2011/07/30

20110729-30_初南ア・鳳凰三山

2連休、1勤、2連休。
日程のハードさ加減に武者震いが出ます。連休と聞けば、そりゃ出掛けるでしょ。
今回はヘビーなルートを計画する余裕もなかったので普通にメジャールートと相成りました。
■7月29日( 金) 曇
7:58 青木鉱泉着
 - 0:47(バス揺れまくりで酔ったため休憩など)
8:45 青木鉱泉出発
 - 1:35 
10:20 南精進滝
 - 1:45 
12:05 白糸滝
 - 0:40 
12:45 五色滝
 - 1:15
14:00 鳳凰小屋 幕営
 - 1:00
15:00頃 鳳凰小屋出発

 - 3:00(地蔵のオベリスクでぐだぐだ込)
18:00 
地蔵ヶ岳を経て鳳凰小屋戻り


7月27日夜、沢から戻ってすぐにザックを解体、
とりあえず就寝、
7月28日の朝、仕事前に起きて、1時間半1本勝負の集中パッキング。
そしてザック背負って出勤。
仕事を終えて28日夜のうちに現地入り、蚊に刺されながらステビして、29日早朝のバスで青木鉱泉まで。
意外とお安いので利用してみたい感じ
道路の状態が悪くてバスが揺れまくり。
酔う・・・ うっぷ・・・
水の補給と、しばらくの休憩を経て、ようやく出発です。
滝がいくつもあって雰囲気のあるルート。
南精進ヶ滝。
近づくための微妙な踏跡がありますが、その先へ続いてる訳では
ないので、あまり突っ込みませぬようw
なんですかこのキノコは
ハート型のキノコ
白糸の滝。
素麺みたい
五色の滝。
岩のところで滝が弾けてるので、きっと天気が良いと
虹でも見えるんでしょうね・・・
ベニテングダケ?
南アって、標高高いのにいきなり平らで穏やかな場所が出てきて
不思議なとこですね。
この庭園のような佇まいは・・・
どこぞの高級スパみたいw と言ったら、自然を真似てスパを作ってるんだから
逆だろうが、とマスタに一蹴されました・・・w 確かにそのとおりであるぞよ。


穏やかな流れです。
このあたりが水場?ということらしいですが、すぐ上が鳳凰小屋なので
あまりここで水を汲もうという気は起こりませんね・・・
と、沢を離れて少しすると鳳凰小屋到着!
元の計画では、このまま南御室小屋まで行ってしまう予定でしたが、
「薬師の先は展望もないし、
朝の晴れて良い時間帯を展望のないエリアに充てるのは勿体無い」
と、小屋のご主人の説。
朝なんか大抵晴れてるよ、と大雑把な天気予報を信じてみることにしました。
手書きの案内図が何とも言えず味があります
とりあえず幕営して、アタックザックにあれこれ詰め込み、
夕方にかけて地蔵ヶ岳ピストン。
大分気持ち悪い・・・高度障害出てきております。

近づいてきたw
オベリスク、先っぽの方まで登れるんだろうか?
ということでにじり寄ってみるものの、最後はロープがかかっていて、
確保が欲しいレベルのため断念。。。
てかチョー寒いす。撤収。
ということで撮影してみるスポットw
(でも本当はここじゃなかったらしいっす。すいませんw)
しかも工場長の回転オベリスクよろしく、回転してみる私とオベリスクw



くだらなくてすいませんw

さて鳳凰小屋に戻ります。
なんかこの辺りのお地蔵様って皆、日が出る方向見て立ってるっぽい。
って言っても、季節によって微妙に方向違うでしょうけど・・・
久々にテン場使いましたが、なんだかほんとに至れり尽くせりですね。
なんかあまりにも整備されすぎててちょっと拍子抜けしてしまいます。
夜になるとソーラー式のランタンが灯ります。
干し物用ピンチ付きロープが渡してあるので何かと便利。。。
まぁ色々とラクちんなんですけどね、
それにしても毎回こういう感じだとやっぱりつまんなさそうだよね。
とかなんとか議論しながら就寝。

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■7月30日(土) 曇時々雨

2:00
 起床 
 - 1:50
3:50 鳳凰小屋出発 
 - 1:06
4:56 稜線着
 - 1:09
6:05 観音岳
 - 0:44 
6:49 薬師岳
 - 1:34 
8:23 南御室小屋
 - 2:00(豪雨だの何だのでダラダラ)
10:23 南御室小屋出発
 - 0:40
11:03 苺平
 - 1:11
12:14 杖立峠
 - 0:39 
12:53 夜叉神峠小屋
 - 0:44
13:37 林道着
 - 1:03(旧道突入)
14:40 芦安温泉街
 - 0:20 
15:00 金山沢温泉

ある意味、初めての試練が、夜中に訪れた。
そう、下痢である・・・

いっっっっっっきなり、テントで眠っている私のお腹に激痛が走る。
くぅぅぅぅぅぅぅっ!
間に合わない!かも知れない!(すいません)

L字に体を曲げた状態で暫く固まり、少しだけ落ち着いたところで
防寒具も着ずに小走りでトイレへ駆け込む。
ぎゅるぎゅるぎゅる。。。
撃沈。
折角摂取した夕飯とか全部流れ出てしまいましたよ。
どうすんの俺。

朝は朝で、なんか食欲が出なくて半分くらいしか食べられず、
(しかも食べた分も全部出してしまってから)、出発。。。。。
既にヨレヨレ。

しかも、、、雨なんですけど・・・・・
晴れるって言ったのに・・・・・
でも、稜線に上がったあたりから、次第に晴れ間が見え始める。
流石、山で暮らす人の言うこと信じて良かった!

でも相変わらず俺はヨレヨレ。
どんより・・・しかし雨があがった
晴れ間キタ!
ようやく観音岳到着。
運良くブロッケンが見えた。
同時に観音岳山頂にいた叔父様叔母様パーティーが
ブロッケンブロッケンと大騒ぎしとりましたw 見られて良かったねw
ブロッケン見えますかね?
鳳凰小屋から薬師なんて距離もアップダウンも全然無いっていうのに
下痢だし高度障害だしでヨレヨレなもんで、超時間かかりつつヨレつつで、
平らなところにも関わらずゼイゼイ言いながらようやく薬師到着。。。

景色素晴らしいですねー(棒読み

薬師を過ぎるとあっという間に展望が無くなり、もっさりゾーンに突入。
やっぱり朝をこの稜線通過に充てたのは正解だったかも知れない。
鳳凰三山って、稜線歩きできる時間が本当に短いんだなぁ。
もうちょっと楽しみたかったな・・・
さっきの高度障害はどこへ!
という速度でガシガシ下る。

南御室小屋到着。
大分早く到着した上に、ここから先のルートを一部短く変更したため
のんびり休憩することに。
大分高度が下がったので、お腹もすいて、下痢も落ち着き、
ようやくエネルギー補給!
雑炊たべまひょ。
何でも、荷揚げのヘリがやって来るということだったので、見学することに。
しかし雲行きが怪しくてなかなかヘリが上がってこない。
そうこうしている内に豪雨・・・
しばし小屋に入れてもらって停滞。
中はとても綺麗。
雨も弱まり、ようやく出発。
ここから先、かなり長い。
苺平到着
途中で出会うパーティーに毎回「苺平までどれくらいですか」と
必死の形相で尋ねられる・・・w
頑張ってください。

夜叉神峠小屋到着。
犬がいましたー
眺めが素晴らしいー。
さて林道に出ますが、南御室小屋のご主人に聞いた「旧道」を経て
芦安へ向かうべく、旧道の道標に従って、突っ込んでいきます。
林道と交差してる割にはなかなかのマイナールートっぷり。
自販機もある夜叉神登山口。
ここの売店で手作りの毛鉤売ってましたが、
この辺りだとどこに釣りに行くのでしょうね。
この道標から旧道に入ります。
下山して売店に向かって左の方にあります。
軽い渡渉的なポイント多数

道がえぐれております
ああ、確かに何度も渡りますよね。
ようやく芦安の温泉街に到着。
たまには温泉入ってから帰りましょうってことで温泉へ。 
初めての南アでしたが、なんとも言えない佇まいがあり、
一度ではその魅力はわからない、というのが率直な感想です。
派手さは無いし、淡々としてるし。
なんだかよくわからない。でももっと知りたい。足を踏み入れてみたい。
色々と見てみたい。
勿論3000m級だから景色はとても良いわけですけど、
それ以外がわからなさすぎる。
とにかく現時点では全然よくわからないです。

でも南アに魅せられて狂ったようになってる人の存在があるということは
きっとこれから何年も何十年もかけて
通う価値のある場所なのだろうという気がします。
これから南アとどのようなお付き合いが始まるのか非常に楽しみです。

ヤマレコはこちらからドゾ!

2011/07/27

20110726-27_初fish & peak @丹沢

なんだったんだろうあの夢のような2日間は。
そもそも大分前から、なりさんの釣行についていきたいって思っていて
その話はしていた訳だけど、
具体的なお休み合わせに成功し、本格的に話が動き出したのは6月末のこと。
多分、なんとなく初めから、近いうちに実現するんじゃないかって思っていた。

初めての人を連れて行くのなんて、絶対に面倒臭い筈だし、
そういう計画って口約束だけで流れてしまいがち。
今回我々をあらゆる面で導いてくれたなりさんには本当に感謝してます。
ほんとにありがとう!!

沢装備で必要なものをリストアップしてもらうところから始まり、
こちらで買うべきものたちを洗い出し、何を買うか夜な夜な選定。
そして海外通販と店頭での検討、店頭購入と通販を駆使してギアを調達。
なんと通販ギア達が到着したのは遡行の前日。

神タイミング!
この時点で、もう素敵な2日間になることを確信してしまった!!
(安直)

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■7月26日(火) 曇

さて、
駅でお酒類調達してバスに乗り込み、バスを降りてからしばらく舗装路歩き。
まだ舗装路なんだけども、増水していて道が浸水しておるw
山道に入ってA峠まで、ちょっとした近道ルートを通って歩きます。
これでどうやらかなりの時間短縮ができた模様。
広い河原を歩く。なんのことはない道でも、山道とは違うので
歩きづらい。すぐになりさんから引き離される・・・
そしてまた山に入ります・・・
ちょろちょろと水が流れるちょっとしたナメ。
普段の水量だと、ここは水流れていないんだとか。
やっぱり今日は水多いのね・・・
なんだか想像以上だ。特に心理的な変革がすごい。
これまであれこれ気にしていたことの全てが、本当にどうでもよくなってくる。
凄い細かいことだけど、今まで藪漕ぎの時とか軍手して歩いたりしていて、
確かにトゲが指に刺さったりすると面倒だしそれなりに意味あったと思うのだけれど、
なりさんがガツガツ素手で進んでいくのを見ていると、
軍手だの何だのとしていることが恥ずかしいような気がしてくる。。。
いや別に軍手したっていいと思うんですよ、でも、
郷に入りては郷に従え、、、ちょっと意味違う気もするけど
私も一緒になって素手を貫くことに。
というわけで、どんどんあれこれ(いい意味で)どうでも良くなってきます。
トンネルだ!
峠を越えて一件落着、更に進み林道を歩いてB沢とC沢の出合いに到着、
ランチは素麺です!わくわく・・・
3人で2回素麺食べると麺汁1本て簡単になくなるのね
なりさん流石の手際です
沢水で一気に麺を冷やします!美味しかったー!!!
そして荷物デポして釣り。B沢へ向かいます。
サブザック忘れたので、とりあえず荷物抜いて私のザックに
餌とか竿とか詰めて移動。
釣れない・・・
C沢も行きましたが結局いずれもダメでした。

集中豪雨があった後だからなのか、魚影さえ見えません。
我々も、負けじと(いやどう考えても負けるわけだけど)竿を出しますが、
叔父が貸してくれたのは5.4mもある長い竿。
とてもじゃないけど素人には扱いきれませんでした。。。
餌はミミズとブドウ虫にしましたけども、全然ダメでした
まぁ、素人が釣ろうと思ってそう簡単には釣れないもんですね。

なりさんは毛鉤で。
でもやっぱり釣れません。
普段はよく釣れる沢らしいのですが、今回は釣果なし。。。

新鮮な魚食べてやる!と欲出しすぎた私が災いしたのかもw

デポした荷物を回収して移動。
某小屋にてTanzawaKurobeさん&Mt_Fooさんの釣行チームと会って情報交換、
そして小屋から少し離れたところを寝場所とすることに決定。
まずは農ポリタープを張る
…とかなんとか言ってる間に私の脚だけぼこぼこに蚊にやられる。。。涙
薪を集めて石でカマド作って焚き火。そしてご飯を炊く。
ビリー缶吊り下げるための木を焚き火の上に組んで、ご飯を炊く。

沢の人達にとっては普段の他愛ないことの数々、
でも我々が普段、他人のブログやツイッターの中でしか目にしたことのない
沢沿いでの焚き火ノ光景が、今まさに自分の目の前に!!!


最高じゃないかーーー
ご飯は美味しく完璧に、ほんのりとしたお焦げを伴ってふっくらと炊けるし、
魚なくても何の問題もない!
なんだこれ!なんでこんなに楽しいんだろう!
楽しそうにネギ味噌を大量生産するなりさん
このネギ味噌と魚ソーを放置したまま眠ったから、翌朝蟻どもに
食われまくってしまった・・・。けどそんな蟻の残飯も食べたけどね。
(魚ソーはさすがに断念したが)
ご飯蒸らしちぅ 他愛ない宴がここまで楽しいとは!
夜何の話をしてたか全然覚えてないけど、とにかく楽しかった!
前半4合の炊飯に続き、明日の朝と行動食用の4合のご飯を炊きながらぐだぐだ。
炊けてビリー缶を火から降ろして、ようやく初日のミッション終了。

何かぶつぶつ言いながらなりさん撃沈w
我々も就寝。
結局タープ張ったけどタープの下に移動することもなく、全員その辺に転がってましたw

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■7月27日(水) 曇
いわゆる登攀は無い沢歩きといえども、前日と比べると攀じ登る感じの2日目。
うひょー!
たまらんばい!!
ここは特にスリングも掴まるものも無いけど登れます
滑ったらやばい!と少しビビりながら進みます
ザ・沢って感じやないのー!
場所によっては滑りやすい泥だの岩だのもありましたが
なりさんが色々とサポートしてくれたお陰で、マスタも私も問題なく進めました。
さて、釣れそうなポイントは全部攻めてみましょう。
ということで、なりさんが一人で頑張ってくれる。
やっぱり釣れないのでもうランチにします・・・
出合いのところで素麺しましたが、どっちの沢の水が旨いとか何とか言いながら・・・
イワナ調理用に持参したニンニクと鷹の爪、そこに
ネギなど投入してバターで炒めてみる。旨い!!
素麺におにぎりとか食べたもんでお腹いっぱいですが
そろそろ沢も佳境なわけで・・・
沢から離れた途端に暑いw
そしてアザミが生い茂ってて痛すぎる。。。
写真撮れなかったけど、結構しんどい箇所あったよなぁ。
どうにか乗り越えて、尾根に乗ったところ。
でも乗る尾根違ったw
TanzawaKurobeさんに「詰め間違えないようにねー」と言われていたにも関わらず
詰め間違うwww
だから最後こんなにキツかったのかw あばばばば・・・

沢から離れる時に水を汲み忘れたため、ここから暫く、まさかの水不足に陥ります。
マスタが汲んできていた僅かな水を3人で分け合い、
次に沢に出るまでの数時間、水無しでした・・・超暑かった・・・
メジャールート復帰まだかな・・・
遂にピークを踏む!
最後の登り、結構きつかった・・・
もうここまで来ればメジャールートなので速い速い。
でも時間的にかなりギリギリ。沢で水調達してから後はヘッデン装着でした。
沢に出た時、一気飲みした水が美味しかったこと美味しかったこと。
少しだけ行動食をとり、凄い勢いで下山。

しかしバスを逃してしまった。。。仕方ないのでタクシーに駅まで運んで貰いました。

最後はいつもの某店で乾杯w
生野菜がたまらなく旨い!
ミミガーうます!
なんだかもう怒涛の2日間でしたが、もうちょっとしたことが全部楽しくて新鮮で、
そして色んなことがどうでも良くなって、頭の中がクリアにミニマルに整理されて、
全てが開放されたような、そんな気分でした。
パッキングについてもかなり考えさせられて、次に買うべきザックの方向性も明確になったし、
脚の筋肉をここまで追い詰めた感じも、今までで一番強かったようにも思います。
脚全体が色んな意味で張り詰めてて、疲れを感じないくらい頑張ってた。
その感覚は辛いのじゃなくて、寧ろ快感であり・・・w
帰ってきたら、久しぶりに筋肉痛になりましたよ。

あれこれひとつひとつの出来事がいちいち鮮烈すぎて、
丸2日間超興奮状態で鼻血出なかったのは奇跡としか思えない。
きっと今回のなんて、沢のサワリでしかないんだろうけど、
この時点でこれだけ興奮してたら、私一体どこまで沢で快感覚えてしまうんだかw

今回は釣りを伴う遡行だったので、具体的な沢の名前は控えさせて頂きました。
釣り人の間ではこれ常識みたいですね。というわけで悪しからず。

ヤマレコはこちらからドゾ!