■1月11日(金)晴れ
8:00 出発
↓ - 0:19
8:19 白泰山・股ノ沢分岐
↓ - 2:35
10:54 真ノ沢吊橋
↓ - 0:06
11:00 真ノ沢林道分岐
↓ - 0:07
11:07 柳吊橋・柳小屋
↓ - 0:30(行動食&トイレ休憩)
11:37 小屋出発
↓ - 2:32(凍結箇所突破に30分近く費やす)
14:09 赤沢吊橋
↓ - 0:58
15:07 林道(舗装路)
↓ - 0:38
15:45 川又BT
朝起きてからもう一度水を汲みに行こうかとも考えたが、今日のルートはほとんど沢沿いなので、どこでも水は手に入りそうだなと判断し、残りの水450ml程で出発。
元々メジャールートなので、始めのうちはルートは明瞭だった。トレースはなし。 |
ここで白泰山側と柳小屋側とルートが分岐する |
崩落地があるな・・・と左にこの崩落箇所を見やりつつ、 まっすぐ進もうとしたらこの右側を下って行くルートが正解だった。正解ルートはすぐわかるけれど 崩落地を見てその脇にトレイルがあるとはあまり思えない気がする、、、 |
これ道? |
そして当然沢沿いなので沢が凍結していたりとか。慎重に渡る |
たまにロープあり(別になくても平気だけれど) |
またまた凍結 |
1600m程のところでトレイル上に水場的なものを発見。他にも水が汲める場所はたくさんあったけれど とりあえず飲みやすかったのでここでコップ2杯ほど水を補給。普通においしい。 |
場所は忘れてしまったが尾根を乗っ越したところに大岩と、それを祀るような祠があった。 |
真ノ沢と股ノ沢の出合に到着。真ノ沢側にかけられた吊橋を渡る。 橋の右側から左に向かって流れるのが真ノ沢、左側の手前から奥に流れるのが股ノ沢。 |
股ノ沢 |
奥から手前に向かって流れている真ノ沢 |
文字が消えかけているけれど、「真の沢林道分岐」と書かれている。 エアリアだと、赤ではなくベージュ色みたいな薄い色の破線になっているのが真ノ沢林道。 |
名も無い鉄製の橋がいくつかかかっているのを越えていくと柳小屋に到着する |
おお!見えた! |
雑記帳をぱらぱらめくると、川又からここまで歩いてきた人の書き込みを見て少し血の気が引く。「ここまで来るのが大変で、滑落しそうな切れ落ちたところがたくさんあって生きた心地がしなかった」「途中で歩く気力を失いかけたところに柳小屋が現れてほっとした」・・・というような文章がいくつか目に付く。ダラダラ長い沢沿いのゆるふわトレイル歩き、と勝手に思い込んでいたけれどもどうやら大分違うようだ。地形図をよくよく見ると沢から大分高いところにトレイルがついているようだった。また、沢に対して何本も細かな谷筋があったりするのがわかる。まぁ進むしかないので、とりあえず行動食を食べて再出発。
と、出発早々トレイル凍結。最初の凍結箇所はどうにか突破したのだが、次に現れた大凍結、足元はチェーンスパイク。最初に突破した凍結箇所はまだどうにかなったが、ここは滑って落ちたら結構洒落にならない。頭をひねる。
まずは正規ルートの強行突破を試みる。足を下に向かって氷に蹴り込んで歩いてみようとするが、スパイクが刺さらない。普通にアイゼン持参していれば難なく歩けたのだろうな、と若干後悔しつつ、後悔しても仕方が無いので次の対策を考える。
何本もロープがかけられているのだが、この使い方がよくわからない。。。 カラビナで確保しろってことか?と元の位置に戻ってきて初めて思った。 しかし確保のお陰で滑落しなかったとしても、 ソロでこんなところで宙ぶらりんになったところで対処のしようがない。 |
降りることはできたが登れなかった。実際その場に立ってみたら、傾斜や岩の状態が良くなくてどうにも手が出ないというありがちな状況。よく見たら若干ハングしているし、ホールドには悉く氷がついているので滑って握れない。ピッケルをアイスクライミングのようにして使って登ろうとしても、ピッケルが1本なのでどうにも上がれなかった。無理をして滑落したら余計面倒なことになる。
その場で更に考える。もっと沢の方へ降りて、トレイルから離れたまましばらく進んだのちにトレイルに復帰することはできないだろうか。GPSを見ると、この後更にトレイルと沢は遠ざかり、暫く両者が近付くことはないようだった。トレイル上の凍結でさえ越えられなくて苦戦しているというのに、沢に近い場所の凍結をこのスパイクで突破できるとはとても思えなかった。とりあえず一旦元の位置に戻ってもう一度考えよう。
そしてトレイルに戻る。もう一度よく見て、上部に攀じ上がってからトレイルに降りて復帰するのはどうだろう、と考えた。なんだかそれは下に降りるのと同じくらい危険なような気がしたので却下。更によくよく凍結箇所を観察すると、氷の表面が傾斜しているのは最初の数歩だけで、その後は岩に近い場所がわずかに平になっているのがわかった。最初だけ時間をかけてゆっくり進んだら、あとはその平らなところに乗れば滑らないんではないか?
核心は前半の傾斜した氷。どうにもスパイクが効かないので、足を乗せる場所を予め決めてピッケルでガンガン穴をあけて氷の表面をゲジゲジにしてやる。そこへ足を乗せる。ホールドは無いので、ピッケルのピックを壁面に打ち込んでどうにかホールドの代わりにする。足を出す度に足元をゲジゲジ掘るので面倒臭い上、立っている所が決して安定している訳でもないのでかなり際どい作業が続いたが、どうにか平らな凍結箇所まで到達したのでほっと一安心。不安なところはまたピッケルでゲジゲジ削って進む。時間はかかったがどうにか事故もなくクリア。やれやれ。。。
因みにこの、確保用にしては大分高いところにあるなと思ったロープは、実は元々もっとトレイルの近くにあったらしい(多分登山客が掴んで渡るための補助ロープ的なものだったのだと思う)。崩落が進んでこんな意味がないような位置になってしまったのだとか。
その後も崩落地など多々あり。メジャールートならばもう少し直しておいた方が良いのでは、とも思ったが、どうやらこれも2012年10月に直したばかりなのだとか。土質が脆いせいで崩落は今も進んでおり、最初の崩落時と比べて大分傾斜がきつくなっているらしい。
ようやく赤沢吊橋到着! |
沢沿いの軌道跡。今来た道(右上)を振り返って。 |
トレイル上やトレイル脇に軌道が見える |
歩きやすい |
ええとこれなんだっけ |
ガチガチ |
おつかれさまでした、 |
ザック背負った女が一人で暖簾くぐっちゃうよ?いくよ?? |
ビールは大瓶の1択。チューハイもあったけれど矢張りビールが飲みたかったのでやむを得ず大瓶で頂く。ここ来るの初めてよね?と店員のおばちゃんから指摘を受け、あれこれ指導して頂きながらとりあえずレバーとシロとカシラをオーダー。各400円ほど。それから〜、とメニューを見ながら悩んでいると、おばちゃんに「いやまずはこれくらいで」と止められる。待つこと暫し。