきた。それでも後ろにつくべきか、それとも一気に抜くべきか、私の一瞬の迷いを突いて彼女が声をかけてきた。

具体的になんと言われたかは正直覚えていない。けれど、いいねーどんどん行っちゃって!ってそんなようなことを明るい声で言われたような気がする。私が同じ立場だったら、そんな風に言えるだろうか。自分のことを抜き去って順位をあげようとしている相手がいたとして、その人に対してそんな愛に溢れた言葉を掛けられるのだろうか。そう思ったら、メラメラと闘志を燃やして後ろにひっついていた自分が突然恥ずかしくなった。優子さんは強い。なんだってそうだ、本当に強い人は優しいのだ。私は弱いからこういう闘い方しか出来ないけれど、本当に強い上位層の人達がお互いに仲良く会話をしたり称え合ったりしているのってきっとこういうことなんだ。次のレースでは勝つとか、次は負けるかもしれないとかいう相手と仲良くするなんて、表面的なものなんじゃないのかなんて思っていたけれど、きっと本当はそうじゃないんだろうな。

姫次に到着し、私が施設エイドの方々から1杯お水を飲ませて貰っている間に、優子さんは補給もせず私を抜かして走っていった。折角登りで抜いたのに、水の補給で抜かれるなんて勿体無い(しかも水はまだ十分持っていて、冷たいのを飲みたいというだけで止まって補給しただけなのに)!そう思ってすぐに追いかけて追いつくと、彼女は私に「行けるなら抜いて行ってね」というような声を掛けてくれた。それは決して、後ろから追われて鬱陶しいから先に行けというようなぶっきらぼうな言い方でなくて、彼女が私を選手としてリスペクトした上で前を譲るよという言い方だったように思う。

少しだけ後ろについたまま走っていたけれど、「もう少し行ってみます」と声を掛けて、いよいよ優子さんを抜かせてもらうことにした。うん、行きなー!という声がして、私はもう後には引けない、引かないと覚悟を決めた。一気に転げ落ちるように、集中してトレイルを進む。木段でテンポを挫かれそうになると宙空に浮かんでコンマ何秒というような時間調整をしながら次に足を置くポジションを目で計算する。キロ4分半を切るぐらいのスピードでひとしきり進むとトレイルが平坦になり、少し速度が落ちたところで後ろを見るともうそこには優子さんはおろか誰も居なかった。因みに姫次の時点で、私より先を走っている女子とは8分くらい開いていると聞いていたので抜ける気はしなかったけれど、とにかくゴールまで優子さんに抜き返されないようにとそれだけを目標に頑張ることにした。これで抜き返されていたのでは、折角前を譲ってくれた彼女に対して申し訳ないような気がした。

平丸分岐からは毎年苦戦させられる急な下りに切り替わり、思うように走れなくなる。ここからラストの5キロ、もう脚も疲れてきて大したペースで走れず、ここを優子さんが普通に走ってきたらきっと抜かれるんだろうなぁと思いながらも、自分に出来る最大限のペースで着実に進むことに集中した。毎年熱中症が続出するセクションなだけに、必要以上に水を頻繁に補給しながら進むこと暫し、ようやく舗装路に出て水を頭からかけてもらうとそのままゴールへまっしぐら。自分にとって満足のいくレースだったかというとそうではないけれど、またひとつ素敵なレースの記憶が増えた。記録は6時間40分16秒、総合10位、年代別6位。第二CPで昨年より10分遅くなっていたタイムをゴールまでに4分巻き返し、昨年より5分38秒遅れでゴール。優子さんは7位だった。
39歳以下の部表彰。年齢の幅が広いんですけど・・・
ゴール地点で待ってくれていると思っていた応援のKMDも、先にゴールしているはずのタケさんも誰もいなくて不思議に思っていると、第一CPまでに20分も私を引き離したタケさんを私が後半追い上げたらしく、丁度タケさんが36秒前にゴールしたところだった。そちらが盛り上がっているうちに私がゴールしてしまったのだ。それから30分ほどするとまりこさんも無事ゴール。負けてしまうかもとヒヤヒヤしていたので負けずに済んでホッとしたけれど、そういうライバルが居るということも素晴らしいことだ。

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キタタンは、NESチャンピオンシップという全4戦のシリーズ戦の最終戦でもあり、シリーズでエントリーしていた友人は家庭の事情で今回DNSだった。これまでの3戦を全て闘い抜いてきて、最終戦に向けて私なんかよりも余程練習を積み重ねていたのにDNSというのは、聞いているだけでも辛かった。私はこうしていつもレースにエントリーして、当日まで怪我や事故、やむを得ない事情でのDNSもなく走らせて貰えて、完走できるということはそれだけでも本当に有難いし貴重なことだ。この環境と境遇がいつまで続くのかはわからないけれど、今与えられている状況には心から感謝したい。そしていつも表彰台に上がるより先に必ずビールを飲んでしまう、格好良くて愉快で素敵な優子さん、まだまだ未熟な私を受け止めてくれて本当にありがとう。次に優子さんと走るのはおそらくハセツネだ、タイム差は1時間以上あるけれど、少しでも近付けるように秋までまた頑張ろう。

2015/07/05

20150705_北丹沢12時間山岳耐久レース

5月末の奥久慈のレースから約1ヶ月ちょっとでやってきた毎年恒例キタタンは、かれこれ今年で3年目の出場。2回目となった昨年は気温も涼しく天気も曇りで走りやすかったにもかかわらず、酷暑の1回目と比べてたかだか15分程度しかタイムは伸びなかったのだが、今年は奥久慈のために相当走り込んだし、その後も走っているし、タイムは大幅に更新できてもおかしくないはずだろうと思っていた。

レースは日曜日。コンディションを万全に整えて立ち向かってPBを更新したいと思う気持ちに待ったをかけたのは金曜夜のNathan Fake来日。いやもう久しくクラブなんて行ってないけど、一時期かなりハマったアーティストの来日で、しかもいつかのイベントで凄く良い音をかけていたのをきっかけに注目していたGonnoさんも出るとのことだったので結局行ってしまった。朝になるまでひたすら踊り続けてしまって帰宅は7時過ぎ。持参したプロテインは音終了直後に摂取、帰宅してシャワー浴びて2時間ほど仮眠し、Run or Dieの仲間と車で現地入り。絶対車で寝てしまうだろうなぁ申し訳ないなぁと思いつつも、妙な興奮状態で結局一睡もできず。ここ1週間ほど降り続いている雨でトレイルはぬかるんでいるだろうし、昨日も大雨だった。勿論土日の天気予報もとても悪い。

えー、前日なのに飲んじゃう?でも意識高くノンアルコールビールにする?早い時間なら少しくらいいいんじゃないかな。夜何食べる?朝は?どうする?とか言いながら皆でスーパーで買い出し。受付を済ませるとなんだかざわついている一角がある。コース短縮?どれどれ?
山いっこ消えた・・・
自称登りに強い私にとって、山がいっこ消えるというのはダメージが大きい。そもそも、今回の目標が「PB更新」だったのに、コースが変更になったらもう何を目標にしたらいいのかわからないじゃないか。動揺すると同時にちょっとやさぐれる。ええい、もう飲んでしまえ!飲んでしまえ!
photo by fuusora-san
お酒は敢えてほとんど買ってきていなかったけれど、結局人から譲ってもらったりして飲んでやった(ヤケ酒気味)。一体何を目標に走ったらいいんだ!一体いつどこに着けば早いのか、遅いのか、もうさっぱりわからない。どういう時間配分でいけばいいのかよくわからない。自分の走りがキロ何分なのかというログをとることぐらいしかできないじゃないか。もやもやする気持ちを酒にぶつける(最悪w)。雨は益々酷く、タープの真ん中くらいから雨が滴り落ちる始末。夜はそれぞれ、車中やらテントやらゴロ寝やらで就寝。着替えもしないといけないので、私は自分のエスパースに撤収。

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朝起きてもまだ雨模様。夜は雨が酷くて目が覚めてしまったという仲間もいた程。予報は益々酷く、雨は4mmとか5mmとか書いてあったように思う。朝食と支度を済ませてスタート地点へ向かうと、コースはさらに短縮されて、ラスボス姫次まで消えていた。距離は44から37kmとそこまで大きな短縮にはなっていないものの、こんなの山岳耐久レースじゃない!ほとんどロードじゃん!もはや脱力感しかない。これからほとんどロードの37kmを走るのか・・・と思うと本当にやっていられない。まぁしかし、これまでのキタタンの歴史でコース短縮は初めてのことだったらしいし、その年に参加しているというのもある意味貴重な経験なのかもしれない。「キタタンて、昔、山3つのうち2つカットになったことがあるらしいよ!」って、将来語り継がれることになるかもしれないのだから。
photo by take-san
ちょっとネジ外れ気味に激坂を走りながらスタート。6月の頭に皆で試走に行ったのだけれど、そのときに登ったところは全部カットになってしまったので全く試走の意味がない。試走と今回を足してやっとキタタンと呼べるのか、呼べないのか、、、最早何のレースだかわからない。今回選んだシューズはinov8のTrailroc235だったけれど、今回はロード用のシューズでもよかったんじゃないかと思った。
photo by take-san
雨は酷く、修行さながら。しかしCP手前くらいから予報に反して雨が止み、すっかり蒸し暑くなってきたのでシェルを脱いで走る。待ってくれていた応援部隊は寒くてインナーダウンを着込んだりしていたようだけれども。
最早自分がどこを走っていてあとどれくらいかも大して把握していない。あれこれ考える余裕もないくらいにずっとロードなのでひたすら走らされる。大して走ってないしそんな疲れてもいないけれどもうじき終わるよねこのレース(なんだこりゃ)。

疲れてはいないんだけれどもラストスパートをかけるほど気持ちも昂ぶらず、そして太腿にはそれなりの疲労はあって上にあがらず、なんだかもっさりとした感じでゴール。私はスタート時刻が6:30で皆よりも30分くらい早いので、果たして早かったのか遅かったのかもよくわからない。まぁとりあえずお疲れ様でしたってことで・・・
奥久慈で共にゴールを決めたビビちゃんのラスト快心の爆走!
photo by Akira-san
普段山に行って疲れる程度の疲れしかないので食欲がある。ゴール後に提供された恒例の冷やしうどんをペロリと平らげ、応援部隊が用意してくれていたソーダやコーラを飲みつつ、仲間のゴールを待つ。川で靴を洗っていると体がいよいよ冷えてきたので、お風呂セットをとりにテントへ戻ることにした。

と、そこへ背後から私の名前を呼ぶ大きな声が聞こえた。ん?アナウンスは繰り返される。私か!私なのか!入賞か!
photo by fuusora-san
39歳以下の部で入賞!
photo by Akira-san
ひとつのレースに3回も出ていることなんてキタタン以外になくて、そのレースで表彰台に上がれたことの幸せ。コースは短縮になってしまったし、このコースはキタタンとは呼べないと思うけれど、モチベーションを削がれて雨の中走らなくてはならないという条件下、それでもなんとかギリギリのところで気持ちを保って走り切って結果を残せたということは誇りに思っていいだろう。そして来年は本来のキタタンのコースを走って入賞してみたい。

結局私は本当に登りに強いと言えるのだろうか。。。
誰が撮った写真だかわからなくなってしまったスミマセン
お疲れ様でした!

2013/07/07

20130707_北丹沢12時間山岳耐久レース

must be white out!
---それは、team Run or Dieの哲学であり、私の未だ叶えられない夢である。

ゴールした時に自分が精神的肉体的に完全に燃え尽きること。自身のコンディションと実力を常に把握し、そのレースの距離やアップダウン、気候等を鑑み、燃え尽きるであろうタイミングを想定し、それがゴールのタイミングとぴったり重なるように調整しながらレースを走り抜けるということ。つまり、最高のレースにするということ。

レースの総距離が伸びれば伸びる程、がむしゃらで雑な走り方をしていたのではお話にならない。美しく燃え尽きるには肉体的精神的に多角的なアプローチが要求されるというもの。その域に達するには本当にあらゆる鍛錬が必要で、それは単なる体力増強だけではなくて、故障や怪我を避けた走りができるようになることだったり、自分に必要なエネルギー量や水分量を把握することだったり、はたまた集中力とその持続を養う練習だったりする。因みに私はこれらのどの練習もせずにレースに出た。前日までルートもいまいち把握しきれていなかったし、持つ水の量も人に言われて決めたくらい。そしてスタートしたこのキタタンという灼熱の、過酷で慈悲のかけらもない、けれどもマニアックな魅力に溢れたステージ。集中で目がギラギラして気が狂うかと思った。極度の興奮状態が続いた8時間34分だった。

勿論white outには到底及ばず。そして、このレースで勝つということは、物凄いことなんだなということを思い知らされた。というのも、これまでに出てきたレースで常に(はからずも)女子の中で割と上位にランクインしていた私の順位が、キタタンで半分よりギリギリ上というラインにまで落ち込んだからだった。これまで出てきたレースが割と小規模なものだったから上位にいられただけなのかもしれないけれど、きっとこのレースでも結構いい結果が出せるのではと思い込んでいた。当初の目標タイムは6時間40分だった。ろくに練習もしないでゴールできただけでも満足すべきなのかも知れないが、私は生意気にも悔しく思ってしまった。というか、いまだに悔しい。キタタン女子のレベルは半端なく高い。

それでもキタタンは兎に角楽しかったという他にない。15kmくらい走ったところであっという間に左足首を捻挫してしまい、そこから先は思うように走れなかったし(特に下りの着地で足が痛んだ)、気温は35度はゆうに越えていて暑すぎるし、タイムも別に良くないし、傍から見て別に楽しそうな要素なんてこれっぽっちもなかった筈なのだけれど、それでもこのレースは私が好き好んでエントリーするタイプのレースであることには間違いなくて、辛い止まりたいリタイアしたいなんて思ったところなんて1ヶ所もなかった。とはいえ、ゴールしてから8時間以上経過しても呼吸は浅いままで、よくわからないが極度の疲労がたまっていることだけは判った。でも、なんだろう?この、疲労感やあらゆる痛みがぐっと塊になって幸せ中枢を突き上げてくる感じは。レースにはこういうものを求めているんだよ私は。そして、やはり"トレラン"レースと言わずに"山岳耐久"レースという名前で開催するその運営側の心意気と、生半可な気持ちでかかってくるんじゃねぇぞという気迫のようなものを見てしまうと、ややや、これは真っ向から迎え撃つべし!と思わずにはいられないのだ。もっと真剣に事前準備を整えて、次回のキタタンと向き合いたい。今はそう思っている。とはいえ、連休手前のキタタンで私みたいに怪我をしてしまうと連休の山行が潰れちゃうんだよねぇ......
金曜夜。
レースはさぞかし暑かろう、ふと思い立って髪を自ら切り始めたらえらいことになった。腰上ほどに伸びた髪は肩ぐらいまでになり、こけしみたいになったところでタイムアップ、友達の音楽イベントに遊びに行って飲んでいたらあっという間に深夜3時。

土曜日。
まさかのタイミングで梅雨明け。そして、さすがにこの髪はやばいだろうということで近所に髪を切りに行く。土曜日に青根キャンプ場に行く予定になっていたのだが、私のせいで出発が遅れ(すみません)前日受付の時間帯を過ぎて現地に到着。前日入りの意味なし・・・しかも家に参加通知書(受付用紙)を忘れてきたことに気付く(特に問題はなかったが)。

当日。
よかれと思って食べた不慣れなバナナ3本食いに失敗し、トイレでバナナ3本分と思われるエネルギーに別れを告げる。。。レース中のエネルギー足りるのかよこれ・・・というわけで現地のブースでジェルを4本ほど買い込む。そんな頃、場内放送で、既に鐘撞山地点で気温25度に達し、無風であるということが告げられて衝撃を受ける。そして、アップをする出走ランナー達の強靭に違いない脚の筋肉に見とれ、場違いなのではと不安になる。

スタートは前の方を陣取らなくてはいけないというのに、そのタイミングでRun or Die出走メンバーで記念撮影などしていたら、結構後ろの方からのスタートになってしまった。
ところで、我々はチーム7名のうち6名がピンクゼッケン7:00スタート組だったのだが、6:30スタートの白ゼッケンは、前年に出場して良いタイムで完走したか、もしくはフルマラソンのタイムが良い人に渡されるのだそうだ。フルマラソンのタイムが良い人、ということで、どれくらいなのかなぁと思っていたら、なんとサブ3だって!敷居高過ぎでしょ・・・

当日現地入りの出走メンバーや、応援にきてくれたメンバーと合流し、他愛のない会話をしながらも心はルートのことばかり考えていた。第1関門と第2関門の間の制限時間が短く設定されているから、第1をギリギリで滑り込むとその先かなりキツイ、と前夜に聞かされてかなりびびっていたが、始まれば楽しいに違いないと思った。始まれば皆1人きりだけれど、心は繋がっている。くじけたりする気がしない。きっと大丈夫だ。
これから始まる長い旅路、期待に胸が膨らむ!行ってきます!楽しんでくるよー!
最初の水場で柄杓に1、2杯の水を飲む。暑い。もうこの時点でこのレースの全体的なヤバさを感じる。もう後には引けない。
途中、この春あたりにチャリで山中湖まで自走した時に通った国道を走ったりなどもして、思いがけず知っている道を走ることになったが、チャリとランじゃ訳が違うし記憶も怪しかったので、知っている道を走っている気はしなかった。上り基調のロードを終え、鐘撞山から県境尾根分岐(1280m)まで黙々と登る。少し前方にはずっとおがわんが見え隠れしている。すぐ後ろにはひらどん
渋滞中
3人ダンゴ状態のまま上りの渋滞にはまったりなどしていて、この間ひらどんと会話したりしていたので少しは気が紛れた。上りから下りに切り替わったのを確認するとすぐ、転がるようにトレイルを駆け下り、少しするとすぐおがわんを捕えた。前回のレースで体得した下りの走り方を再現するようにして走ったら、どんどん走れて前方の人が皆よけてくれた。なんか速いのが来たぞ、と。私に抜かれる時に「速いですね!!」と声をかけてくれる人までいた。おっしゃ行けるぞ、行けるぞー!

と、左足を着地したところで、ぐき。と足首が内側に曲がった。傍目から見ても明らかに捻挫しただろと判るレベルでおかしな方向に曲がっていたらしく、「大丈夫ですか」と即座に声をかけられる。全然大丈夫ではない。けれど、ありがとうございます、と返事するしかない。しばらく痛みをこらえてその場に立ち止まって痛みが引くのを待ってみたが、残念ながらここ最近知っている捻り方とは様子が違うのを感じる。これはもう走れないのか?脚はこんなにも元気なのに?まだ第1関門にも辿り着いていないのに??

それでも騙し騙し動き出してみると、物凄く痛い。着地が痛い。というかここから暫く結構急な下りだし、着地が痛いとかほんとどうするんだよ!!と、怒りと悲しみの入り交じった気持ちで進みながら、足の状態を細かく観察。どうやら指の付け根を使った正しい着地をすると痛みを感じるようだ。踵から着地すれば割と痛くない。ここから先、左足の着地はほぼヒールストライクで進むことを余儀なくされた。たまには普通の着地を混ぜながら。

下りきったあたりで沢があったので、渡ってすぐのところで頭ごと沢に突っ込みクールダウン。さらに進んで第1関門の神之川ヒュッテに到着するとまた頭から水をかけてもらった。髪の毛切ってきて本当に良かった!そしてここでもまた応援メンバーに会うことができた。2L積んできたポカリスエットの水割りは1.6Lくらい消費していたと思う。ここで薄まったポカリスエットをさらに水で割って2Lのハイドラパックを満タンにする。ここでもたくさん水を飲み、バナナと塩キュウリを頂いた。第1関門到着が10時半過ぎくらいだった。ここの制限時間が11時半だったから、それなりに余裕はある。

キュウリを食べながら、応援メンバーに足を捻挫したことを伝えると、救護班がテーピングをやっているよと教えてくれたので急いでテーピングをしてもらうことに。整体師?みたいな人が足首をゴリゴリ動かしてから、これで固定ね、といって別の人にテーピングを頼んだ。リタイアだよね、と、当たり前のように言われたが、いえ走りますと否定する。捻ってから走ってここまで来たんだから、そりゃまだ走るでしょ、と。まだ走るなら完全な固定はできないからこのテープで固定するよ、とキネシオテープみたいなテープでぐるりと巻かれることになった。
巻かれて歩いてみると明らかに調子がいい。行ける!
膝の調子が悪いというひらどんは、先にエイドに着いていたにも関わらずまだしばらく休憩を続ける模様。私は先に出発したおがわんを追うようにしていそいそと走り出した。まだレースは始まったばかりだ!ここまでで20km近く走っているのだが、足首以外はピンピンしていてまだまだ体力が余っている。20kmも走った気がしないし、もうあと20kmしかないのかと思うと少し寂しい気持ちにさえなった。

応援メンバーに見送られて第1関門を後にすると、ここから神之川園地(第2関門)までの約10kmは渓谷沿いの林道だ。上りが終わるとアスファルトとなり神之川園地までの緩やかな下りが続く。淡々と走るけれど、攻めない。歩かないけれど飛ばさない。しかしこれが捻挫した足首にはズンズンと響く。かといって歩いていると第2関門が厳しくなってくる。ちんたら進んでいると途中で太腿の後ろをさするおがわんに遭遇する。どうやら足が攣りそうだとのこと、声をかけて抜いて行く。そうこうしているうちに、下りに強いひらどんに抜かれる。

途中数カ所、涼しいトンネルを通り抜ける。いくつかトンネルを越えた頃、トンネルの向こうに人が見える、と思ったらその先にトイレ、更に先にエイドがあり、エイドのまた更に先は第2関門だった。12時を過ぎたあたりで到着できたのでほっとしてとりあえずトイレに並んでいると、応援メンバーに発見してもらえて、すぐ冷たい水を飲むことができた。
ゼッケンをつけて立っているのがひらどん。十分に休んで、もうじきスタートするところ。
速すぎてレース中一度も拝めなかった、チームメイトのアキラさんとトイダさん。
エイドでは水を飲み、ハイドレーションの水はまだ十分に残っていたのでここでは補給はせず、レモンの砂糖漬けを食べて、応援メンバーのところへなだれ込む。氷嚢で首と足首を冷やしてもらいながら暫く会話をする。そして、脚は疲れていたけれど、長くだらだらと続いた下りのせいで疲れているだけで、この先の上りを攻めたらきっと回復するだろうと信じていたので辛くはなかった。先に第2関門に到着したひらどんが出発するのを見送り、休んでいる間におがわんが来るのを確認すると、すぐ出発をした。おがわんはこの時点で物があまり食べられなくなっていて、エイドでは水の補給だけしてすぐに私の後を追ってきた。

因みに、6:30スタートの白ゼッケン組の第2関門の制限時間が12時半、我々ピンクゼッケン組の制限時間が13時ということで、丁度12時半にこの関門にいた私は、白ゼッケンのタイムオーバー組を見届けることになってしまった。間に合って喜んでいるピンクゼッケンと、この先走れないと通告された白ゼッケンの悲喜こもごも。なんともいえない。

ここからゴールまで14km。距離的にはちょうど3分の2が終わった計算になるのだが、時間的にはここから6時間かけていいことになっている。つまり、一般的にはここから先が余程きついという意味と解釈してほぼ間違いはない。そう、「一般的には」。

神之川園地から最高地点1433mの姫次までは、標高差823mを上る。前半の神之川キャンプ場〜県境尾根分岐の登りが880mなので、それをもう1度やるようなものだ。気が狂っている。でも、私は上りが強いから、上りでヒーヒー言って止まりそうになっている人達をじゃんじゃん抜く。止まるどころか寝転がっている人もいたし、白ゼッケンの人もいたけれど、とにかく抜く。抜けるだけ抜く。おがわんはもう見えなくなったし、ひらどんにも追いついて早いうちに抜いてしまった。全然きつくない!というよりも寧ろ、楽しい。ひらどんにはいつも下りで抜かれるから、上りでたくさん差をつけておかないと最後の下りで抜かれてしまう。しかも今回は最後の下りが9kmと長いから、余程間が開いていないと殺られる、と思ってずんずん上った。そして、やはり上っている内に脚の疲労は回復してきた。

幾度か偽ピークを経てようやく最後のピークに達する少し手前のところで、見知らぬ私設エイドの方にコーラを貰ってあと一踏ん張りの力を頂く。ようやく辿り着いた姫次には応援メンバーが駆けつけていて、凍ったジュースや冷たい飲み物を用意してくれていた。あがりきった体温が少しだけ下がって気持ちがよかった。脚もまだ死んでいないし、残り9km程、走りきれるかもしれない。血湧き肉踊る。14:25頃姫次を出発し、この旅の最後を締めくくる下山コースに入った。

はじめの2kmくらいは傾斜もそれほどでは無かったので気持ちよく走れた。しかもここへきて満足に走るだけの脚が残っていたことに少し感動もした。しかしたまにアップダウンがあって、いまいちリズムに乗り切れない。そうこうしている内に傾斜がきつくなってきて、そのあたりから捻挫の痛みや前腿の疲労が頭をもたげてきた。走れない走れない走れない!

走れれば風を切って少しは涼しいかもしれないのにそれも無く、標高も下がってきてますます暑い。救いの無い下りをズルズルと下りながら、たまに小走りになっては休み、7時間台ゴールも最早見えなくなった頃、後ろから「うはぁやっと追いついた」という声に振り向くと、大分前に追い抜いた筈のひらどんがいた。やっぱりひらどんは下りが無茶苦茶速い!下りでかっ飛ばすもう1人の誰か知らない人を率いて、ひらどんはあっという間に私を追い抜いて行った。また負けか・・・。もうどうあがいてもひらどんには追いつけないということを悟り、私はまた黙々と下山作業に専念した。

とにかく暑い。少し頭が痛いなと思ったら、今度は気分も悪くなってきた。そういえば暫く水を口に入れていないなと我に返って水を飲む。上りでは息切れしながら水をよく飲んでいたが、下りに入ると水を飲むのを忘れがちだなと思った。息切れしないからうっかりしがちだけれど、ここでの水分補給もすごく大事。そして時間的にはそろそろエネルギー切れかなと思って、姫次で貰った最後のジェルを流し込んだ。

最後にロードに出る手前で、前方の人が派手に転んでうずくまっていた。あと少し頑張って!と声を掛けて抜く。ロードに出ると更なる灼熱が待っていたけれど、その先にきらめく水しぶきが見えた。なんとミストシャワーまである!あと少しでゴールと判っていながらもついつい水を飲んでシャワーに当たって、バケツで水を2杯くらいかけてもらってそこに暫くとどまる。気持ちがいい!頭に水をかけてもらうのってこんなに気持ちがいいものかと多幸感で意識が飛びそうになりながら、ここまで来られたんだという感動で、既に感極まっていた。あと少し。少しで終わってしまうんだ。

ロードに不向きなinov8のmudclawでパタパタと走り、最後の分岐でルートミスをしそうになる一団を率いる形になりながらゴールに向かう。ゴールまであと僅かというところで、女性ランナー1人に抜かれてしまった。抜き返せないもどかしさを抱えながらとにかく進んでいると、見知った場所と応援の人達の姿が見えてきた。おかえりなさい!おかえりなさい!ナイスラン!凄い凄い!よく頑張ったー!お疲れ様!と見ず知らずの人達が暖かく迎えてくれる。たったの8時間半だったけれどすてきな旅だったよ!と応えるようにして最後の力を振り絞って脚を前に出す。スピードは全然あがらないけれど、この素敵なレースの締め括りとなる数10mを一歩一歩踏みしめる。残念ながら今回もwhite outとはいかなさそうだけれど、でも自分史上最高最上のゴールであることは間違いないと確信する。

ゴールかと見紛う横断幕を通過し、そこからぐるっとU字に曲がってようやくゴール。
見よ!このランナーとは思えぬ脚の太さを!w(これでよく走れるなぁと我ながら感心する)
長いようで短かった8時間半が終わり、走るのを止めると途端に捻挫した足首が痛みだした。この状態で44kmよく耐えたよ、そして、右足がよく左足のことをサポートしてくれたよ。自らの体へ感謝と礼をし、既にゴールしていたひらどんやハギーとお疲れ様を言い合い、KMDがわざわざ用意してくれたスイカと完走賞のうどんを食べて温泉に入ってさらりと解散。その後おがわんとハギーと3人で八王子でラーメン食べに行ったけれど、いつもなら食べられる筈の大盛りやライスが辛くて仕方ない・・・胃が疲れているんだろうね。
ハギーは途中でギブアップ。美味しかったです。
チーム7名のリザルトはこんな具合でした。
第1関門   →        第2関門   →    ゴール
3:03:27 1:40:16 4:43:43   DNF
3:28:38 1:40:08 5:08:46 3:00:17  8:09:03
3:18:11 1:54:00 5:12:11 3:15:10  8:27:21←ハギー
3:34:56 
1:56:53 5:31:49 2:56:33  8:28:22←ひらどん
3:34:27 2:03:26 5:37:53 2:56:41  8:34:34←わたし
3:35:01 
2:03:14 5:38:15 4:48:32 10:26:47
4:02:39 
1:50:43 5:53:22 4:36:50 10:30:12

走るための脚が出来ていないので、私はどうしたって下りの衝撃に耐えることができず、持続する筋肉もない。キタタンという壮大なステージに於て、私は自分がいかに力不足かを思い知らされた。キタタンは、鍛え抜いたランナー達が、その力をわざわざ炎天下で試すという変態度の極めて高いレースだが、トレイルランや山登りをしている人であれば是非一度は出てみるべきレースだと思った。うまくまとめる言葉が見つからないのだけれど、本当に頭のいい人達こそ本気で馬鹿をやる、というのに近い感じの祭典だった。つまり、物凄く実力のある人達が、わざわざこの猛暑の中を走って水をかぶってウヒャウヒャ言って楽しむ、崇高で神聖な場所。

このレースが好きな人というのは多分たくさんいて、きっとその人達の多くは毎年ここに還ってくるような気がする。こんな素敵なお祭りが私を受け入れ走らせてくれたという運命的なもの、そして炎天下のエイドでランナーを支えてくれたボランティアの方々、そして、こんな私をサポートし応援し励ましてくれた仲間、一緒に走って刺激し合った仲間達のすべてに感謝をささげたい。

楽しかったよ!!!!!!!

2012/10/14

20121013-14_沢納会

この週は色々とバタバタしていて、ぎりぎりまで参加するか決まっていなかったため殆ど何の準備もできぬまま当日を迎えたような。
沢納会から戻ったら引越し先を決め、ここ5年程暮らした土地を離れることになっていた。これまで家が近かったナッツさんは、一緒に山に行く時はいつも家の前まで車で迎えに来てくれていたけれど、それも今回が最後になるのかなぁ、などぼんやりと考えつつ、睡眠不足のままいつもの丹沢へ。

新松田駅でタンさんとオガワンさんを拾い、林道入口まで進んだところで何人かと合流。今回のメンバーはナッツさん、タンさん、オガワンさんjanさん、エツラクさん、モリオさんワンさんナリさんjoさん、私の10名。今春の沢始め会に比べると小規模だったが相変わらず濃厚な時間。
チャリの人が多いのは事前に判っていたとはいえ、なんとタンさんと私以外は全員チャリ・・・
というわけで2人でトボトボ歩く・・・
禁漁前最後の土日というだけあって、我々以外の釣り人の姿もちらほら。途中でパンクしたというオガワンさんと途中で合流し3人で幕営地に到着すると、既に釣れない時間帯に差し掛かっていた。結局そのまま飲み始め、眠くなってきてそのまま昼寝。そうこうしている内に、朝寝坊したというワンさんが到着し、私はオガワンさんと夕まづめ狙いで出発。
ちょっとした巻き
この流れの中にオガワンさんのiPhoneが飲まれた・・・
結局我々は何も釣れずに終了。それでもjanさんを始め何人かが釣ってきてくれたので、お刺身にして食べることができた。しかも今回はイワナだけでなくヤマメも!特にヤマメは時期的にも脂がのっていてべらぼうに美味しかった。
kudaくんのところからお取り寄せした鹿肉を刺身で。春から漬けてある行者醤油をつけて食す。
ワンさんお手製のフィッシュ&チップス(こんなところで揚げ物・・・w)
joさんのトルティーヤサンド(ハムとチーズが巻いてある)
他にもあれこれたくさん食べた気がするけれど、書くまでに日が経ちすぎて忘れてしまった・・・。モリオさん作の栗の渋皮煮も美味しかった(写真撮ってなくて残念!)。私は自宅で作ったパニールカレーを持参したんだっけ。皆で鍋の具材を持ち寄ったのでいつものように鍋もやった。矢張り冷える夜には鍋が一番。

この日の宴、普段にないくらい皆のペースが速くて、21時頃には全員撃沈していた。私も大して飲んでもいない内からすぐに飲めなくなり、あっという間にテントへ撤退。その後一旦起きて外に出て結局明け方までゴロ寝w
明け方の様子・・・
翌朝もダラダラと起床。
まったり。
そしてこのあと何名かで自然薯掘りに出かけてみることに。
ちょっと時期が早いとのことだったが果たして・・・
これが自然薯の葉っぱだそうです。幅がもっと広いのはバカイモというそうな。そっちは別物。
途中で発見した巨大なキノコ。食べられることは食べられるらしいと聞いて採ってみたものの
あまり美味しくないというので結局調理せずじまいに。
葉っぱを見つけて掘ってみる
掘ってはみたもののまだ芋は成長していなかった。本来の収穫時期は12月ぐらいだとか。場所にも拠るだろうが、また頃合いを見て是非掘ってみたいと思う。しかし根が深く、掘るのも結構難しいのだとか。土の柔らかいところにまっすぐ伸びた自然薯を求めて、一団は師走にどこへ行くのやら。

他のところからチャリでやってきて合流したナリさんとjoさんは、
帰りも再びチャリでハードコアなルートを辿って帰っていったw
そして往路同様に復路もタンさんと私以外はチャリでツツツーとかっ飛ばしていく・・・
駐車場に到着すると、チャリ組が下界に一旦降りてコーラを買って待っていてくれた。ありがたや。
帰りはワンさんを途中で降ろしてから、ナッツさんとラーメン食べて帰りましたとさ。おいしゅうございました。というか今回も確実に収支プラス。嗚呼・・・

2012/08/19

20120818-19_MITAヤビツカップ(ヒルクライム)

初輪行にして初ヒルクライム。

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2006年3月中旬、私が三軒茶屋で一人暮らしをしていた頃に赤坂のワイズで一目惚れをし
手に入れたカーボンのロードバイク。
ロードに乗っていた大学の先輩に付き添われて店の2階へ上がると、ひときわ目を引く自転車が1台、ど真ん中に鎮座していた。

美しい塗装に思わず息を呑む。
それは某メーカーの前年度モデルの型落ちで半額くらいになっているという最後の1台だった。友人は「俺が欲しいくらいだ」と宣う始末で、とにかくお買い得のよう。

私は身長が161cmなので、700cのそのバイクは矢張り少し大きめだった。でもそんなに極端に身長が低いわけでもないから、そこにこだわる程でもないでしょう、というありがちなコメントを頂いたりなどしつつ、一方で、今日はじめてチャリ屋さんに来たというのにこの金額を衝動買いするのもどうかと思いつつ、でももう途中からは兎に角欲しい欲しい欲しい!となってしまって自分的に収拾がつかなくなった。
その場で内金払って品物押さえて、納車の時に現金一括とかで買ったんだったと思うw

詳しいことは何も分からなかったし、詳しいことが分からないどころか「カーボンフレームは軽い」という次元のことすら分からない状態だったけれど、信頼していたその先輩は絶対に買いだと言い切っていたし、私は普段の物欲がそんなに無いので、欲しいと思った時は買い時なんだと思っている。

手に入れてからしばらくは通勤に使っていて、池尻大橋をスイスイ登れるということに大変満足していた。
一緒に買いに行ってくれた先輩とはその後一緒にツーリングに出掛ける機会もないままで、他に周りに自転車をやっている人が全く居なかったので遠出もしなかった。

更にその後転職や引越しを経て、ここ数年は本当に全然乗っていなかった。

しかし山を始めて暫くすると、山屋さんでチャリをやっている人が意外と多いことがわかってきた。アウトドアが好きな人を母数にしているので当たり前なのかもしれないが、普通の人がチャリをやっている確率と比べると、山屋がチャリをやっている確率の方が圧倒的に高いと思う。

丁度その頃、近所用に使っていた折り畳み自転車がサビて使い物にならなくなったこともあり、いよいよ重い腰を上げてコンテナに仕舞っておいたロードバイクを取りに行ったのがほんの1、2ヶ月前のこと。そうこうしている内に、ほぼ山屋で構成されたMITA(Most Incredible Tough Anals)というチャリチームに入れてもらっていた。今回が私にとってのMITAデビューイベント。とか何とか言いながらも、メンバーのほとんどが山の友達なのでメンバーかぶっているのだけれど。

いやいや、長距離走って痛くなるのはアナルじゃない別のトコロだと思うんですけどもなんでかアナルズ。
秦野駅で集合をしてから名古木の交差点までゆるゆると移動し、交差点のところからがレースの始まり。
今回のメンバーはnutsさんキマツさんwander-zさんナリさん、エツラクさん、タケさん、私の6人、峠までの区間を3つに分割して一旦集合、区間ごとの順位を出そうということになっていた。

第一区間 名古木交差点 - 蓑毛バス停
第二区間 蓑毛バス停 - 菜の花台展望台
第三区間 菜の花台展望台 - ヤビツ峠

それでは第一区間スタート!ってなんだよこれキツイよ!
のぼってものぼっても坂。もうひたすらに坂。少しも斜度が緩まらないし救いがない。楽しくチャリを漕ぐイメージは一転し、言ってみれば「皆でトレーニングに来た」という感じ。抜いたり抜かれたりというのは確かに楽しいし興奮するんだけどね、いやとにかく辛かった。しかも雨酷くなってくるし。

通ったことが無いので、ゴールまであとどれくらいなのかがよくわからないで漕いでいると前方にはピストでガシガシ追い抜いていった鬼馬力のなりさんがチャリを押して歩いているのが見えた。私も降りたくてたまらなくなりかなり迷ったが、降りたら多分もう乗って走れないと思って漕ぎ続けて追い抜くことに。

その後100mか200mくらいするとゴール地点の蓑毛バス停でエツラクさんが手を振るのが見えた。ギリギリ2位になったw なりさんとは僅か数十秒の差。エツラクさんはぶっちぎり。
雨宿り中
MTBで参戦のナッツさんは大分つらそうだったがなんとか6位で到着。
しかしクロモリのキマツさんが何故だかかなり苦戦。家から秦野まで漕いで来た分疲労度が高かったのかも?
30分くらい待ってようやく全員が集まったが雨が酷く、しばらく雨宿りをした後に第二区間スタート。

第一区間が一番キツイとのことだったが、確かに第二区間は第一区間よりは斜度もなく楽。しばらくナリさん/エツラクさん/私 の順で進んでいたが、途中までエツラクさんの後ろについて風をよけたり回転数合わせたりして頑張っていたが、矢張りずっと着いて行くことはできず途中で引き離されてしまった。更にエツラクさんはナリさんを抜いて1位に踊り出たようだ。
最後の登りはキツかったのだが、またしてもナリさんがチャリを降りたところで私が追い抜いてまたまた2位に浮上w 順位かわらず。

キマツさんは第二区間の途中でリタイヤ、以降しばらく単独行動にw

そして最後の第三区間。
後半がきつかったが、最後の方で雲の切れ間がでてきて景色が見えたのは気持ちよかった。しかし結局ゴールまで前の2人に追いつくことはできず3位となった。
峠についた頃にはすっかり雨も止んでいた。

私となりさんが2位争いを何度かしたのと同様にして、ワンさんとタケさんは4位争いを
繰り広げているようだったので、次に誰がやってくるかをそわそわしながら待つこと数分。
ゴール地点のヤビツ峠で4、5、6位の到着を待つ3人。
そして全員到着!
では、謹んで順位を申し上げます。

1位 エツラクさん(1位・1位・1位)クロモリロード
2位 私(2位・2位・3位)カーボンロード
3位 ナリさん(3位・3位・2位)シングルピスト
4位 ワンさん(5位・4位・4位)カーボンロード
5位 タケさん(4位・5位・5位)クロモリロード
6位 ナッツさん(6位・6位・6位)MTB
7位 キマツさん(7位・リタイア)クロスバイク

ナリさんまさかのピストでこの大検討。
今までピストを馬鹿にしてきてすみませんでした道具じゃないんですねと峠で頭を下げた人が居るとか居ないとか。
しかしこんな坂をシングルピストで登り切るなんて相当の変態。というか絶対敵わない・・・

ここからは来た道を一気に下る。とはいえ路面も濡れていてブレーキもキュウキュウいっているし落車が怖いので、私はエツラクさんに見守られながらマイペースで下ることに。
カーブの曲がり方とかバランスのとり方とかを教えてもらってその練習をしつつあっという間にスタート地点に戻ってきた。ああお腹すいた。高カロリーなもの食べよう、高カロリーなものを。
皆でガチャガチャと駐輪してご飯!
チャリ内訳はsurly2台、bmc1台、colnago1台、klein1台、ルイガノ1台。
とりあえずサイゼリヤで!(ナッツさん車のためお水で乾杯w)
ご飯食べて1杯つけて1000円くらいとかやっぱサイゼ安い。
そのあと湯花楽でお風呂に入り、酔いもさめたところで更に移動。
大倉高原山の家で幕営のため、トレイルの入口より少し手前で駐輪・駐車。

キマツさんはとっくに幕営地に着いているはずだった。
車のナッツさんは駐輪部隊よりも早かったので一足先に歩き出しており、夜の内に帰ると言っていたエツラクさんは、夜ひとりで歩くの嫌だからと大分奥までチャリで入り、ワンさんと私と一緒にチャリをとめたナリさんも歩くのが速すぎて引き離され、結局ワンさんと私だけ、道に迷ったかわいそうな子みたいなことになりながらずるずると到着。
沢登りに行っていたいのうえさんも合流して乾杯!
夜景を見ながら5時間くらい飲んでた・・・
起きたら9時。
今日予定があるからと先に帰る宣言をしていた人も数名いたこともあり、起きて人数が減っているのはわかっていたことだったが、目覚めた時には既にいのうえさんとワンさんと私の3人しか残っていなかったw

更に、ダラダラとコーヒーを飲んでまったりしながら、いのうえさんカー駐車ポイントへのショートカット(道はないけど山の中を突っ切る)案がまとまり、いのうえさんを道なき道方向へ見送って我々も下山。。。8人もいるのにこのバラけっぷりが気ままで良いw

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今回もあまり軽量化とか考えずに大荷物背負って行ったので、帰りに渋沢駅まで坂を下るのは不安だったが、幕営装備を持ってチャリに乗るならもう少し軽量化しないと怖いなと思った。そんなに遠いところでなくても良いし短期間でも良いけど、いつか軽い幕とシュラフ背負ってチャリ旅してみたいな。

公共交通機関にあまり頼らずに長距離の移動ができて、終電とか終バスとか気にせず動けるというのは色々な縛りがない分本当に気楽で気軽な気がする。

ま、本当は行き先で山にも登りたいし沢にも入りたけど、その装備全部背負ったら漕げないというジレンマはあるのだろうけれど。

2012/07/28

20120728_玄倉川小川谷廊下

すけろくさん、マスタ、私の3人で行く予定だったところに、地元民リンパ氏が加わった4人での遡行。
リンパ氏と同じく地元民であるらえさんも登場。
足負傷中のため一緒に遡行することはできなかったが、取り付きまで案内をしてくれた。

今回は距離も短く時間的に余裕があり滝に突っ込んで無駄に時間を費やしているためCTは記録せず。
(写真はすけろくさんのが一部混在。)

JR谷峨駅に8時頃集合。リンパさんの背中にはトレードマークのクマがwww 沢なのにww
(勿論沢には連れて行かなかったけれどもw)
穴ノ平橋まで車が入れるのだが、今は夏の交通規制で小川谷出合までしか入れないそう。
適当に行かれるところまで行って車を降り、しばらく林道を歩く。
規制がかかっていなかったとしても、崩落がひどくて途中までしか入れないような感じ。
穴ノ平橋手前右手の踏み跡を辿って沢に降りる
結構な急斜面だが踏み跡がついているので歩きづらくは無い
少し沢沿いのゴーロを進むと1つ目の滝が見えてくる。
記録によってはF0?てことらしい。この奥のCSがF1だとか。
いきなり登れないという。。。先が思いやられます(←ビビリ)
遡行終了後合流しましょーということでここでらえさんと一旦お別れ。
と、F1終わるとすぐCS。ハーケンにアブミ風にスリングがかかっているものの、
上部にホールドがあるわけでもなく、すぐ前を進むパーティーもかなり苦戦。
とりあえず確保してもらいつつ登る。いやこんな頼りっぱなしで情けないったらもう・・・
左側から登る
行けるかっ!?
諦めて巻く・・・w
ここも突っ込みますか・・・(すぐ上を巻いているパーティーが居るにもかかわらず)
無理なんで一旦少しだけ巻いてからロープで下降。更にこの先も巻いているパーティーも居たけれど・・・
大岩登場。前のパーティーがつるつる登ってます
耳に水が入って抜こうとしている私(手前)。
トラロープがかかってはいるものの支点が危なっかしいとの前情報・・・
まぁ、大丈夫そうじゃないですか
最初の岩のくぼみのところへ勢いをつけて登り、それからトラロープをたぐるようにして上へ。
(とか偉そうに書いてるけど私はトラロープ以外のロープでがっちり確保してもらったという・・・)
やっと半分。
水流激しいしこうして見てみるとそれなりに怖いけど、
まぁ落ちても死なないかなという安心感があるので登れる
マスタがんばる
リンパさんの手前に、手と頭だけ見え隠れしている私・・・w
大コバ沢かな?
石棚登場。写真左上に写り込んでいる前のパーティーの後を追って高巻き。
行動食を食べながら順番待ち。
ランニングをとったのは1ヶ所のみ(だったと思う)。なんだかんだで全員無事クリア。
最後だったのでビレイしてもらっていた、、とはいえ矢張り怖かった・・・
安心している暇もなくまたコレ!
なんとかなるか?
ズボーン!(1回で諦め)
はい次(私は早々に無理と判断して巻いた)
大分粘ったがマスタも登れず終了(ここでデジカメは水没し、ドリンクボトルは流れ去った・・・)
リンパさんプカプカと楽しげw
クライマックスの8m滝。ハーケンにスリングがかけられたものが2つあるが大分厳しい。
しかも、かつては上部にホールドがあったらしいが、はがれて無くなってしまったとか。
まぁ無理。私は左から巻いてロープを伝って下降。すけろくさんが直登に成功したので、上から簡易ロープで
確保しつつ私以外の2人は登った。。。それでも大分キツそうだった。
上での確保風景w リンパさん確保時は私とすけろくさんで。
リンパさん上に到達した後はすけろくさんとリンパさんで確保。
(更にリンパさんの左後手にはボルトだかハーケンもあったので、そこにも確保。)
最後に堰堤が見えたらここを通過したあたりで東沢の出合い、で、遡行終了。
装備一部解除して中ノ沢経路を通り下山。装備解除中にヒル1匹と遭遇。被害はなし。
まぁあちこちにトラロープもかけられているので慎重に下れば問題なし。でも結構ザレている。
敢えてキツイところキツイところを選んで滝はなるべく直登したりしていたからかもしれないが
全体的に想像以上にキツかった。自分達だけで行かれる気があまりしなかった(弱気)。

あとは靴。
マスタと私はフェルトソール、すけろくさんはアクアステルス、リンパさんはスパイク地下足袋で、
我々が一番滑った模様。苔が無いこの沢にはステルスソールが最も適しているのだそう。
次来る時には是非ステルスソールで試してみたいものだ。

体はよく冷えた。夏場の沢は本当に涼しくて良いな。

延々6時間もバシャバシャどぼんと水と戯れてようやく車に戻る。
らえさん予想だにしなかったであろう6時間の待機時間・・・w ようやく合流しお風呂とご飯で解散。
帰りは近くのホルモン屋さんで栄養補給。お疲れ様でした!
ヤマレコはこちらからドゾ!
すけろくさんの小川谷廊下の記録はこちら