2011/05/25

20110523-25_西沢渓谷 ‐ 三塩軌道 - 黒金山 - 乾徳山(3日目)

ああ完全に仕事のことを忘れてリラックスしているなぁ。
とか思ったが最後、
うっかり仕事のことを思い出したりする最終日の朝を迎える。
6:00 起床
↓ - 2:00(相変わらず支度遅い)  
8:00 出発
↓ - 0:20
8:20 牛首ノタル
↓ - 0:45
9:05 黒金山山頂
↓ - 0:25 休憩&写真撮り
9:30
↓ - 0:30
10:00 大ダオ分岐
↓ - 0:47
10:47 笠盛山山頂
↓ - 1:03
11:50 乾徳山山頂
↓ ‐ 0:25 休憩&写真撮り&お喋り等
12:15
↓ - 0:58
13:13 扇平
↓ - 1:00
14:13 銀晶水
↓ - 0:10 水汲み
14:23
↓ - 0:18
14:41 乾徳山登山口


最終日のルート検討の末、
余程夜中から歩き出さない限り
到底国師ヶ岳なんて目指せないことがわかり、
いつもそんなに早くに起きられない我々は、
無難に乾徳山経由で下ることにしました。
と言っても、まだ乾徳山行ったことなかったし。
有名なピークを1つくらい踏んどいてもいいんじゃないかw と。

明け方の気温は3℃くらい。
この日はずっとメジャールートの筈。
なのに、1ヶ月以上人が歩いていないんじゃないかと思わせるほどの苔トレイル。
安全に山深い雰囲気が楽しめるといったところか。
まぁ都内からだとここまで来るのが大変だけどもね。

苔苔もっさりトレイルの上を、とことこと順調に歩を進めていると、
なにやらぜんまい的な形をした植物を発見・・・
食えそうじゃない?これもしかしてコゴミじゃない?
という訳で採取w
結局コゴミではなくてジュウモンジシダというシダだったぽいのですが
帰宅してから天麩羅にして美味しく頂きましたよ。
えらいピンボケっぷり・・・
まあおよそ食えそうにない毛深さでしたけども。
この稜線をそのまま歩けばゴトメキまで出る、同じ稜線上ということで、
なんだか雰囲気がゴトメキと似ていた、牛首ノタル。

更に歩きます。
本当に人が歩いてないんでしょうねぇ、
トレイルに幼木がもさもさ迫りくるような生えっぷりで、
奥多摩のメジャールートとは比較にならないです。

と、牛首ノタルから1時間も経たずに黒金山到着!
なんか、名前もアレだし、西沢渓谷から来やすい場所な割には
全然人もあんまり来てなさそうだし、さぞかし地味で展望もなくて
もっさりした山頂だろうよ・・・別に期待するようなところでもないだろうよ・・・
と思いきや、超派手な山頂で驚くwww
だだっ広い山頂に石がたくさん。ケルンもいっぱい。
目下には樹海のような木々と、その向こうの大パノラマ!
山々の景色を背にしての1枚。頂上標の周りはこんな感じ。
写ツろうとして必死のわたくしw
こんな派手な山頂、なかなかないので若干興奮気味でした・・・
しかしなかなかどうして電波が安定せず、写ツれず断念。
結局文字だけツイって先に進むことに。

また展望のないもっさりトレイルに戻ります。
大ダオ分岐を経て(大ダオへの道は一応破線)
倒木帯を経て
笠盛山を経て
乾徳山到着ー
珍しくツーショットです
展望もなかなか良いです
ここで何組かのパーティーや単独行の青年と合い、しばし歓談。
単独の青年くんは、「ここどうですかねぇ」という緩さで山ノ神の水場を通る
破線に突っ込もうとしていましたが、迷わずに降りられたでしょうか・・・
ちょっと心配でございます。

メジャールートでレポつまらなくなりつつありますね、
このあたりで細かい話はざっくり端折らせて頂きます、あしからず。
それにしても乾徳山、、、全然知らなかったのですが、岩場だらけなんですね。
(マスタは知っていたらしいのですが。)
まき道もあるのでこの岩場を通って降りなくても行かれることは行かれるんですが
敢えてこの岩を降りようとすると意外と難儀です。
雨の日は絶対嫌だ・・・
岩の多いエリアを過ぎると、だだっ広いところに出まして、
そこから先はひたすら日の光を受けまくって歩く、暑いトレイル・・・
2箇所の水場を経由するルートで降りていたのですが、
1つ目の「錦晶水」を見落として下山してしまった・・・
どうやら途中にある小屋のようなところへ行くと、錦晶水の水場があるらしいです。

仕方がないので、「銀晶水」にて水汲み。
おいしかったです。
ここで偶然合流したオジサマが、
「登りはここまで45分だったから、下りは30分もあれば行けるだろ」
と仰るのでついて行ってみたのですが・・・
このオジサマが・・・・速い!!!
ほとんど浮いているような感じでふわふわと優雅に歩かれてゆく。
なのに超速い。

結局20分足らずで下山してしまいましたよ。
こちらは汗だくでした。
おじさまが車でバス停まで送ってくださったお陰で、
バスの時間までかなり余裕がありました。
おじさんありがとー!
てなわけで。
ついに山梨市営バスの運転手さんにも顔を覚えられたようですよ。
おたくら相当山好きだね・・・と言われました・・・
またお世話になります、宜しくお願いします。
と、ジュウモンジシダ(俗称・カスコゴミ)の天麩羅。
美味でした。

やはり2泊3日も山に入れるってのは幸せですなぁ・・・
とはいえ、本来目指していた石塔尾根にはフラれ、
更に、ゴトメキの山行の際にも一度フラれた国師ヶ岳にはまたしてもフラれて、
ああいつになったら国師に行けるのぉぉぉ!
と、まだ見ぬ国師ヶ岳を想い、最早恋をしちゃっている状況であります・・・
国師たんよぉ。。。

我々は、行きたいエリアが出てくると歓び勇んで計画を立てるのですが、
山が深すぎて2日で行かれないとか、
体力的に頑張らないとこの日程で抜けられないとか、
そういうなかなかキワドくて背伸びな山行になるから、敗退するんですね。
しかも、すんなりピークを目指せばいいのに、「尾根」とかを目指しちゃうから
結局ピークがあまり踏めないっていう…

まあ、そういう宿命なのでしょう。
次はどこの尾根を目指そうか!

2011/05/24

20110523-25_西沢渓谷 ‐ 三塩軌道 - 黒金山 - 乾徳山(食料計画編)

たまにはこういうのもアリですかね。
というわけで食料計画の備忘録。

ちなみに、食料コレだけで行ったわけではありませんよ、
これ以外に定番のもの(飴類、カロリーメイト類、大福など
+朝食用バゲットやチーズなど)も持参してます。
しかし日中は我々、行動食オンリーで活動するため、
「ご飯」的なものは少な目?かも?

ちなみにあれこれ2人分です。
★ソル・レオーネのリゾット(上段一番左と一番右。1袋で1人前)
袋を開けて、水から茹でて5分で出来るリゾット。
実際は5分以上茹でないと水分が飛ばないです・・・
美味しいけど、がっつり行動した日の夜ご飯にはちょっとカロリー不足気味。
初日の夜に食べようと思って持参したものの、
テント建ててすぐに空腹を満たそうとしてかっ食らった鮭とばとオニギリで
うっかり寝落ち・・・
結局2日目の朝に消費。
朝これを作るのはちょっと面倒臭い。作るのが面倒というよりは
コッヘルの掃除が面倒。

★瞬間美食のグリーンカレー(上段白飯の脇っちょ)
定番ですね。値段が安い分、アジャンタのカレーに負けてます。
少し塩を加え、更にチーズなんかをブチ込むと美味になります。
2日目の夕飯にしました。

★塩(中段左のピンクの蓋の容器)
遭難未遂の時の塩不足感を経験して以来、常に持ち歩いている塩。
味にアクセントがない時にも塩は重宝します。

★魚肉ソーセージ類(中段中央)
ちょっと重いですが蛋白質補給のためには有ると大分良い。
1泊2日だと必要性感じませんが、2泊3日以上になると必須(気分的に)。
甘い行動食に飽きた時に、行動食として食べることもできます。

★ドライトマト(中段右)
初めて買ったけど甘くておいしい。ドライフルーツ感覚。
ご飯として何かのおかずに入れて食べることもできるのかな?
まだやったことがないのでよくわからず。
山道具屋で売ってるヤツですけど、ちょっとお高めです。

★マルタイラーメン&カルパス(下段左の2つ)
予備食。遭難した時に。
カルパスのカロリーの高さは他の追随を許しませんw
バゲットと一緒に食べてもおいしい。

★おやつ(下段右の3つ)
テント張った後でとりあえず食べる類のおやつ。
全部100均モノです。
帰りの電車とかでも食べたい。
★トレイルミックス風(上段左)
今回初めて採用。おいしすぎてあっという間に食べてしまったw
これも100均で買った。
これ系は自作するなど研究したいジャンル!

★サンザシ(上段右)
我が家で定番化しつつある行動食、兼、デザート。
甘酸っぱくておいしい。ていうか私元々サンザシ好きだったのね。
べとつかないし食べやすい。
上野とかで買うと安い。

★レーズンとドライバナナフレーク(下段左)
たまたま安売りしていた枝付きレーズンとバナナフレーク(ちょいしっとり)を
一緒に袋にブチ込んだもの。別に一緒にすることに深い意味は無いw
レーズンは何度か持って行っていますが、あまり触手が動かない・・・
シリアルと一緒だったり、何かと一緒だったりすると美味しく食べられるのかも。
もう少しレーズンとの付き合い方は考えた方がいいかもしれない。

★ショウガ(下段右)
砂糖漬け?にしたショウガです。
ドライフルーツを売っている専門店?みたいなところでたまたま購入したもの。
気合いを入れる時やリフレッシュ用としてたまーに少しだけつまみます。

20110523-25_西沢渓谷 ‐ 三塩軌道 - 黒金山 - 乾徳山(2日目)

<<注意>>
この日のルートは踏み跡もテープもありませんので止めた方がいいです。
登りも大分厳しいですが、下りで使うのは絶対に避けた方がいいと思います。

11:55 三塩軌道跡の行き止まり地点付近より出発 

↓ - 5:25 ノンストップバリルート(そのへんの尾根)
17:20 メジャールート復帰
↓ - 0:35
17:55 幕営
天気予報では10時過ぎに雨が止むという。

しとしとと降り続ける雨の音、そして重なる沢の音。
聞こえてくるこれらの音は、
テントからだと一体どちらがどちらなのか判別がつかない。
なんだか凄い豪雨?いや実はそうでもない。
けれどこの後止むなら止むまで待とうか・・・

とかなんとか思いながら惰眠を貪る。

いや、明らかに寝すぎだ・・・・
こんなに日が高くなってから出発とか、初っ端から危なっかしいじゃないか。
とりあえずテント撤収の前に、改めて空身で沢の様子を見に行く。

思ったほど増水している様子はない。
かと言って増水していない訳でもない。
やっぱり足を濡らさずには渡れない。
初渡渉がこのバリルートというのも何だか嫌な予感がする。
うーん

渡渉は諦め。
昨日来た軌道跡を戻ると、今日は雨の後で滑落しそうだし、
そもそも3連休でこんなとこピストンするのもうだつが上がらない・・・
軌道跡をどこまで進んだか、地形図見てもイマイチよくわからなかったけど
幸いにして山旅ロガーでログがとれていたので、
今自分達がP1493の少し先に居ることだけは分かった。
この辺りから尾根を登れば、とりあえず黒金山・ゴトメキのある稜線に出るはず。

ということで
適当な尾根に突っ込んで、黒金山方面へ登ることに。

さあ!これからが本番です!
沢の増水にびびりながら沢筋に張ったテントを撤収し
(増水しなくてよかった)
軌道に戻って少しだけ道を戻り、
取り付けそうな所から適当に登り始めます…
私が70Lグレゴリーザックを使うのは、前回のテン泊つまりゴトメキ以来。
たまたま家に置いてくるのを忘れたゴトメキ界隈の地形図くんは
偶然にして必然の如くザックにいらしたのだけれども、
これはつまり、これから登ろうとしているエリアの地形図じゃないですか。
少しだけ、エリアから外れた場所も歩かなくてはならないけれどまぁどうにかなるだろう。

登った通りには下れないだろう、と思いつつも、
万が一ということもあるので一応ルートサインをつけながら歩く。
振り返ると、もう戻れないであろう沢が見え隠れ。
さよなら一期一会な沢の景色よ・・・
苔むした道をするすると登ります。
道はないですが、普通に歩けます。
しかしだんだん様子がおかしくなってきました・・・
たまにしか展望が無い。
あれ?wwwww
こっちに向かって歩いてくるワタクシ
しんどすぎて写真が非常に少なかったですが、
稜線出るまでのこの大したことのない距離を
5時間半もノンストップで登り続けてますからwww
石楠花地獄半端なかったです・・・
・石楠花が生い茂りすぎてて地面が見えない。
・地面が見えないので適当に歩を進める。石楠花の木の上を渡り歩いてる状態。
・たまに石楠花の木の上から足が滑って、ズボッと地面に達する⇒ハマる。
・ていうか周りの山とか見えなくて、上は空しか見えない。

ぬうー!こんなの初めてじゃ!
行く手を阻む枯れ木は折って放り投げ、どうにかルートを確保しつつ登る。
兎に角進むしかない・・・
 (とか言って、そう思っていたのは私だけだったらしく、マスタは
「石楠花地獄の一番酷い状態のが20分以上続いたら引き返そうと思ってた」
らしい。。。いや、私は絶対に登るしかないと思ってたけども。)
 滑落する危険のあるようなところは殆どないけど、
とにかく自分がどこにいるのか全然わからないような所ばかり。
なんせ展望がない。
当然携帯のGPSも電波も入らない。

とりあえずコンパスと地形図だけが頼り。
登る方向はわかっているし、上を目指せばよいし、
地形図を見る限りでは、進退窮まりそうな崩落地や崖もないだろう。
 しかし、想定していたよりも長いし時間がかかる。
なかなか稜線に到達しない。
この尾根が稜線なはず!と思っても裏切られてばかり。
このまま日が暮れるのだけは避けたい!

石楠花⇒針葉樹⇒ルート復帰に期待⇒また石楠花⇒
針葉樹⇒ルート復帰に期待・・・
 とまぁ、この無限ループですよトホホ・・・
諦めかけて無心で登っていたその時、ふっと目の前に出てきた踏み跡。
&赤テープ!!!
最初に見つけたのはこのテープではなくてもう1つあったテープ。
ここに2箇所テープがありました。
あああああ抜けられた!
と、今来た道のすぐ脇に、それなりの踏み跡が合流しているのが見えました。
この踏み跡は、西沢渓谷からすんなりと黒金山に登るルート、つまり
軌道跡に突っ込まずに大人しく黒金山に登るためのルート。
まぁ我々には縁のないルートということで・・・・・
テープの近くにこの大きな看板があります
メジャールートなのにこの道標の壊れっぷりは一体・・・
既に時間は17時を回っているので、
ぼちぼち幕営地点を探しながら歩くことにします。
もう今までのは何だったのかというハイウェイ。るんるん。
でもあまり人が通らない道なようで、かなり道は苔むしておりましたよ。
山奥感を味わえる上に安全、という点でこのルートは素敵です。
(とりあえずは西沢渓谷から大人しく登ってくださいませ・・・)
 30分ほど歩くと、少し開けた場所が。
このぐねった木の立つ場所で幕営することにしました。
何かと物をかけておくのに便利
まだ明るいからと言って、夏場はいつも結構遅くまで歩きがちなのですが、
それで毎回朝が遅くなるので、今回はこれまでの反省を踏まえ、
早い内に手を打ってみました。
夜は瞬間美食のグリーンカレー食って、なんだかんだで20時過ぎ就寝。
やっぱアジャンタのが美味いねとか言いながら脚を見ると痣だらけでした。
そして腕が筋肉痛になりはじめておりました。

3日目へ続く

2011/05/23

20110523-25_西沢渓谷 ‐ 三塩軌道 - 黒金山 - 乾徳山(1日目)

本来行こうとしていたルートはこれだったんですよ、
石塔尾根 - 国師ヶ岳 - 金峰山 - 瑞牆山 という・・・
国師に割とてっとり早く登れるので国師までの時間を短縮でき、
その先に足を伸ばせるからロングルートが組めそう。
しかも石塔尾根自体もバリルートで楽しそう、っていう。

でも結局このルート行かれなかった訳なんですよ。
ちゃんとこの方のレポにも「沢を渡ります」て書いてあったのに、
その文字を目で追ってはいたけれど、
本気モードの「渡渉」は想像してなかったんですよ。
いざ正しい渡渉ポイントに立ち、ゴーゴーと流れる沢を目の前にしたら、
渡るなんて考えも及ばなかった・・・
つまり、そこが取り付きだなんて、、、、、気付かずに、、
通り過ぎてしまったんだよ!!!
ああああああ!!!!!

渡渉しなきゃ石塔尾根には行かれなかったんですね・・・
(帰宅してから分かった)
そもそも渡渉するという観点でその渡渉点を眺めていなかったので、
渡れそうな沢だったのかどうかも、最早わからないという次元ですけど・・・

前置きと言う名の言い訳はこれくらいにして・・・

今回珍しくチーフリーダーを務めたワタクシめのミスで
「石塔尾根の取り付きは、黒金山登山道入口の奥のトロッコ道の先である」
とかいう勝手な思い込みにより突っ込む羽目になった、
とんでもない三塩軌道とその先の"名もなき尾根"の石楠花地獄について
話を進めることにします・・・

★で、実際に行ったルートはまた後日UPですすいません★
10:15 西沢渓谷入口
↓ - 0:25 
10:40 徳ちゃん新道分岐
↓ - 0:10 レインウェア装着等
10:50 
↓ - 1:45
12:35 黒金山登山道入口
↓ - 0:30 休憩&石塔尾根取付場所捜索(捜索しきれず)
13:05 三塩軌道跡突入(トロッコ軌道跡)
↓ - 1:35
14:40 造林小屋跡?
↓ - 0:30
15:10 行き止まり、渡渉するか迷った挙句断念、幕営

初日から2日目の10:00頃にかけて雨の予報が出ていたこの連休。
梅雨かと見紛うような停滞前線が関東のすぐ南あたりに居座り
ぐずついたお天気。
とはいえ、3連休を潰すわけにはいかないんじゃゴルァー!
というわけで突っ込みました。

お天気が悪いのは最初からわかっていたことだ。そうだ。
とはいえこのガスは・・・
まぁ、気にしないで進みましょ…

石楠花のシーズンということもあってか、こんなお天気だというのに
ハイキングの方が多数いらっしゃってました。
西沢渓谷そのものが初めてだったのですが、滝が兎に角素晴らしい!
CGみたいな五段滝のポスターがあって、これが山梨市営バスの車内や
JR山梨市駅の駅構内なんかにじゃんじゃん貼られているのですが、
なかなかどうして「あのポスターCGじゃん!嘘ばっか!」
と言い切れない程に実際も美しくて驚きましたよ。
とはいえやっぱりあのポスターはCGだと思うんですけどね・・・

何度も言いますが滝は見事です。滝マニアにはかなりおすすめです。
沢もナメナメで、まだ沢を始めていない私でさえもヨダレ出そうです。
日帰りハイクの方が多い中、2泊3日装備の我々は格段にザックがでかい・・・
西沢渓谷沿いの道をしばらく進むと、渓谷の一番奥・五段滝に到着。
五段滝。素晴らしい~!そして想像以上にでかい!
石楠花も綺麗に咲いています。
更に少し進むと、道は左にヘアピンカーブを描き、沢から離れ、
トイレのある高台の休憩所に出ます。
これは休憩所の奥側から、今来た道を振り返るような方向に撮った写真。
沢の方から上がる道は、このトイレの向こう側のあたりにあります。
ヤマレコの石塔尾根の山行記録で見た時は、石塔尾根の取り付きは
このヘアピンカーブのあたりだったんだけど・・・
ルートのログを見る限りでは、黒金山登山道入口よりも手前に取り付きが
あるはずなんだけど・・・

このあたりでしばし考える。
ちょっと戻ってみたり、周囲をうろついてみたり。。。

で、実際は、道がヘアピンカーブになり沢から離れて一気に登り調子になる
少し手前にあった、沢へ下る緩い道が取り付きのようでした。

鎖のある左側が正規ルート、右側が沢に下りる道、
即ち石塔尾根の取り付き。渡渉点。
沢に近づいてみるとこんな感じ。この時本人たち、渡ろうと思っていないので
沢の様子をしっかり撮った写真が全くございません・・・流れがどうだったのか
いまいちよくわからず・・・
よくわかる取り付きで、踏み跡もしっかりしています。
ただ、渡渉する、とわかっていなかった我々は、
単に沢に近づこうとした人の踏み跡じゃね?
などと都合のいい解釈を・・・(馬鹿すぎる)

注::もうここからは全て予定外のルートです。

「トロッコ道と黒金山登山道入口の看板の写真も載っていたから
きっと、トロッコ道の途中に石塔尾根の取付があるんだろう!!!」
(勝手な思い込みが始まる・・・)
で、トロッコ道=つまり三塩軌道跡を辿ってみることに(看板右奥)。
いや、なんかちょっと怪しいけど、この先に取り付きがあるなら行くしかない。
(取り付きなんてこの先にはない・・・)
けど、矢張り道がやばいなんてもんじゃない。そしておどろおどろしい。
これを橋であると宣うのはどこのどいつだバカヤロウ!
足元から谷底丸見えやないかい!
トンネルとか。山の中でトンネルなんて初めて見た・・・
宙に浮いたレールとか。。。。。
申し訳程度にかかっている丸太は当然信用ならないので、岩壁側を伝って渡る。
岩がせり出しているので、手前側の土手?に乗る時にザックがぶつかる。かなり焦る・・・
しとしとと降り続ける雨の中、延々とこんな道を、
ビビりながら進みます。
こんな道なもんだから、時間かかってしゃーない。
ていうか石塔尾根の取り付きがないけど?
(当たり前)

そして、既に一度通行不能の看板を見た筈なのに、
再びこの看板wwwww
ええ当然この先、道はなくなってしまっており通れませんでしたよ。
というわけで仕方なく沢に降りてみることに。
・・・と、なぁんだ、道標があるじゃないですか!w
なんだかんだで国師に向かってますよ!
ピンクテープも多数。
しかも、目線を遠くに向けると、黒金山林道と思しき道が!!!
石塔尾根は通れなかったけど、黒金山林道に出れば
天狗尾根から先に進めるではないか!
元々の計画に復帰できる!
つまり国師金峰瑞牆ルートが踏破できるってことか!
(妄想が膨らむ)

しかし目の前にあるのは沢だね・・・。うん沢だよね。
沢・・・ね。
林道と私との間に・・・・・・?
(ゴォォォォォォ)
向こう岸には橋脚が・・・
渡渉かいw

本格的な渡渉をまだやったことがなくてですね、
どうしたらいいのかよくわからなかったんですね。。。
裸足?靴下?靴のまま?この水量は大丈夫な水量なの?
これって深さどれくらいあるんだろう?ズボンは?

ああもうとりあえず諦めて幕営じゃ幕営。
明日水量がどうなってるかで渡渉するか否か決めようぜ。。。

精神的に疲れた・・・

2日目へつづくw

★おまけ…三塩軌道跡レポ
帰ってきてからこんなの見つけました。三富と塩山間を結ぶ軌道だったらしいですね。この方は廃線マニアぽいです。