2011/12/28

20111227-28_両見山

風邪ひいた・・・
そして、、、目指していた両神山へは辿り着けなかった。


■2011/12/27(火)晴れ
8:24 西武秩父
↓ - 0:49
9:13 薬師堂
↓ - 0:20(支度・水汲みなど)
9:33 薬師堂
↓ - 0:25
9:58 四阿屋山登山道入口(途中装備の準備など)
↓ - 1:16
11:14 四阿屋山手前の直登ルート
↓ - 1:14(途中ハーネス着用ロープ確保など)
12:28 四阿屋山(771.6)
↓ - 0:57
13:25 P739
↓ - 1:48
15:13 P986
↓ - 0:30
15:43 標高970m地点
幕営

両神の方へ行くのに公共交通手段を使おうとすると、どうやってもバスを乗り継がなくてはならない。
「アプローチが面倒臭くて時間がかかる」というイメージが強すぎて中々手が出なかった両神。
しかし今回選んだルートで稜線を辿れば、行きも帰りもバスを乗り継がなくて済む。
因みに元々の計画はこちら↓↓↓


より大きな地図で 両神山東尾根 を表示

結局全体的に想像以上に時間がかかってしまい、距離は計画の半分ぐらいに短縮、帰りのバスは乗り継ぎになってしまった・・・
私はガン寝していたため気付きもしなかったが、なんとバスのくせに途中で給油www
この辺りじゃ普通なのかなー?
薬師堂に到着し、肌寒いバスから降りる。
偶然居合わせ、「どこの山登るのー?」的会話を振ってきたご近所の奥様に
近くに水場がないかと尋ねてみたところ、なんと「ウチの水道使いなさいよ」とw
すぐ近くでご飯屋さんを営んでいるとのことで、お店の裏手の水道を使わせてくださった。
銀杏臭い薬師堂
少し歩いて道の右側から取り付きます
まずは四阿屋山を目指す。
観景亭なるものが高台に建っている。
観景亭を背にして左斜め前に伸びている斜面を登っていく。
両神神社奥社、薬師堂に続き、ここでも安全祈願をw
まぁ何のことはないトレイル。でもここメジャールートにしてはかなり雰囲気が重い。
いよいよ怪しくなってくる。ていうか「急坂につき登山禁止」て初めてみる文言ですけども・・・
立入禁止ならまだしも、、、登山禁止て、、、何事?
向かって左側にもルートがあるのだが、ぱっと見が巻き道ぽい。
ピークから西方面に延びる尾根を辿ろうと計画していたため、ピークを踏まないと始まらない!
てことで迷いもなく登山禁止の斜面に突っ込んだ。
普段もしょっちゅう立入禁止ロープ越えて入ってるしね・・・ 
甘かった・・・。うまくこの傾斜の具合が写真から伝わり切らないのが残念
茫然自失・・・
水道貸してくれた奥様が「つい何日か前もヘリ飛んでたわよー」と仰っていたけど、
それってきっとこの斜面にうっかり張り付いて身動き取れなくなったんだろうなと確信。
(帰ってきてからググると、こんなの出てきたw ヘリ飛んだのは12月18日ぽい)
空身ならまだしも、荷物背負ってこの斜面はあまりにもきつい。
中盤はお助けロープも使用、どうにか山頂に辿り着くことができた。
ここの斜面で寒風吹きすさぶ中立ちすくんだりしていたので、その間に風邪が悪化した疑惑。

さて、四阿屋山で想定外に時間食ってしまったので、この時点で両神に辿り着けない
雰囲気になってきた。まぁやむを得ない、ということでとりあえず先を急ぐ。
けれどここは両神山系、無線ルートを歩いていて切れ落ちた岩とかにうっかり遭遇する可能性も
十分あり得る。慎重に進もう・・・
計画していた尾根の方向に進むと岩場がありたじろぐ。ひとまず周囲を偵察してみることに。
急坂の下降があり、矢張り一筋縄では行かない両神山系、、、と弱気になるも、
短い斜面を下ると、とても普通の尾根道に出た。踏み跡もついていて拍子抜け・・・
P739~P835に向かうトラバース道。道は途中で消えるので、途中から無理矢理尾根に乗る。
鹿柵エリア。なんか知らないけれどピンクのテープが大量に付いていて気味が悪い。
P986付近
P925付近のコルからの登り斜面に小さな祠があった。なんでこんな中途半端な所に・・・
15時をまわり、970m付近で幕営することにした。
そこそこのスペースがあり、平らで、幕営するのに特にこれといった問題もない場所。
ここのルートには大量の熊の糞があり、いささか心配ではあったが、
夜の間に怪しい物音を聞くこともなく十分な睡眠がとれた。十分すぎ・・・w
■2011/12/28(月)晴れ
13:25 標高970m地点
↓ - 0:45
14:10 両見山(1115.1)
↓ - 1:30
15:40 P892
↓ - 0:25
16:05 P748南のコル
↓ - 0:20
16:25 林道
↓ - 0:30
17:15 県道279号線
昼過ぎ。ようやくテントを撤収する。
風邪で、ひょっとしたら熱でも出ていたかも?というくらいの状態だったこともあり、16時間以上爆睡。
両神山まで行かれないのは当然ながら、流石にココまで来たんだし両見山ぐらい行こう、
ということになり、ボーッとしながらも行動開始。
風邪で荷物背負って歩くってこんなに辛いものなのか・・・
これといって特筆事項も無い尾根。ただただ登る
途中から傾斜がきつくなるけれど、ものすごいキツイ訳でも無い。
出発から45分程で両見山のピークに到着。
初日の夜に検討していた通り、来た道を少しだけ戻って北東に延びている細い尾根を進むことに。
等高線がかなり詰まっていたので心配していたが、まぁ案の定そこそこの斜面だった。
逆に、ここさえ越えればどうにかなるだろうと思っていたので、これくらいで済んで良かった。
稜線の北斜面はこんな感じ
細い尾根。ここから急斜面になるが、かなり木が生えているので地面はしっかりしている。
木の根元を渡り歩き、木を掴みながら降りれば問題なし。
あとちょっとで急斜面もひと段落!
今来た斜面を振り返る
960m付近から先はぬるぬると、暫く安定感のあるトレイルを進む。写真は870m付近と思われ。
地形図を見ると、P892を過ぎた辺りで稜線の西側に林道があるらしいので
降れそうなところはないかと西側を見下ろしながら歩くことに。
最後の最後で何が待っているか、地形図だけではどうしても分からない部分もあるとはいえ、
読めるところまで読む。そしてあとは賭け。
まぁ最悪ヤバい所に出てしまったら、登り返せばいい。
藪がちな稜線。途中で西側の藪に突っ込んでいく踏み跡もあったが、迷った挙句スルーした。
あのまま突っ込んだらどこに出たんだろう?結構危険な所に出てしまったかもしれない
結局、P748に登る手前のコルから林道めがけて降ることにした。
決め手は、林道までの距離が短いということ、そして、等高線があまり詰まっていないということの2点。
候補として、P748の西に伸びている尾根を降るとか、
P748を通りすぎてから北西に延びる尾根を降るとか、てのもあったのだが、
このコルの時点で16時をまわっていたので、これ以上尾根を進んで、林道に降りられなかった時の
ダメージの大きさを考えて、ここらで手を打とうと判断したというわけ。
結果オーライだったけれど、まぁそもそももっと早い時間に出発しとけよって話。反省。
樹林帯なので林業の方々の踏み跡もありそこそこ歩きやすい。
問題なく林道に出た!
林道到着!
と思いきや、3m以上はある法面の上に出てしまった・・・。とほほ。
法面から上10m以上、いやもっと上にしか、支点の取れそうな木も無いし、地盤はぐずぐず。
持っているのは10mロープとスリングのみ。かと言って飛び降りるには高すぎる。

しかし不幸中の幸い、運良く丁度法面の端っこに出ることができていたので、
法面の切れ端の斜面をマスタが先に降り、私は上からロープでザックを下ろし、
空身で降って事無きを得た。
やれやれ・・・。

それにしてもこのルートは熊の糞が多かったので、熊が活発な時期は遭遇してしまう確率が
高いのではないかという気がする。
でもいつかこのルートで両神山まで辿り着きたいし、日の長い時期を狙おうとすると
今度は熊が怖い・・・まぁブツブツ言ってないでまた計画したいと思う。

ヤマレコはこちらからドゾ

2011/12/22

Gunze おうちでコレッ ダウンルームシューズ

最近何かと話題のグンゼのダウンシューズを実際に山で使ってみました。

日程:2011年12月19~20日
天候:晴れ
場所:奥秩父 トサカ(P2047)の南側の尾根上にあるP1818付近
テント:エスパース マキシムミニ(フライ有)
気温:テントの外-7℃/テントの中-1℃

テントを張ったのは中途半端な雪上で、積雪10cmもない所。
テント内は100均(CanDo)で購入した薄い銀マットを敷いた上にリッジレストソーライト。

足元は、素足にmont-bellのシャミースソックスを履いて、その上にダウンシューズを
履きましたが、冷たさは一切感じず。
想像以上に良かったです。
履いてみると、くるぶしや土踏まず付近のダウン量が足先のダウン量よりも多く見えるため
最も冷たい足先は少し心細いかな?という感じもしますが、履いたままシュラフに入り、
足がテントに密着してもまったく冷たさを感じないです。

更に、テント撤収の際に最後まで履いていましたが、
地面からの冷たさが殆ど足に伝わって来ません。
底の部分(床に接する部分)に滑り防止素材的なものが張られており(ボツボツとかではない)、
内側は起毛ぽくなっています。
モノグサなんで、写真なくてすいません・・・

強いて言うなら、足首をきゅっとドローコードなどで縛れると良いかな?
(シュラフの中でいつの間にか脱げてしまっていたりするので。)

通販で購入すると、通販サイトへの会員登録で500円引きになるため、
定価1,029円とただでさえ安いのに、更に値引きされて500円ちょっとで購入できたのですが、
なんか今見たら会員登録での値引きが200円に変わってました・・・

とはいえ800円くらいで購入できますのでオススメです。

尚、レディースは23~25cm、メンズは25~27cmだそうです。


私は普段の靴のサイズ24cmですが、シャミースソックス+ダウンシューズのレイヤーで
女性用サイズで丁度良かったです。足25cmくらいある女性だったら男性用で良いかもしれません。


■追記■20140514
厳冬期で、ダウンシューズのまま雪の上を歩くことが前提となっているような完全な雪山ではまだ使ったことはありませんが、それほどダウンシューズのまま歩くことが想定されていない場合はほとんどこれで不足はありません。(ただし、私は女性にしては極端に体温が高く、末端冷え性とは縁遠いので、普通の人だともしかすると寒いのかもしれません。

また、残雪期で雪がぐずぐず気味の場合は、ダウンシューズに防水性能がないため、すぐに水がしみてきます。ビニール袋をかぶせたりして歩くと良いかな(滑るけど、少しならいいかと)。

2011/12/20

20111219-20_トサカ南稜(not 鶏冠尾根)

初日もその翌日も寝坊をした最悪な感じだったけれど、とりあえずトサカを南の稜線から登るという
当初の目的だけは果たせたので良しとしよう。しかし良く寝たな・・・
■2011/12/19(月) 晴れ
10:58 乾徳山登山口バス停
↓ - 0:05 (準備)
11:03 乾徳山登山口バス停 
↓ - 0:32
11:35 乾徳山登山口
↓ - 0:40
12:15 トサカ南尾根取付き
↓ - 4:15
16:30 P1818
↓ - 0:15
16:45 P1818北の平場
幕営

電車を乗り過ごして戻り、そのタイムロスが故に乗ろうとしていたバスを見送ってしまい、結局11時過ぎにようやく乾徳山登山口に着くという体たらく。
こんだけ太陽が高く昇っているというのにまだバスの中。
ようやくここまで来ました。なんかとても寒いのでcloudveilのフトシェルのフードを被っていざ出発。
ゲートに到着。この奥に進んでいく
橋を渡り、右の方を登っていくと、滝の名前を示す看板がいくつか登場
この道標まで来たら、道標の右端方向にある斜面に取り付く。
なかなかの斜面、踏み跡もあまりないので結構ぐずぐずで疲れた。
ようやく斜面が終わって一息ついて、更に進んで行くと何故か道が降りてゆき、
更に向こう側には岩壁が。切れ落ちている・・・やばい・・・
しかしそのすぐ手前に、地形図にはない筈の林道が登場。岩壁切れ落ちからは逃れたものの、
この時間、この状況で再び林道に降りるんかい・・・
林道への降り口はそれほど厄介ではなかった。
林道・・・萎え・・・
割と荒れた林道
何だかやたらと弱気になり、もうこのまま怪しい林道探索ってことで2日間終わりにしてもいいか・・・
(ある意味ふてくされ気味な感じで)
とさえ思い始めていたのだが、如何せんこの林道上の落石が割と新しいもののようだったので
この林道で幕営するのは少々憚られた。
とはいえ林道の右側の斜面で取り付けそうな所ってあるんかいな、、、
あ、あった
なんだか微妙にペンキマークもあるし、まぁここから取り付いてみますか
苔蒸した柔らかい土と、ごろごろした岩の転がる斜面をゆっくり上がっていく。
しばらくして尾根に出る。
木がグネってるなぁ
次第に標高があがり気温が下がってきた
たまには地面ばかりではなく景色などw
この山域はこういうどどーんとした岩壁とかいきなり登場しがち。右側に踏み跡があるので辿っていく

藪濃いなぁ(´Д`)
そうこうしている内に日が暮れてきたので幕営地を探すことに
というわけで本日の寝床
P1818付近で幕営することに。この時このグンゼのダウンシューズを試したというわけで。
因みに厳冬期雪山は流石にグンゼのでしのぐ訳にもいかないので、
Western Mountaineeringのダウンブーティーを使用。
グンゼのは高さが無いので雪入ってしまいそう。まぁ試していないのであくまでも私感だが。
※そもそもグンゼの商品は底が防水ではないので多分普通に濡れます。

■2011/12/20(火)晴れ
12:35 P1818北の平場
↓ - 1:15
13:50 トサカ
↓ - 0:20
14:10 大ダオ
↓ - 0:34
14:44 水場
↓ - 1:04
15:48 林道合流
↓ - 1:02
16:50 乾徳山登山口バス停

より大きな地図で 乾徳山登山口→トサカ→ゴトメキ→大烏山→大久保山 を表示
そもそもこんなルートの予定だった訳だが、スタートが遅れ、初日にトサカのピークまで行く筈が
P1818までしか辿り着けず、更に2日目に寝坊したため、当然こんな計画通りに歩ける訳も無く。
12時半をまわってようやく出発。
まぁ多分あと少しでトサカに着くとは思うんだ
ボトルの水が凍るくらいには寒かった、昼過ぎになっているとはいえあまりに頬が冷たいので
もってこタオルで顔を覆って歩くことに。
(因みに元々薄い紫色だったこのタオル、買ってすぐの頃、使って濡れたまま放置してカビたため漂白して真っ白にw
元はUVカット機能もついているという事だが、漂白してしまった今となってはその効果が残っているのかかなり怪しい)
暫く倒木が多く歩きにくい道が続く。ピークに近付き少しだけ傾斜がきつくなる
ロープが見えてきた
これがトサカのピークに張られたトラロープ。
ここから先の尾根を間違って降りないでくれよ?という意味だけど、ここを登ってきた。
トサカにはこの時に別のルートから登っているので、こんなマイナーなピークだけど来るのは2度目。
特に展望も無いし別に何てことは無いのだが、打ち捨てておくには勿体無い妙に心惹かれる場所。
日も傾いてきているので大ダオに向かう。
気持ちのいい場所だ
好きな場所なので似たような写真を二枚立て続けに貼ってみるw
ここから、山の神の水場を経由するルートで下山。
一応山と高原地図では破線になっているが、結構道は分かりやすい。
この大パノラマめがけて進む
割と沢沿いな感じ
この看板が見えたらもうゴールまであと少し。左に見えているトラロープの方へ斜面を登ると林道に出る
林道到着
バスの時間を勘違いしていたので、半ば諦め気味に林道を歩いていったのだが
バスは想像以上に遅くまで動いていたw ということでバスで無事に帰路につく。
初日に、思いがけず林道に出てしまった時は拍子抜けし過ぎてかなり気持ちが萎えたけれど
どうにか強引にでも斜面に取り付いて良かったなという感じだった。
ルートとしては、特にロープなども必要なく、歩きやすいところだったと思う。
そして・・・冬の早起きは矢張り苦手だな・・・