3月半ばにテレマークスキーを一式レンタルして1泊2日の講習会に参加したのだが、そこから1ヶ月以上かけて自分の装備を一式買い揃え、ついにテレマークスキーを始めた(ここに至るまでの経緯は長くなるので今回は端折らせてください)。とはいえシーズンオフも間近だし、ビーコンなんかが揃っていないので、今シーズンはゲレンデで1回くらい練習できればいいかななんて思っていた。
しかし講習会の時に知り合いになったI女史から27日の朝に突然バックカントリーのお誘いを受ける。不安要素はあるにせよ、こんな機会なかなかあるものじゃない。結局28日夜に合流して車で白馬に移動、29日にはテレマーク3日目にしてまさかのBCとなった。I女史と、師匠のE氏、そして私の3人が今回のメンバー。
スキーで山を登る時にスキーの裏面に貼るシール(クライミングスキン)とビーコン類はE氏が一式貸してくれて、前日夜に簡単なレクチャーをしていただく。そして翌朝、I女史独自の好天祈願ジンクスとして、にんじゃりばんばんをかけながら駐車場へ。歌詞も何もお天気とは関係ないけども。(尚、以下のマップは別の方のGPSログを見ながら手で描いたものなので、まったく正確ではありません)
はじめは林道歩き。7時半頃出発 |
この辺り、例年はこの時期藪が出ていて歩きづらいのだそう。今年は雪が残っていて歩き易い |
小日向のコルに向かう |
ここを上がってきた。割と急斜面でもシールでなんとか登れる |
コルまであとすこし |
コルにでたら一旦シールを剥がして少し滑る。
今回は私が初心者ということもあり、白馬鑓の山頂は踏まずに温泉でのんびりすることに。聞いたことはあったけれど来たことのなかった天空の天然温泉。ちょっと熱すぎるので雪をスコップでバンバン落としてうめてから入る。湯船の脇にツェルトを簡単に張って水着に着替える。温泉到着は11:00すぎ。
本当に今回はお二人にお世話になりっぱなし。お昼はジンギスカン・・・ひとり1袋ぺろりと平らげました。至福のとき。ここで2時間半ものんびりしてしまった。
くつろいでいるようでいて緊張の抜けない私。。。登りはまだいいとして、問題は滑走のほう。ご飯が終わったらここから滑って下山しなければならないのだから気が気じゃない。本当に大丈夫なのだろうか、そもそも自分の板とブーツで滑るのは今回が初めてなのだし勝手がよくわからない。しかし泣いても笑ってもどうにかして下山するしかないので腹をくくって、いざ。
ブーツに関しては賛否両論あるようで、初心者はスピードを出すわけでもないのでT2あたりを使ったほうが良いらしい。ただ、T raceはかなり硬いため、アルペンで滑ろうとしたときは安定感がある。まぁいずれにしても新しいジャンルに首を突っ込んであれこれ調べ上げないとひとつも意味がわからない感じが久々すぎて、知恵熱出るかと思った。だらだらと滑っているだけなのに脚がガクガクにw 疲労困憊 |
からの登り返し。直登大好きI女史w |
大展望! |
のぼせそうになりながら・・・ |
おいしゅうございました |
温泉から離脱。手前が温泉。 |
ザラメ雪のコンディションに救われる |
レンズ曇ってる・・・ 雨が降るとこうやって縦に溝が入るんだとか。 このまま硬くなるとかなり滑りづらいらしいが、この日は雪も柔らかかったので問題なく滑ることができた。 |
お天気最高! |
緩斜面でなんとかテレマークターンをする私 |
行きと同様、コルの手前とコルの後でシールを貼ったり剥がしたりする。このひと手間(というのか)、晴れているからいいものの、吹雪いていたりしたら結構しんどいんではないかと容易に想像がつく・・・ |
私のセッティング。 板:Backland Aspect 164 / Atomic ブーツ:T race 25.0 / Scarpa バインディング:Switchback (men's) / Voile ストック:CP3 / Locus Gear (ハイク用を転用) |
足周りとしては初心者セッティングとは言い難いけれど、選んだ理由はこんな感じ(買った順)。
- ブーツ:ScarpaのTシリーズの最上位モデルなのに他のモデルよりも安くなっていた / 冬の登山靴がScarpaなので、足型が合うだろうと思った
- バインディング:硬いブーツを選んだ時点でツアーモード無しはあり得ないだろうという結論 / Targa Ascentは雪が詰まって固まるなどのレビューが多かったのでやめた(実際はどうか知らない)/// 因みに全体的にツアーモード付きは重量が重くなるが、これはかなり軽量(1362g / ペア)で、ツアーモード無しのものより軽かったりする。
- 板:軽量である(1322g / 1枚) / センター幅85cmであり細すぎず太すぎない / 信頼のブランド(歴史が長い)
あとはビーコン、プローブ、ちゃんとしたショベル、シール、スキー用ストック。しめて一体幾らになるのやら、来シーズンに向けてまだまだ買い物は続く・・・
※写真はE氏撮影のものも掲載させていただきました。ありがとうございます!