2019/12/09

20191208-14_しまなみトライアングル&石鎚山系縦走 前編

転職をした。

正直、いい歳だし、とりわけ取り柄も資格もない女が転職ともなると相当次が決まるまでに時間がかかると思っていたのだが、結構あっさり次の職場が決まってしまって、ああ別に元職場にしがみつく必要なんてなかったのだなぁと思った。狭く滑稽な世界で闘ったり悔しがったり泣くほど辛い思いをした日々は、自分にとって無駄なものではなく何かしら意味のあることだったと理解してはいるものの、その日々をもっと生産性のあることに費やした方が良かったのは確実だった。ただ私にとって非常に救いだったのは、その後の転職活動が素晴らしく実り多きものだったということだ。機知に富み、物事を冷静にしっかり見ることが出来、私の長所も短所も特色も一瞬で見抜くような素晴らしい方々と出会えたり、近しい友人から客観的な意見を聞けたりしたのは幸せだった。まぁ一言でいえば、転職活動がとても楽しかったということだ。転職活動中お世話になった方々に心から感謝申し上げたい。

有休がたくさん残っていたので、約2ヶ月のお暇を頂戴した。有休消化中に転職活動をしたのでその期間まるまる遊んでいたわけではないにせよ、有休36日+土日祝17日の合計53日中26日は山やらキャンプやらに行っていたので、山行と山行の合間を縫って面接を入れていた感じだった。締めくくりに海外でも行こうかと思ってパスポートも更新したが諸々準備不足になりそうだったので、結局今まで行きたくてもなかなか行く機会に恵まれなかったしまなみ海道を自転車で走ることにした。決めてから1-2日くらいで一気に予定を組んだので、前日は滅茶苦茶わくわくしながら集中して計画を練った。

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<今回のルートの特徴>
しまなみ海道は尾道〜今治76kmと距離もそこまで長くないため、他の何かとあわせたハイブリッドな旅にしようとの企み。今治から手の届く距離に石鎚山があるため、登山と絡めることに。
1.
幕営装備一式を含んだ自転車装備と、幕営装備一式を含んだ2泊3日の登山装備を全て背負って自転車を漕ぐのは不自由すぎるため、自転車↔︎登山のスイッチ用の拠点を設ける(同じ宿を2度利用)。
2.
自転車区間中は気ままにあらゆる場所で立ち寄ったりできるよう、1日の走行距離を長くしすぎない。
3.
しまなみ海道だけでなく、とびしま海道とさざなみ海道も合わせてトライアングルのコースを自転車で走破する。(このサイトのGoogle Mapが大変参考になりました。)
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予定としてはこんな感じ。空路という手段もあったけれど、今回は直前ということで格安航空券が確保できないこともあり大人しく陸路を選択。
dayTimePlaceRemarks
12/8--
5:49東京
6:00東京東海道新幹線のぞみ1号博多行
9:26福山
9:38福山山陽本線三原行
9:57尾道せとうちサイクルーズPASS入手駅前?
Stayどこかの道の駅しまなみ海道のどこか50K
12/9Spa湯之谷温泉西条市州之内1193 / 0897-55-2135400円 / 8:30-22:00
Stayたちばな旅館西条市神拝乙108-1 / 0897-55-758650K

Day1--12月8日(日)
尾道駅の観光案内カウンターのようなところに立ち寄り、乗船料などが割引になるというせとうちサイクルーズパス(無料)を入手。自転車を組み、ひとまとめにして持ってきた荷物を登山用と自転車用に分別する。そもそも登山用の荷物だけ先に家から宿に直接送っても良かったのだが、輪行袋なども一緒に送りたかったことや、近くから送った方が送料も安くなるだろうという目論見もあり、尾道駅前のヤマト運輸の営業所から発送をすることにした。ハイシーズンには朝発送すると夕方には宿で荷物が受け取れる当日便サービスも行なっているらしいが、12月はもうそのサービスは行なっていないということで翌日着(想定内)にて手配。
黄色いザックが宿へ発送する荷物、黒いザックが自転車用荷物。
ヤマト発送時には無料の半透明ゴミ袋で包んでもらうことができた。
100円で向島へ渡る。数分の船旅。
船というだけで正直テンションは上がる。そして船を降りて少しだけ街中を走るとすぐにこの景色。海!海!海!
船を降りてすぐのドラッグストアで目薬などの忘れ物を調達してからライドスタート。
島の中では沿岸を走っては橋を渡り、また次の島に入って沿岸を走っては橋を渡り、というしまなみ海道のコース。基本的に海沿いを走っているので割とフラットではあるのだけれど、橋に入る時だけ傾斜4-5%の坂をぐねぐねと登り、橋が終わるとその分を降りてくるという繰り返し。急すぎる坂もないしとにかく走りやすい。向島、因島を経て生口島へ。
ドルチェというジェラートやさんが人気のようで立ち寄ってみた。いちじくとピスタチオのダブル!美味。
ひたすらみかん!レモン!橋に向かって登ってゆく坂道の脇はずっとみかんとレモンの木が続いている
生口島から多々羅大橋を渡ると大三島。島に入ってすぐのところに多々羅しまなみ公園。ここにはサイクリストの聖地碑なるものがあったのでとりあえず撮るw
良いお天気! 
橋の手前になると下の写真のような感じで自転車&歩行者用と原付用と車用の3つに道が分かれるので、車との接触を怖がるようなポイントもなくとても走りやすい。20年ほどの年月をかけて作られたというこのルートは本当に素晴らしく、言うなれば大人のための長大な自転車ワンダーランドといったところか。こんな規模の遊び場を作るために尽力してくださった過去の方々には頭があがらない。凄いものだし、とても有難い。
たまに歩行者がいるのでハイスピードでおりていくと危ないけれど、峠道のようにぐねぐねしているので
私レベルのチャリダーだとそこまでハイスピードが出せない・・・ので危なくもない。
雨上がりで路面が濡れていたりすると怖いかも・・・
地元の方々が落ち葉の清掃などもしてくれているため、落ち葉がわさわさしているというようなこともなく大変走りやすかった。本当にありがたいことだ。

往路の新幹線で見つけた、伯方島の船折瀬戸キャンプ場が初日のゴール地だ。しかし現地に着くと管理人などが全く不在だった。とりあえず幕を張っていると見回りの人(地元の有志??)がやってきて、17:00までに伯方S・Cパークへ支払いに行かないと今夜は泊まれないと仰る。(しかも310円かと思っていたら、追加で場所代1050円取られるとのことでしたオートキャンプ場価格ですね)・・・・というわけで16:30すぎに急いで3キロほど来た道を戻って支払うという無駄足を踏んでしまった。料金の支払場所についてウェブサイトに書いてあると助かるのだけれども・・・
近くに夕飯を食べられるところがなく、少し走ってさんわにてラーメンをいただく。
胃に優しい丁寧な塩ラーメン(写真写りだいぶ悪いw)。  貝飯も美味しかった。

Day2--12月9日(月)

朝。ちなみにキャンプ場は独り占めだった。
水道も使えるし、普通にトイレもあって快適。自転車は東屋の下に置いたので夜露に濡れずに済んだ。
伯方島の次に現れる、小さな身近島という無人島があるのだが、ここにかつての営業キャンプ場跡があると後で知ることに・・・。こちらは管理キャンプ場ではないためまさかの無料。こちらは車が入れず、徒歩・自転車・バイクなどしか入れない穴場らしい。次回はここを使おうと心に決めつつ偵察。
看板があるのでここから降りていくとすぐ幕営地
月曜でも何組か幕を張っていた。自転車の人は不在だった様子。
完全にコースが分かれているので安心、安全・・・
初日は営業時間に間に合わなかったり諸事情あったりで海鮮の店にはどこにも辿りつけなかったので、今日こそは絶対に海鮮を食べる!!と心に決めていた。幕営していた伯方島の次がしまなみ最後の島となる大島なのだが、その大島の最後に位置する道の駅・よしうみいきいき館を目指してのんびりスタート。この海の家は2018年のトリップアドバイザーの道の駅ランキングで1145駅のうちの15位に選ばれたという人気スポットだそうだ。私のお目当は朝食ソロBBQ・・・10:40に焼き始めたとき先客は老夫婦1組。
事前予約をするとおまかせセットみたいなものが頼めるらしかったが、これもたしか2名から・・・
牡蠣食べ放題や牡蠣御前も要事前予約で2名から・・・
というわけでアラカルト(って呼んでいいのか)

あわびだの伊勢海老だのとこぶしだの、地元の海鮮も然ることながら、冷凍のはまぐりやら肉野菜やらも取り揃えてあり、普通に地元の人がBBQしても楽しそうなラインナップ。私は地元の海鮮中心に、お値段がいきすぎない程度に、、ということで2000円程度チョイスして焼き焼き&お刺身。やーーーお酒飲みたいですね!
七輪の上は左が牡蠣、右が緋扇貝という地元の貝。味の濃いホタテのような感じですごく美味しい!
右上のプラケースにあるのが焼く前の瀬戸貝、そしてその下がサザエとタコのお刺身。
瀬戸貝のサイズがとにかく巨大!これひとつでだいぶお腹にたまる・・・
水をたくさん貝の中に蓄えているとのことで、貝が口を開いた時わたしは盛大にその熱い汁を浴びました・・・
焼く時は、蝶番のところを手前に置く事をおすすめします・・
この道の駅では普通の定食も食べられるため、BBQの後さらに定食も食べようかとかなり迷ったのだが、これからまた前傾姿勢で自転車を漕がなくてはならないことを踏まえ、定食は諦めた。伯方の塩ソフトというソフトクリームもあったので、これはミニサイズで。
次の橋の上からの眺め。絶景!
最後の橋を四国側にわたってすこし走ると今治に到着。しまなみ海道の末端。駅にあるジャイアントストアに立ち寄り、しまなみのスタートとかゴールとかそういった記念碑とか看板はないですかと尋ねると、シクロの家に看板がありますよと教えてくれたので、そこで記念撮影をすることにした。公式のものではないらしいけれど、皆大体ここで写真を撮って行くみたいですよーとのこと。
駅からほど近いところに看板。シクロの家は宿泊施設でもあるが、物販もしているらしい。
このときは営業しておらず中を見ることはできなかった。残念。
今宵のお宿は伊予西条駅近く、今治からは30キロほどのところにあるが時間に余裕があるので今治城などをぐるりと見たりなどして軽めの観光。
ここからはナントカ海道とか名前がついている訳でもないので、サイクリングロードとして整備されておらず道幅も狭く走りづらかった。トラックもガンガン走っているので、そこそこ走り慣れている人でないと怖いかもしれない。なんやかんやで二日目の宿、たちばな旅館に到着。伊予西条駅前にはいくつも安い宿があったが、予約があまりにも直前すぎて部屋が取れなかったためこちらの宿となった。しかし結果的にはオーナーさんが非常に融通のきく方でとてもよくして頂き、しかも近くに美味しいお店もあったのでこの宿で良かったなぁと思っている。また利用したい。
駅よりも海寄りに位置する旅館で、駅から徒歩だと25分ほどかかる。
しかし素泊まり一泊3850円というお値段で、3人一室だとなんと1名2500円w
6畳1間テレビとエアコン付き、お風呂とトイレは共同。お風呂は宿のご主人が沸かしてくれていて
17:00から順番に入れる。
廊下
初日に尾道駅から発送してあった荷物も無事に到着していて一安心。翌日からの2泊3日の山行にむけ山のパッキングを済ませてスシローへw(近辺の食べ物屋さんの十分な調査ができておらず、それでも海鮮食べたい!ということでこちらに・・)
美味しいエリアのチェーンの回転寿司はそこそこ美味しいんですよ・・・
右上の白子の軍艦はかなり美味しかった!14皿ほど完食。
途中の道の駅で購入した牡蠣の缶詰をアテに、宿近くのスーパーで購入した地元のにごり酒で一杯。うーん、美味しい・・・
コップは洗面所にたくさんあるもののうちのひとつを拝借w
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