2012/09/01

20120831-0901_笛吹川東沢釜ノ沢西俣

昨年10月に行った釜ノ沢東俣に続き、今回は西俣いってみよう、ということで。
■8月31日(金)晴れ
10:15 西沢渓谷バス停出発
↓ - 0:35
10:50 二俣吊橋
↓ - 0:07
10:57 西沢渓谷看板地点(鶏冠山分岐)
↓ - 0:13
11:10 渡渉(鶏冠谷出合付近)
↓ - 1:57
13:07 入渓点到着(山の神などの高巻きオワリ) 
↓ - 0:23(行動食休憩)
13:30 入渓
↓ - 0:37
14:07 乙女の滝
↓ - 0:10
14:17 東のナメ滝
↓ - 0:26
14:43 西のナメ滝
↓ - 0:36
15:19 魚留ノ滝
↓ - 1:04
16:15 幕営地点(両門ノ滝手前)
西沢渓谷で下車して林道を進む。二俣吊橋を渡って少しのところにある鶏冠山分岐を入って沢へ降り、東沢を一旦渡渉しその後暫く高巻きを続ける。この高巻きは長いので、沢靴への履き替えは渡渉点ではなく再度沢筋に降りる時にした方が無難だろう。今回私は、購入したばかりの5.10ウォーターテニーで遡行したのだが、こういう半端な渡渉などがある時には靴の水濡れとか気にしなくていいのでとても楽。ウォーターテニーは某登山用品店のセールで購入したが、私の靴のサイズのみ売れ残りで安売りになっていたため、マスタの分は買えなかった。なのでマスタはいつものフェルトソールで遡行。
まずは渡渉。水量は多くなく、靴を濡らさずに歩ける程度。
ホラの貝のゴルジュを含んだ序盤は全て高巻き。ここが暑くて長い。
ゴルジュ。とても突っ込めそうにない・・・
今回も見ることができなかった山の神の祠。本当にあるのだろうか・・・
前回も高巻きの終了点がどこなのかイマイチ分からなかったが今回も例に漏れずよくわからなかった。踏み跡がグズグズになってきた辺りに、1ヶ所残置スリングのある所があるのだが、ここを突破するよりも一歩手前で沢に下降するのが一番無難だと思われる。スリングの先へ進んだという友人も居るには居るのだが、多分手前から降りる方が楽だと思う。
途中、微妙に降りづらい箇所では2回ほど10mロープで懸垂したりゴボウで下降したりしつつ入渓点に至る。クライムダウンできなくもないのでロープを使うかどうかは人に拠ると思う。
夕飯で冷や汁を作ろうと思って持参したキュウリを1本ここで頂く。チューブ入り肉味噌をつけてシャクシャク。美味い!
入渓点
前回東沢釜ノ沢東俣を遡行した時は10月末という時期的な問題もあって、水に浸かること自体を避けていたのだが、今回はこの暑さもあってバッシャバッシャ水に入りまくる。沢って水に入れば入るほど楽しい気がする。幼い頃に海に潜って遊んだ時の感覚をふと思い出す瞬間があったりなかったり。水にぷかぷか浮かんだりするのは気持ちの良いものだ。水と体の境界線がなくなる感じがたまにある。服は着てるけどもw
左側全部広い河原なのにわざわざ浸かるw
あっという間に乙女の滝。
ジャンジャン浸かりながら進むw あんまり水に入ってばかりだと時間食いますけどね・・・
東のナメ滝
ザブザブ。
そしてここ。前回通過した時はフェルトソールだったこともありつるつる滑ってこんなんなってた。
それが今回、アクアステルスだとご覧の通り。滑らないー!

傾斜のキツイところも全然平気。まぁ前回よりも水量少ないけどそれにしても。
ここも無駄に浸かる。深そうなところを狙って入る。
大岩が多数ごろんごろんと沢を埋めている。前回こんなところあったっけか・・・崩落したのかも?
突破が困難になっているわけでもないので問題はなし。
釜ノ沢の分岐。
分岐を過ぎるとすぐに魚留ノ滝。前回は滝の左側、右岸を巻いた。少しだけ手前に戻り、草付から斜め右に上がったのだが、今回はアクアステルスでフリクションも効くし、沢歩きもそれなりに熟れてきてるので、ひょっとしたら滝のすぐ近くの岩斜面でも突破できるのでは?と思ってチャレンジしてみたりなど。
魚留ノ滝の釜のところで泳ぎたかったけれど、思ったよりは浅かった・・・w
一番深いところでも胸までは浸からない程度。
そして滝のすぐ脇に立て掛けてあった木を取っ掛かりにしてそのままするすると岩斜面突破。
超超超簡単なスラブのクライミングといった感じ。
去年は「この滝を突破したらもう後には引けない!」とか思っていたのだが、別に大したことはなかった。1年で随分と成長したものだ。
魚留ノ滝の少し先の釜で遊ぶ。真ん中は水量が激しくて確実にドボンしそうだったので手前をするすると滑ってみる。
ちょっと日も傾いてきて寒かったので、流石に肩までドボンは避けたくて日和る・・・
千丈滑で寝湯状態w
日が当たってキラキラするのを見たかったが、丁度このタイミングで日が陰ってしまって残念。
この先にある両門ノ滝を左側に行くとそれが西俣。西俣に入って少し進んだ左岸のあたりが幕営適地らしい。その場所は2日目に視認することになるのだが。
我々は普段公共交通機関を使って来るので、遡行開始時刻が極端に遅い。つまり本に掲載されている幕営地点まで1日で辿り着くことができないケースが多いのだ。今回も下調べの段階で、その場所までは行かれないだろうとは予測はしていた。予想よりははるかに先まで進めたのだが、両門ノ滝に至る手前で幕営できそうな場所を見つけ、本日の遡行を終了することに。
ここは右岸にあった高台。広さもそこそこ。
手前のスペースにタープを、左上の平場で焚火をした。
それほど寒くもなかったので1辺を地面に付けたりせず屋根型に設置。
しかし火を起こした後で激しい雨に降られる。。。焚火に割と勢いがあったのですぐに消えることはなかったが、結局ご飯はガスで炊く羽目に。嗚呼・・・
雨宿り・・・
今夜は冷や汁。でも冷やしたくないwww 昼間暑いからといって冷たい食べ物とか要らないな・・・
というわけで温かいご飯にお湯を注いで冷や汁の素を突っ込んで作ることに。ってそれ雑炊じゃないの?
できたけどイマイチ美味しくなかった。。。多分米が多すぎて味が薄かったのだと思う。
■9月1日(土)曇のち雨(のち曇)
6:45 出発
↓ - 0:07
6:52 両門ノ滝
↓ - 4:46
11:38 稜線
↓ - 0:33
12:11 甲武信ヶ岳
↓ - 0:30
12:41 甲武信小屋
↓ - 1:53
14:34 近丸新道分岐
↓ - 1:13
15:47 西沢渓谷看板地点(鶏冠山分岐)
あまりにも絵面が汚いので写真は載せないけれど、この夜に何者かが現れて私のgranite gearジップサックを齧っていった。夜炊いたご飯でおにぎりを作ってジップサックの中に入れてあったのだが、肉味噌の具の部分をちゃっかりお召し上がりになったようだ。ていうか誰!何!何が来たのだ!しかも他に被害がないか調べてみたところ、なんとカメラのシリコンケースも齧られていた。身に危険を及ぼす類の生き物でなくて良かったけれども。
出発してすぐに両門ノ滝。
本当はここも水に浸かりたかったけれど、流石に朝早くて寒いので断念。。。
左側を登って西俣に入り、振り返って。
さてここからが初めて足を踏み入れるエリアとなる。しかしなんというか、東俣を分けてこちら側もこんなにダイナミックな渓相が広がっているとは!やはり東沢の規模と懐は大きいのだなぁと感心しきり。
東俣よりも西俣の方が魅力的という記述もある程で、とても歩きごたえのある渓。
かと言って別に然程難しくもないのでおすすめ。
途中、分岐点がはっきりせず分かりづらい所も多く、特に奥ノ二俣(東京起点沢登りルート120の遡行図11番)の先のところ(12番~13番のあたり)は水が涸れていたので、本当にここで合っているのかとかなり不安になった。一旦GPSで現在地を確認すると合っていたので気を取り直して更に進んでいくと再び水が出てきた。伏流になっているようで、滝と書かれているところも水が流れていなかったりする。でも本にはそんな記述は無いので、一体いつからこのようになっているのか、はたまたたまには水が現れるのか、そのあたりは不明だ。
滝もあるけれども難なく登れるレベル
なんだか日が高くなってきてもおかしくない時間帯になっても全然日が出てくれない。これはもしや・・・と思ったら案の定雨が降りだす。というかかなり強く雨が降ってきてもう本当にこれはやりきれない・・・。初日晴れてくれて水遊びできたのがせめてもの救い、とはいえこの雨の中遡行ですかそうですか・・・
この上の写真の滝とは別の滝。ここは割と苦労したけれど右側からも左側からも登れた。
マスタは左から、私は右から登ったが2人ともクリア。私のルートだと最後少しだけ水を浴びるが大したことはない。
と、その先の倒木帯。ここかなり嫌だった・・・
ズーム。
なんだか虫が多くて刺されそうだしあまり気持ちのよい倒木帯ではない。巻くという言葉を充てるのは躊躇われるが、とりあえず左側から巻くようにして突破。あまり巻いた感じはしないけれど中央突破よりはまだマシというレベル。距離的には大したことはないがそれなりに苦労した。
倒木をすぎると開けたところに出て、その奥の左側には大きな崩壊地が。
開けているところに焚火跡も。
崩壊地
本には「右岸の岩壁に取り付き、水師から派生する尾根に上がると楽」と書かれていたが、はて、果たしてこの崩壊地を指して岩壁と言っているのだろうか。下部をマスタが少しだけ登ってみたがモロモロとしていてそれなりに崩れやすく、しかもこの崩壊地の上部がよく見えないので、このまま登って行って最後まで登りきれるかどうかの保証がないのが痛いところ。
忠実に沢を詰め上がると「急な傾斜をあえぎ登る」との記述もあったため、沢筋を登るのも多少躊躇われたが、この崩壊地でセミになったら洒落にならないのでとりあえず沢筋をあがることにする。この崩壊地を登るルートが正しかったのかどうかはよくわからない。
急とはいえ、危険な岩壁が出てきて登れなくなる、とか書いてある訳ではないのでとりあえず頑張れば着くだろう
別に踏み跡らしい踏み跡もないが迷いようもないのでどんどん上へ上へとあがっていく
倒木もそれほど困難もなく突破
確かに急斜面だったし登るのは暑かったけれども、黙々と登って行くと特に厄介な藪漕ぎなどもなくするりと登山道に出た。ここの登山道は歩くの初めてだ。甲武信と国師を繋ぐルートは今年4月に行こうとして撤退しているが、いつか積雪期か残雪期に歩きたいと思っている。
ガスの中ようやく尾根に乗る。
甲武信ヶ岳を通過して小屋へ
甲武信小屋の温度計。寒いわけだよ
相変わらず降り続ける雨の中を下山。おなじみのルートなので下山路については割愛。
と、下山してバスに乗りスマホをチェックしているとすけろくさんからのメッセージが。どうやらセイヨーくんと2人で日帰り東俣遡行を終えたところのようで、合流しましょうとのこと。バスを途中下車して2人と合流し、温泉&風呂へ。いつもバスのアナウンスで聞いていたけれど行ったことがなかった「花かげの湯」へ。いや、さらりと書き流したけど東俣日帰り遡行って、いくら車でアプローチしたから遡行スタート時刻が早いとはいえ、どんだけすっ飛ばして歩いてきたんですかw
お風呂上りに休憩しつつご飯やさんを調査中。
で、決まったのがこちらのお店。
鶏モツ煮定食
馬サシ定食
豚肉のほうとう(鶏もあります)
4人で定食6人前と一品料理2品ほど注文してペロリと完食w
肝心のほうとうは、他の店でそんなに食べ比べていないのでなんとも言えないが、麺がとても分厚くモチモチとして食べごたえがあり、粉の味がしっかりしていて美味しい。汁の味は普通だったかな・・・。

そんなこんなで釜ノ沢コンプリート。

0 件のコメント:

コメントを投稿