2011/07/11

20110711_雲取山ピストン

ぼちぼちマスタが南アから戻ってくるので、
ソロハイクするなら今日が最後のチャンス。

というわけで、大持山西尾根とか川乗山の曲ヶ谷北稜とか散々迷った挙句、
結局無難に、しかしロングトレイルであるということだけが問題となる
灼熱の雲取山に向かうことにしました。
なんせ日帰り。
日帰りの記録は多数ウェブ上で見受けられたものの、
いざ自分でやるとなると心配。大丈夫なのか?
まぁせめてもの救いは、終バスが19時半頃とえらく遅いことだな。
多少トラブってもどうにか間に合いそうではある。

結局17時過ぎのバスに乗れてしまった訳だけどw
9:20 鴨沢
↓ - 0:24
9:44 小袖乗越
↓ - 1:10
10:54 堂所
↓ - 1:01
11:55 七ツ石小屋
↓ - 0:55
12:50 奥多摩小屋
↓ 
0:44
13:34 雲取山頂(休憩)
 0:30
14:04 雲取出発
 0:26
14:30 奥多摩小屋
 0:57
15:27 堂所
 0:51
16:18 小袖乗越
 0:12
16:30 鴨沢

奥多摩で少しバス待ち。
まだ雲取山自体2度目(1度目が、、、遭難未遂の時ですw 別記事参照w)、
その辺りの接続の悪さとかもうとっくに忘れていた・・・
バスに乗ったら乗ったで、鴨沢で下車するのか鴨沢西なのかわからなくなり
焦る・・・w 鴨沢西で下車って書いてるブログ等もあったものですから。
ええ、当然鴨沢で下車ですよ。鴨沢西じゃないですよ。

鴨沢からとことこ行くわけですが、
そもそもCT計算した段階で、
山頂で20分の休憩1回しか設けてないにも関わらず下山が18時半の計算・・・
遅くとも16時までに山頂を出発し下山し始めないと、終バスに間に合わなさそう。

というわけで、もし頂上まで行けなくても、16時になったら折り返す!
(これでも十分遅いんだけど・・・)
という決意を胸に、しかし是非登頂したい!!!という想いを抱きつつ、
快調にトバすwww

堂所到着の時点でかなりまいている!
まだ1時間ちょいしか経っていない!
って、皆さんご存知のルートなので、ルート紹介的なことは端折ります。

今回の山行で特筆すべきは、今回の自分の体と暑さとの攻防戦なんですよ。
そして歩いている間における精神状態について。
ちょっと真面目に書きますよ。

まず、関東とりわけ奥多摩や秩父あたりの低山を歩いていると、
もうこの時期は兎に角暑くてやっていられない。
それはきっと、山をやっていらっしゃる方なら経験されていることかと思う。

我々夫婦は、夏、近場で日帰りでも楽しめる場所を今より広げるために沢を始める、
と言っても過言ではない。
(今月末に沢デビューする予定なのです。)
近場は大抵低山で、日帰りできるようなところは暑くてやっていられないんですよ。

でも今は、まだ沢行かれないし、かと言って、
日帰りでは、高い山のあるようなところへの遠征もできないので
とりあえず近場を攻めるしか無い訳です。
ぎりぎりの選択で今回、2000mを越える雲取山をチョイスしましたが、
それでも下の方は大分暑い訳ですよ。

でも、とばして行かないといけない理由もあるから、結構無理してとばす。

私は、最初は「こんなペースでいいの?」ってくらいゆっくりいかないと、
後半でバテる。マラソンやジョグも同じ。
勿論そうでない人もいるんだろうけど、
今のところ、これが私の山の歩き方だ。

それなのに今回、結構最初にとばした。
ゆっくり行って良いような余裕はないと思ったから。

少しすると、案の定バテてきた。
このままトバしてて、熱射病で気持ち悪くなったりしたら面白くない。
水の飲む量は半端なく多くなっていた。
スポドリ飲むんだけど、段々喉がベタついてきて受け付けなくなって、
麦茶に切り替える。うまいと感じる。
こういうギリギリの時は、うまいと感じたものが一番体にいいに決まってる。
バテ防止で持参したサーモスの中のキンキンに冷たい麦茶が、
体温の過度な上昇を防いでくれる(ような気がした)。

少しずつ、ペースを落とし、少しずつ、休憩から休憩の間隔を縮めてみる。
休憩と言っても、1回の休憩が1、2分程度。

休めば休むほど疲れるので(これもランと同じ)、結局休まずにゆるゆる進むことに。

そうこうしていると、息が整って、今度は遅すぎるんじゃないかと思えてくる。

そしてまたペースを上げる。

あれ、ペースあげすぎ?
いやこれくらいの息の上がり方なら丁度いいかな?

頭熱くなりすぎてないかな?
水分補給と塩分補給のバランスは取れてるかな?

そんなことをひたすら頭と体で情報交換し、探りながら登っていく。

段々、その日の体調と暑さと標高(に起因する気温とも言うが・・・)に最適な
ペースや水分摂取の感覚が掴めてきて、写真撮りながら、ちょいちょい歌いながら
歩けるような感じになってきた。
まぁ、下界ほどの暑さからも逃れたし、きつい登りももう終わったし、ってのもあったけどw

結局、山頂に着いてよくよくCTと実際にかかった時間との差を計算してみて、
体がそれほど辛くないのに、想定以上のペースで歩けている自分に驚いた。
荷物をできるだけ軽くして(10キロ未満くらいだったと思う・・・)、
水の量も割とぎりぎりで担いで、
下山時には雷からどうにか逃げ切るだけのスピードを維持できた。
全て、体への理解がある程度深まっていないとできないことだと思う。

体は、使って使って使い込むほどに特徴が解ってくる肉と骨の塊だ。
逆に、使い込まないければいつまで経ってもよくわからない。
しかも、一度使い込んで体への理解を深めても、
体との対話を一旦止めてしまったら、ほんの1ヶ月くらいでその理解は偽物になる。
細胞なんて1ヶ月もすりゃ全部入れ替わっちゃうんだしね(関係ないかもだけど)。

現時点では、
自分の精神と肉体のパイプラインはかなり強固なものであると実感したし
この感覚がある間っていうのは、精神的にもかなり強いと思っている。
勝手な論理だけどねw

苦手な登りであれだけの速さで行けて、早々に雲取山頂の避難小屋が見えた時は
脳ミソに鳥肌立ちました。
究極にゾクゾクした時、私は、脳ミソがキューっと萎縮したようになるのです。

毛穴は全部開く感じ。(あれれ、鳥肌と真逆じゃん・・・)

とっくに知っているメジャールートでもこんな感動がまだ味わえるんだなと思って
感無量でした。

では、最後にまとめて一気に写真ドゾー!
七ツ石小屋のすぐ先の水場。おいしい!
奥多摩小屋の水場は、稜線から歩いて5分ほど下ったところに。
今回は汲むつもりがなかったのでパス。
夏だのーう!
避難小屋が見えた!脳が萎縮した瞬間!!

雲取山頂ついた!しかしドコモの電波入らず。。。
あれ、こんな有名な山なのに電波だめなのか・・・
山頂は23度!ということは下界35度・・・死ぬ・・・

雲がやばくなってきたので、とっとと下山。。。
一応雑記帳には一言書いてきましたよ^^

うわー、雲があがってきちゃってるよ!逃げないと!!
ゴロゴロ音が迫ってくる・・・
逃げるように下山w 16時半に鴨沢着いたので
トイレで着替えて汗吹いて颯爽と乗車。
顔も洗った!
ヤマレコにも書きましたが、山頂で会ったおじさんの話によると
この前日、14時~2時間程にわたり豪雨と雷だったそうな。
夏は日が長いので、つい遅くまで歩いてしまいがちですが
雷だけは怖いので気を付けて安全に下山したいものですね。

いやー、まだ全然山のことわかってないくせに偉そうに語らせて頂きました!
でもソロハイクってきっとこういう心理で登ってる人いっぱいいそうだなと思いました。
バリルートではこうはいかないでしょうけど・・・
トレランとはまた違った、自分的スピードハイクな山行でした!楽しかった!

ヤマレコはこちらからドゾ!

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